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2007年5月25日 (金)

グリーンスパンの憂鬱

グリーンスパン氏が実際にどう感じられているのか知る由もありませんが、相場というのは本当に皮肉なものです。

http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-200.html

まあ、ざっくり省略して表現すると、氏は「中国本土株はバブルだから、高確率で将来暴落する。でも世界経済はその影響を免れる可能性が高い。」と言っているように見えます。

しかし、その氏のコメントで動揺したのは、中国本土市場ではありませんでした。中国本土株は、今日も順調に上がったようです。

http://www.bloomberg.com/markets/stocks/wei_region3.html

本当に皮肉なことに、動揺しているように見えるのは、中国本土市場以外のその他の世界の株式市場の方です。

http://www.bloomberg.com/markets/stocks/wei.html

おそらく氏の適切と思える警告のおかげで、中国本土株とその他世界株のバリエーションのいびつな関係は、さらにその度合いを増してしまったのでした。これを皮肉と言わずしてなんと言うべきでしょうか。

氏は過去の米国市場の異常な状態を、確か「根拠なき熱狂」と表現したように思います。残念なことに、この氏の警告を無視するかのように、その後も2年くらいは米国市場の上昇が続いたものと記憶しています。その上昇が、その後のITバブルの崩壊や会計スキャンダルをより激しくする演出になってしまいました。

バブルはそれがバブルとわかっていても、いつはじけるかまったく見当がつかないのが普通です。中国本土株も、それがマネーゲームであるとわかっていても、おそらく参入する人がこれからも後を絶ちません。

それがバブルのある種の魔力だと思います。

これも、知っていることと、腑に落ちていることの差だと思います。このようなマネーゲームに参戦して運良く勝ってしまったら、逆に、本質的な価値のないマネーゲームで夢よ再びとなってしまい、将来より悲惨な不幸を呼んでしまうかもしれません。本質的な価値のある投資対象に投資する態度が身につかずに、将来より大きなポジションを建てることになるだろうことは、実はとても不幸なことかもしれないのです。失敗をして教訓を得るプロセスは、資金の小さいときに済ませておくに越したことはありません。

これもまた、投資家としての一種の通過儀礼でしょうか。

いずれにせよ、世の全ての投資家に幸あれと願わずにはいられません。

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