US除く世界国債およびTIPSのETF
与六さんのブログによると、米国市場ETFで初の、US除く世界国債ETFと、US除く世界インフレ連動国債ETFが出るようです。
http://yoroku.blogspot.com/2007/07/spdretf.html
State Streetから出るらしいです。まだ、SECにファイリング中のようなので、しばらく時間がかかるかもしれませんが。
販売されたら、たぶん、楽天証券とイートレード証券にUS市場ETFの銘柄追加要望を出したほうがよい商品だと思います。
このETFは、もし楽天証券やイートレード証券で取り扱われるなら、日本の投資家のポートフォリオ構築に資すること非常に大だと思います。現在の日本の世界債券ビークルは、一般の海外債券インデックスファンドでは、カストディコスト等でパフォーマンスがやられ、かといって規模の面でカストディコストが無視できるほど小さくなるであろうグロソブ等では販売機関に高額手数料を支払うために高い信託報酬を抜かれるといった、まさに八方ふさがりの状況に見えます。
冒頭のETFは、日本の投資家のこの八方ふさがりの状況を打破することのできる可能性を持つ、ある種、救世主のように私の目には映ります。
世界株式投資を考える場合のEFAの位置付けと似た、世界債券投資を考える場合のコアETFになり得るのではないかと思います。
期待して待ちたいと思います。続報がありましたら、このブログでまたご紹介しようかと思います。
| 固定リンク
« 単なる雑感 | トップページ | 跋扈する金融商品 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
債券ETFも良いのですが、EFVとかIWNも買えない日本の現状では、まずそちらの取り扱いを優先してもらった方が良いのではないでしょうか?市場が合理的(必ずしもそうではないと最近指摘したばかりですが)とすれば、債券ETFは円ベースではきわめて低い利回りしか期待できません。
投稿: dell | 2007年7月17日 (火) 20時00分
dellさん、お世話様です。
コメントいただき、ありがとうございます。
コメント内容、個人的には100%同意ですが、楽天やイートレードのお客の総意としては、どうなのでしょうか。バリューなETFのニーズや要望がどうなっているのか、気になるところではあります。
ETFファン≒純粋インデックス派と考えれば、バリューの有効性に懐疑的な方が多いかもしれません。
今年夏以降、証券会社の海外ETF取扱いについて当局認可の制約がはずれた以降に、日本のETFファンの嗜好が見えてくる可能性はあります。
それでは、今後ともよろしくお願いします。
投稿: VMax | 2007年7月17日 (火) 20時32分
また書き込ませていただきます。ROM人です。
個人的にネット証券を使っているために外国株と外国債を一つに纏める事が出来なくて困っておりました。(大手証券とネット証券で別々に株と債券を買うとリバランスの際に為替手数料が取られる)
そういう訳でネット証券で個別外債(半年物から30年物くらいの期間の米英独仏債くらいは揃えてもらえれば一番いいが・・・・無理か)を揃えてもらう妄想よりは債券ETFの取引開始の方をより期待していましたのでこういう商品が出来ることは大歓迎です。
ここまでくれば次は個別の外債ETFですね。向こうでできればいつかはこちらでも取り扱いが始まるでしょうから楽しみです。
投稿: ROM人 | 2007年7月18日 (水) 00時15分
ROM人さん、いつもお世話になります。
日本にはROM人さんのような、国際債券ETFを心待ちにされているような方がたくさんいらっしゃるのではないかと思っていました。
USドル通貨の弱さも気合が入っていて、直近06/10~07/07において、USドルより弱い通貨は、日本円(悲しい)、スリランカルピー、香港ドルの3通貨のみだそうです。(7/21東洋経済より)
日本人のみならず、米国人にとっても国際債券資産の重要性は増しているのだと思います。
また、気付きましたら、続報を取り上げますので、ご参考にしていただければ幸いです。
投稿: VMax | 2007年7月18日 (水) 18時50分