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2007年5月30日 (水)

印紙税

今日の中国本土株の下げは、印紙税の値上げがきっかけのようです。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070530NT001Y38230052007.html

2倍3倍のマネーゲームが展開されているであろう市場にしては、ずいぶん細かい税率変更に大きく反応しましたね。

この間の2月27日の、中国本土株をきっかけにした世界株式市場の下落は、当日夜の米国市場の大きな下落から、他国市場の本格的下落へと波及していったように思います。

不思議なのが、多くの国の株式市場で3月5日に底値をつけ、そこまでの累積下落率が軒並み、6%から9%程度といった非常に似通った水準だったことです。

前回のように、世界の株式市場が軒並み中国閉鎖市場の下落幅と同程度の値幅で下げていくのも過剰反応しすぎのように思いますが、米国景気の先行きが怪しげであるだけに、米国市場の反応は注目してしまいます。

さて、今回はどんな展開になりますか。今夜の米国市場がその後の各国市場の展開のキーになるかもしれません。

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コメント

最近ETFについて考えるのですが、超長期投資が前提になっている以上、ETFの上場廃止リスクを考える必要があると思うのですよ。
海外ETFに30年分散投資すればまず負けることはないでしょうが。
取引所閉鎖とか、証券会社の倒産、国のデフォルトもありえるし、海外ETFも市場を分散すべきなのかとか。
ダウみたいに100年も指数算出が続けばいいですけど。
現在のように世界の証券取引所の統合が進んでいることを勘案すれば、そういう危険は小さくなっているとは思いますが。
超長期投資にあたって最も警戒すべきは結果が出る前にゲームオーバーになることだと思うので。
VMaxさんはどうお考えですか?

投稿: 猫戦車 | 2007年5月31日 (木) 22時53分

猫戦車さん、いつもお世話になります。

おっしゃること、まさにその通りだと思います。

日本の投資信託が過去ひどかったですね。半ば意図的に証券会社の都合で資産をころがして、当然のように運用成果がどうにも見られなくなったら、早期償還。なので、過去の投資信託で5年10年ヒストリーがあるものの方がものめずらしかったと思います。
また、インデックスファンドについても償還等を食らって渡り鳥を続けられた方の例もインターネット上で容易に見つかります。インデックスファンドは基本的にマイナーですから、余計そうなりやすいです。
過去のビークルでも、まさに「長期投資など考えるな」と言わんばかりの歴史だったと思います。

前置きが長くなりましたが、ETFも同様であって、途中で強制的に投資を中断させられるリスクは決して無視できないと思います。実際、日本のETFは上場廃止の例がありましたし。

なので、防衛策としては、最も資金が集まる市場(例えば米国市場)で、取引の非常に盛んなETFを買う、しかもVanguard等の歴史と信頼のある複数の会社から買って分散する、というのが最も有効な防衛策だと思います。

ただ、バリュー株や小型株ETF等、凝ったものになるとどうしても取引高が小さくなってしまうんですよね。そのようなビークルほど一般に期待リターンが高めなので、非常に悩ましいところです。個人個人で、上場廃止リスクとリターン期待値を天秤にかけて判断するしかないと思います。

なお、ETFも投資信託の一種ですので、信託銀行が資産を分別管理しています。運用会社が使い込むことは不可能なしくみです。また運用会社の倒産により、資産が毀損することもないはずです。また、クローズドエンドファンドのように、ファンドの時価と取引価格が大きく乖離してしまう可能性も、ETFの仕組み上想定しにくく、また多くのETFは実物拠出の形になっているものと思いますので(あまりこのあたりは詳しくないのですが)、運用会社や信託銀行になにかあっても、ファンド時価(取引価格ではない)に等しい資産が現物で分別管理されているはず。
ということで、上場廃止になっても金額的にはそれほどひどいことにはならないのではないかと推測しています。

それでも、できれば上場廃止は回避したいですよね。手続きの手間、税金上の不利や資金ロック等の問題もあり得ると思います。
やっぱり、世界で最も活発な取引市場で、最も活発な取引ビークルを買うのが一番のソリューションなのではと思います。

以上、とりとめの無い回答ですが、私はこんな風に考えています。

それでは、今後ともよろしくお願いします。

投稿: VMax | 2007年5月31日 (木) 23時43分

こんにちは。

僕も、「インデックスファンドについて還等を食らって渡り鳥を続けた」ひとりです。
数年前は、繰上償還、取扱い廃止と、そりゃあひどいものでしたよね。
その頃に比べたら、最近はインデックスファンド・ETFも、少しは知られ始めたのではないかと感じます。
それでも、まだまだマイナーかもしれませんが。

ところで、僕もインデックス投資のブログをやっております。
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー
http://randomwalker.blog19.fc2.com/
相互リンクをお願いできませんでしょうか。
まことに勝手ながら、こちらからは既にリンクさせていただきました。(もし不都合があれば、ご連絡ください。すぐに対応させていただきます)
不遜なお願いで恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。

投稿: 水瀬 ケンイチ | 2007年6月 1日 (金) 23時20分

水瀬ケンイチさん、初めまして。

そうですね。インデックス運用の優位性について、昔にくらべるとずいぶん個人にも知られるようになってきているように思います。
なので、もう運用会社や販売会社の身勝手な都合で繰上げ償還なんてことは、あまり想定されない時代になってきているのではないでしょうか。
よい時代になりました。本当に喜ばしいことです。

相互リンクの件、承知いたしました。当方からも、そちらにリンクさせていただきます。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: VMax | 2007年6月 2日 (土) 02時29分

こちらこそ、お願いします!

投稿: 水瀬 ケンイチ | 2007年6月 2日 (土) 19時31分

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