「月光!マネー学」という本を読んで見たら、面白い記述がありました。
日本の(おそらく日本だけでなく、普遍的な)投資信託のある現象の話です。
それは、アクティブ運用の投資信託は上昇相場に強く、下落相場に弱い傾向にあるという現象です。
この本では、日本株アクティブファンドと新興国アクティブファンドの、相場上昇時と下落時に期間を区切って、ベンチマークと比べたパフォーマンス比較をしています。
結果は以下の通りでした。
「日本株アクティブファンドの場合」
2000年3月~2003年4月の「下落」期間
⇒TOPIXを上回ったアクティブファンドは4ファンド、下回ったのは12ファンド
2003年5月~2007年6月の「上昇」期間
⇒TOPIXを上回ったアクティブファンドは14ファンド、下回ったのは2ファンド
2007年7月~2008年1月の「下落」期間
⇒TOPIXを上回ったアクティブファンドは2ファンド、下回ったのは14ファンド
上昇相場で、アクティブファンドの多くがベンチマークを上回り、下落相場で多くのアクティブファンドがベンチマークを下回る傾向が、はっきりと確認できます。こうやって、ジグザクしながら、長期においては、過半数のアクティブファンドが、ベンチマークに負けていくわけです。(当該書籍には、その統計結果も掲載されています。)
興味深いのは、この傾向が、日本の新興国アクティブファンドでも観測されていることです。当該書籍では、以下のような、ある意味すごい統計結果が掲載されています。
「新興国アクティブファンドの場合」
2006年7月~2007年10月の「上昇」期間
⇒MSCI(ベンチマーク)を上回ったアクティブファンドは7ファンド、下回ったファンドは無し
2007年11月~2008年1月の「下落」期間
⇒MSCI(ベンチマーク)を上回ったアクティブファンドは無し、下回ったのは7ファンド
ある意味、やっぱりなという統計結果です。このような傾向は、先進国、新興国問わず、普遍的に現れるのだろうと思います。
以前も、当ブログで取り上げていますが、
・市場上昇期間の統計だけを取り上げて、「過半数のアクティブファンドがベンチマークを上回っている(だからアクティブファンドが有利)」
・非効率な新興国や新興市場では、アクティブファンドが有利
という主張を見かけたら、眉にツバをつけて聞いたほうが良いと思います。
しかし、バックミラーを見て、上昇相場の天井でアクティブファンドに投資したら、高確率で、市場下落と対ベンチマークのやられという、痛いダブルパンチを食らってしまいます。本当に怖い話です。
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