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2007年5月14日 (月)

個人向け国債の不振

個人向け国債の販売が不振なのだそうです。

http://keizai-no-news.seesaa.net/article/41603661.html

http://fund.jugem.jp/?eid=332#sequel

http://fund.jugem.jp/?eid=335#sequel

http://blogs.yahoo.co.jp/nikotama1001/11235445.html

http://blogs.yahoo.co.jp/naoznet0417/48776700.html

http://blog.so-net.ne.jp/FXspeed/2007-05-12-1

記事によると、銀行の短期定期預金にキャンペーン金利を乗せて銀行が積極的に販売しているせいだと書いてあったりしますが、どうも腑におちません。銀行が預金を積極的に集めるためには、企業貸付のニーズが好景気等により旺盛になっていおり、かつ貸付スプレッドが広がっているという状況が必要です。貸付投資先がたくさんあり、大きな儲けが想定されているわけでもなさそうなのに、銀行がキャンペーン金利で資金集めに走るのはいかにも不自然です。

個人的に、この話題に詳しいわけでもなく、詳細に状況を知ることのできる立場にいるわけでもないので、100%推測で話をする他ないのですが、上記のような腑に落ちない点があるので、その他の仮説を考えて見ました。そこで個人的に想定できるその他の仮説は、

1.日本の将来の大きな金利上昇の可能性が小さくなったという市場コンセンサスが醸成されてきた。

2.単に金融機関が手数料稼ぎの態度を強めている。

3.銀行のデフォルトの可能性が小さくなり、逃避商品としての意味を失い始めた。

4.日本国のデフォルトの可能性が認識され、日本国債に資金を投入する個人投資家が減った。

5.単に個人向け国債を買ってもよいというお客が一巡し、伸び悩みになっている。

どれが正解なのか、あるいはその他の要因があるのかはわかりませんが、このようなときは単一の要因と言うよりは様々な複合的な要因の合成の場合が多いように思います。

10年ものの減少が激しいとのことで、上の仮説の1が結構有力です。実際、10年物個人向け国債の変動金利の基準となる10年国債の金利はここしばらく低位安定しています。また、日銀も容易にどんどん金利を上げていけるような状況になく、10年国債金利に連動する変動金利が得られる商品の魅力は、お世辞にも高まっているとは言えそうにありません。

郵便局での売上が減っており、その一方で郵便局での投資信託販売があいかわらず好調とすれば、郵便局をはじめとする金融機関がより手数料稼ぎに走っているという、仮説2も有力です。

また、もともと日本のお客は、将来のインフレリスクや市場金利変動リスクについての理解が十分だとはとても思えません。なのでお客のうち10年物個人向け国債の金融商品としての価値を十分理解している人の比率はとても低いのではと推測します。もしそうであれば、必ずしも本質的ニーズで売れていたわけではないことから、販売一巡するとなかなかそれ以上売れなくなると言う、仮説3及び5も結構あり得る話です。

おそらく購入顧客としてはお年寄りが多いだろうことから、あまり日本の財政等に興味を持っている人は多いとは思えず、仮説4はちょっとありえないような気がします。

ということで、仮説1,2,3,5の複合現象というのが、今の個人的推測になりました。おそらく、銀行、証券会社、郵便局の今の売れ筋商品がつかめれば、もっと精度の高い分析ができるのだろうと思います。新たな強力なはめ込み商品が出現しているといった落ちがなければよいのですが。

日本国も国債安定消化のための戦略見直しが必要になってくるかもしれません。

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受信: 2007年5月14日 (月) 23時45分

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