バリュー株優位(その2)
先日、バリュー株優位という題目で、世界的にバリュー株がグロース株に対してパフォーマンス優位であることを紹介し、US除く世界株ETFで実際にバリュー株投資を実践する場合のビークルについてご紹介しました。
当然のことではありますが、このバリュー株優位は、米国株式市場でも一般に成立しています。今日は、この米国株式市場での状況と、ETFで米国バリュー株投資をする場合のビークルをご紹介します。
以下のリンクをご覧ください。
このグラフで、IWM(Russell2000 Index ETF)、IWN(Russell2000 Value Index ETF)の両者を比べています。
IWMは小型株全般、IWNは小型バリュー株に投資するETFですが、そのパフォーマンスはIWN(バリュー株投資)の方が大きく上回っています。
Russell2000 Indexは、NYダウ指数やS&P500指数に比べて対象企業が多く、より広範囲な米国株式市場をカバーするインデックスの1つです。
なので、SPYが大型株への投資なのに対し、IWM自体も小型株への投資になっており、SPYよりもIWMのほうが一般にパフォーマンスが良くなる傾向にあります。
以下のリンクをご確認ください。
すなわち、
SPY(大型株)<IWM(小型株)<IWN(小型バリュー株)
というパフォーマンス傾向を示しており、これは先日書いた、
「大型株よりも小型株の方がパフォーマンスがよい。」
「グロース株よりもバリュー株の方がパフォーマンスがよい。」
という一般論そのままのリターン傾向となっています。
したがって、過去の米国市場を含む世界的な長期パフォーマンス傾向から、米国株投資に際し「小型株かつバリュー株」にベットして超過リターンを目指したいと考えるならば、SPYの代わりにIWNに投資すればよいことになります。
IWNの信託報酬は0.25%程度、IWMの信託報酬は0.20%程度となっており、小型株、バリュー株に投資するコストも非常に低廉なものに収まっています。
日本市場では、日本株でバリュー株に投資するファンドさえお世辞にも充実しているとはいえないお寒い状況であり、それと比べるとなんと米国の投資家は恵まれているのでしょう。
本当にうらやましい限りです。
このような点も、私が米国証券口座での投資をお勧めする理由の1つです。
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