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2007年4月 8日 (日)

ウォーレン・バフェットの知恵

かのウォーレン・バフェット氏に関する書籍を読むと、彼は自身の持ち株を評価するのに、その市場価格ではなく、その会社自体の純資産増加額でその成果を判断し続けたそうです。まさに世界的なバリュー投資家がそうである理由の一端をここに垣間見ることができます。

すなわち、市場が総悲観で、多くの人が自身の保有株式を市場で叩き売り、悲鳴と絶望の声が飛び交う中にあって、自身の株式の市場評価額がたとえ60%下落しようとも、保有する会社のビジネスはなおも継続的に純資産を増加させ続けているという「価値」に着目し続け、自らの保有株式を叩き売ることなく超長期のバリュー投資を続けることができたからこそ、バフェット氏は世界的な投資家になれたのだと思います。

また逆に、自らの保有しないIT株がいくら高値を更新し続けようとも、その会社のビジネスが「価値」を創造しておらず、また理解不能なビジネスである限り決して投資はしないという、真に逆の状況での態度も、氏の比類なきパフォーマンスを大きく支えたものと思います。

氏の投資方法は、まさに哲学的な「無知の知」という言葉がぴったり来る、ほんの少数の自身がそのビジネスの価値をよく理解できる価値ある会社にのみ集中投資するものです。その氏の能力や活動からして、殆どの人間よりも様々な会社のビジネスがとてもよく理解できそうなものなのに、自分の理解できない多くの会社には全く手を出さないという徹底したものです。

なので、生涯かけて少数の会社のビジネスを理解しようとする活動、分析を続け、その少数の株式に圧倒的な集中投資をし続けるといった氏のスタンス自体は、おそらく多くの人にとって精神的、環境的にも真似しずらいものだろうとは思いますが、マーケットという人間集団がもたらす狂気に巻き込まれないための対処方法として考えた場合の、『「価格」ではなく「価値」に着目しつづけること』という氏のアドバイスの価値は、当方を含め万人にとって非常に大きいものではないかと思います。

いつか必ずやってくるマーケットの狂気に備える意味でも、自身のぶれない評価軸をしっかりと確立しておくことが、ぜひとも必要なことであると感じます。

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