WisdomTreeの新興国高配当株ETF(その2)
個人的に待望の、WisdomTreeの新興国高配当株ETFの姿が見えてきました。
下記をご覧ください。
http://www.wisdomtreeindexes.com/index-details.asp?indexid=80
何故か、ベンチマークである、WisdomTree Emerging Markets High-Yielding Equity IndexのページがWisdomTreeのHPに出現しています。
また、以下のHPを見ると、このインデックスをベンチマークとするETFのティッカーシンボルがDEMであることがわかります。
http://www.wisdomtreeindexes.com/
ざっと見たところでは、個人的に期待した通りのETFになっているようです。以下のページを見ると、歴史的に先進各国の株式市場で長い間観測されてきたバリュー効果が、新興各国市場株においても、高配当株戦略を採用することにより抽出できそうです。
http://www.wisdomtreeindexes.com/index-details.asp?indexid=80#history
http://www.wisdomtreeindexes.com/index-details.asp?indexid=80#backtest
もちろん、バックテストですので、例のごとくある程度は割り引いて判断する必要はあると思いますが、その本質が、世界中のあちこちの株式市場の長期統計上で確認されるアノマリーですので、その信頼度は一定程度あるものと考えます。
実際、インデックスの構成が、対象市場の対象株式の配当利回りをランク付けして上位30%を選択し、支払配当額加重でインデックスを構成するという、まことに単純でカーブフィッティングしようがなさそうなルールに基づいています。(このような方法はWisdomTreeの高配当株戦略のETFで一貫して採用されている方法となっています。)
いろんな指標を組み合わせて、無限に近い組み合わせの中から、それぞれの市場ごとに、過去のデータ上最もパフォーマンスが良くなる組み合わせと条件を採用するといった、カーブフィッティングの危険満載の方法とは、完全に一線を画しています。
こういった諸要素を総合して考えて、WisdomTreeのETFは、個人的に買う価値があると考えているわけです。
とりあえず気がつく注意点を挙げるとすれば、カントリーアロケーションを見ると、中国、インドが少ないように思えるので、この両国に心酔している方は、別途、個別国株式ETF等で手当てする必要がありそうです。
http://www.wisdomtreeindexes.com/index-details.asp?indexid=80#country
また、Materialの比率がEEMといった新興国ETFと比べて高そうなので、世界の、あるいは米国のMarerialセクター株等をたっぷり持っている場合は、ポートフォリオ構成上、注意が必要かもしれません。
http://www.wisdomtreeindexes.com/index-details.asp?indexid=80#group
いずれにせよ、個人的に期待にたがわない内容に思えますので、実際に買えるようになったら、たぶん買ってしまうと思います。とはいえ、New Moneyがないので、実際に買うのはだいぶ先になるかもしれませんが。
シーゲル氏に感謝です。
なお、以前の関連記事については、以下をご参照ください。
http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/wisdomtreeetf_dddd.html
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コメント
はじめまして。
新興国の高配当株ETFは魅力的ですね。
(ちょっと台湾が多すぎるのが気になりますが)
早く楽天証券でWisdomTreeのETFを扱ってほしいです。
投稿: 安売王 | 2007年7月 3日 (火) 22時55分
安売王さん、はじめまして。
台湾株は、近年の世界株の中でパフォーマンス低位な方に属していると思いますので、もしかすると長年の低迷が積もり積もって、高配当でバリューな状態の株が多いのかもしれませんね。
今年の夏から、日本での海外ETF取扱が当局認可事項ではなくなるので、もしかするとこの手のETFも日本の証券会社がさくっと取り扱えるようになるかもしれないという、希望的観測を持っています。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: VMax | 2007年7月 3日 (火) 23時17分