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2007年8月12日 (日)

盆休み

世間はお盆休み真っ最中といったところでしょうか。

しかし、マーケットは相変わらず波乱続きですね。

株式、債券、為替その他と、これだけ荒れれば、悲喜こもごもで、いろいろあると思います。

サブプライム関連のヘッジファンドが飛ぶのは当たり前として、ロングショートのヘッジファンド等までもがおかしくなっているらしいですね。債券も低格付け債券の信用リスクスプレッドは既に落ち着いているように見受けられますが、高格付けの債券にも影響は飛び火したようです。

おそらく今まで優良銘柄として避難目的で買われ、底堅かったのだろう米国大型株が、なんだかかなり売られ始めているように見えます。逆に今まで売り叩かれた米国小型株が反発してきているようです。

為替も、これだけ長期のトレンドと反対に大きく動けば、リスク管理のしっかりしていない投資家はいやがおうなしにつかまってしまいかねません。

先進各国の金融当局が相次いで短期資金供給して市場をなだめようとしていますが、市場のヒステリーが最高潮に高まっているという印ですかね。

こういう場面では、ほんとリスク管理のスタンスが問われますね。どんなやり方にしろ、このような場面を飄々と乗り切っていける方法で運用していかなければ、この世界では生き残ってはいけないと思います。

市場の狂気の「欲と恐怖」のうちの「恐怖」モードが全開で、リスク管理の甘い投資家の息の根を止めにきます。ヘッジファンド、一般ファンド、銀行、不動産会社、個人投資家といったさまざまなジャンルの運用者のリスクマネージメントが適切であったかどうかが、今まさに試されていて、そこが甘い運用者が次から次へとつかまっているのだと思います。

これも、毎度毎度の暴落時に、判で押したように起こる現象だと思います。まさに相場は人間心理が動かしているからこその現象ですね。

こんな場面でも、投資資金を超えたレバレッジを掛けることない国際分散投資で、数十年の長期投資を指向して市場に臨んでいると、本当にのどかです。今回は、個人的に追加投資資金もろくに無かったので、短期的な底を拾おうなどという欲も沸かず、ただただ、市場を眺めているだけでした。別に短期のうちに現金化するつもりもはなっからないので、特段どこまで下げようが、このようなスタンスの投資家にとってはたいした話でもないのです。

「急がば回れ」とはよく言ったもので、こんな場面で売らされなければならない投資手法を取っていると、下手したら、相場の最安値で売らされ、とてつもない強烈なリバウンドを取り逃すような最悪手を打たされかねません。長期投資でそのような罠にはまってしまったら、何のために長期投資をしたのかわからない結果につながりかねないと思います。

何年かのうちには必ず来るこういったリスクイベントは、自身の投資スタンス、手法や考え方といった運用にまつわる様々な部分をテストするリトマス試験紙になっていると思います。このような場面も飄々とクリアしていける、ご自身にあった投資スタンスをきっちり固めるよいチャンスでもあると思います。

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コメント

 今回のような場面において、長期投資では含み損が膨らむ可能性が大きいでしょうが、その含み損にも十分耐えられるようなリスク管理をしておけば、つかまる事はないでしょう。ある本に「損切りレベルの設定など無用の長物」と言う事が書いてありました。読んでいないので著者の真意は分かりませんが、長期投資をするのに簡単に引っかかるような損切りレベルを設定すべきではないように思いますね。
 でも、今回の騒ぎは大きな流れが変わっていないという人と、流れが反転したと主張する人の両方がおり、素人としては悩むところですが、流れが変わったという人の説は根拠を示しておらず恐怖を煽り立てるだけなのに対して、流れが変わらないと主張する人の説は理路整然とした説明がなされており、納得できるように思いますね。

 しかし、為替にしても今の段階では3月のように115円に達しておらず、流れが変わったとは思えないように思いますね。それと、移動平均線と標準偏差の関係を見ても、従来の底値部分に似ており、その意味でも流れが変わったとは思えないですね。

 理屈を並べてもその通りになるかどうかは分かりませんが、流れが変わったと主張する人は現実に流れが変わったときには「それ見ろ」と言う事になるでしょうけど、何も根拠を示さず恐怖だけを煽るのはいかがなものでしょう。

投稿: 浦島太郎 | 2007年8月12日 (日) 14時16分

浦島さん、いつもコメントありがとうございます。

浦島さんのこのコメントで、長期インデックス投資の場合のリスクマネージメントに関する考え方について、整理して書いてみようと思い立ちました。

それについては、次のエントリーをご参照いただけると幸いです。

実際は様々な投資スタンスによる、様々な対応が考えられ、そのバックボーンの違いによって、そのどれが正しくどれが間違っているなどといった明白な結論など存在しないのが実際だと思います。

私自身は超長期の世界分散投資を旨としていますので、今回のサブプライム問題に限らず、ITバブル崩壊だろうが世界大恐慌であろうが、その投資を続けるつもりで投資に取り組んでいます。

ただ、これが万人に当てはまるわけでも当然無く、だれにも当てはまる正誤が存在しないところが、この手の話の難しいところだと思います。

右に行くのも左に行くのも自由であって、唯一の正解は存在せず、自分でとことん考えて決め、結果は自己責任で受け止める以外ない、というのが結論なのでしょうね。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: VMax | 2007年8月12日 (日) 22時46分

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