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2007年4月 9日 (月)

商品乗り換えの有利・不利

最近、日本国内でのETF等の新規取り扱いや米国市場でのETF新規上場といった事例が多く、商品を乗り換えるべきか否かと悩む状況も多いのではと思います。

例えば、私の卑近の例で言いますと、日本の証券会社に置いてある資金で買っているトヨタ・バンガード海外株式ファンドを楽天証券の海外株式ETFであるEFAに乗り換えるべきか否かといった事例です。

その他にもインド、中国といった新興国株式投資のために、その他の選択肢がないので仕方なく、馬鹿高い運用フィーをがまんして日本の証券会社で買える投資信託を買っていたのだけれども、そろそろ楽天やユナイテッドワールドのETFに乗り換えたいといった事例等もあるかと思います。

ちなみに下のリンクのブログ中で触れられている「投資信託 見えにくいコスト」によるとHSBCインド株オープンの総コストはなんと年4.36%程度にもなるそうです。(信託報酬:2.15%、その他信託財産から払われるコスト:2.26%)

http://straddlefc2.blog96.fc2.com/

この明示されずに取られるコストのほとんどがいわゆるカストディコスト(保管管理費用)のようですが、なんともまあ、すさまじいコスト負担です。

もしかすると、この他にも、例えば通常の海外株式ファンドでかかっている、現地で徴収される税金等がさらにあるかもしれませんので、お客の総負担はさらに高率になっている可能性もあると思われます。

これらのすさまじいコスト負担が、ETF購入でどれだけ圧縮できるものなのか、また日本で販売されているこれらインド、中国株式ファンドが果たしてアクティブαを生み出しているのか否かは、ちょっと調べたことがないのでわかりませんが、たぶん調べるまでもなく、ETFに乗り換えた方が断然よいという結論になるのではと推測します。

ここで、私の卑近な例である、トヨタ・バンガード海外株式ファンドから楽天ETFのEFAへの乗り換えをするか否かという事例を多少デフォルメして、Excelでその有利不利を試算してみました。

前提は、

現在までのキャピタルゲイン:投資元本の50%

乗り換え時のキャピタルゲイン税率:10%

乗り換え前ビークルの信託報酬:1.35%

乗り換え後ビークルの信託報酬:0.35%

運用ビークルの将来リターン:年10%

で計算した資産推移結果が、以下の通りです。

年 乗換しない 乗換えする    差

0   150%   145%  -5.0%

1   163%   159%  -3.8%

2   177%   174%  -2.4%

3   192%   191%  -0.7%

4   208%   209%   1.3%

5   226%   229%   3.7%

10  340%   363%  23.2%

15  512%   575%  63.0%

20  770%   910% 139.2%

ということで、この事例では、乗換え時のキャピタルゲイン課税額は信託報酬1%の毎年の節減で4年でちゃらになっておつりが来る計算になりました。10年20年といった長期投資をするなら迷わず乗り換えすべしという結論です。まあ、当たり前の結論ですね。

(なお、個別事例においては、両者の将来パフォーマンスの違いや見えないコストの差、さらには乗換え時の売買手数料等といった様々なその他の詳細検討が必要かと思います。上記の試算においてはそれらを無視してデフォルメした計算を行っておりますので、その点、ご注意ください。)

しかし、信託報酬1.0%の差というのは長期の運用では本当に大きく効いてきますね。本当はすぐにでも乗り換えたいくらいなのですが、証券口座がこれ以上増えるのも管理が面倒ですし、困ったものです。がんばってEFA等のUS市場ETFを取り扱ってくれませんかね、マネックスさん!

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コメント

ETFへの乗り換えについて詳しく書かれたすばらしいブログですね。
またきます。

投稿: 寺山雄一郎 | 2007年4月 9日 (月) 21時36分

お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。
また、寺山さんのブログを参考にさせていただきますのでよろしくお願いします。

投稿: Vmax | 2007年4月10日 (火) 00時42分

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