海外市場ETFという選択肢
「クレディセゾンとバンガード」でも述べましたが、株式の国際分散投資を日本人が行おうとすると、なかなか適切なビークルが見つかりません。
そこで、いっそ不便で不利な日本市場を飛び出てみてはいかがでしょうかというのが、今回の内容です。
橘玲氏の本「臆病者のための株入門」の最後の章に、このことが述べられています。
橘玲氏は、国際分散投資ポートフォリオを、米国市場に上場されているSPY(米国S&P500に連動するETF)とEFA(米国以外の世界株式市場に連動するETF)を50対50の比率で構成することを提案されています。
【SPY】
http://quicktake.morningstar.com/etfnet/Snapshot.aspx?Country=USA&Symbol=SPY&fdtab=snapshot
【EFA】
http://quicktake.morningstar.com/etfnet/Snapshot.aspx?Country=USA&Symbol=EFA&fdtab=snapshot
上記のようなETFは株式と同じくUS証券市場で取引されており、US証券会社の口座を開設して注文を出すことで購入することができます。
SPYの日本でいう信託報酬に相当するもの(年あたり運用費用)は0.1%、EFAも0.35%と破格の水準です。日本の海外株式ファンドの年2%近い信託報酬とは雲泥の差です。
SPY、EFAだけではなく、日本人が狭い日本市場を飛び出てUS市場にアクセスできれば、下のリンクのような、様々なタイプの魅力的なETFが購入可能となります。
US市場にアクセスできれば、事実上、世界にアクセスできることが、米国市場ETFのラインナップだけ見ても実感できます。
狭い日本の投資商品しか知らない方にはもしかしたら別世界に見えるかもしれません。これからの時代、大きな経済成長率を見込むことが非常に困難な国の投資案件だけに固執すれば、その運用成果は非常に限定的なものに留まってしまう確率が高く、それだけに自分から国境を越えた有利な投資に踏み出すことの潜在的メリットは大きいものと思います。
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