« インフレの芽?(おまけ) | トップページ | ETF関連質問の回答 »

2007年9月11日 (火)

意味ない保険

意味ない保険が、また開発されているようですね。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070905AT2C2802504092007.html

行動ファイナンスが言う、確か「心の会計」という概念を悪用しているかもしれません。「保険に費やす分の財布に入れたお金でも、損したくない」という心理に付け込むわけです。

実際は、払い込み保険料を将来返すために、それに必要な原資の分だけ保険料を上げて、それを運用して将来返すだけの商品です。最悪なのが、今の洗練された保険会社は資産と負債のアンマッチリスクをとりませんから、この原資は間違いなく「日本債券」で運用されるだろうことです。この将来返される原資には、ごみのような金利しかつかないわけです。

保険に入るのに、余計に毎月お金を払い、「保障で余った分は日本債券で運用してくれ、そこから保険会社の事業費と販売関係の手数料をぼったくってよいから。それであまった分を将来返してくれ。」とお墨付きを与えているようなものです。

「保険の財布に入れたお金でも損したくない。」という「心の会計の罠」にはまる人は、こうやって自身の資産運用の効率を極端に落とし、フィナンシャルフリーダムを自分自身で夢のまた夢にしてしまうわけです。

保険は、十分に吟味し、掛け捨てで小額の保険料で多額の保険金が得られる、保険として意味ある形のもので、必要なもののみを十分厳選して利用されるとよいと思います。保険は、ライフプラン上、家、車の次に多額な出費です。不必要な保険はフィナンシャルフリーダムの大きな障害になりますので、保険会社にだまされないよう、くれぐれもご注意ください。

|

« インフレの芽?(おまけ) | トップページ | ETF関連質問の回答 »

コメント

こんにちは。初めてコメントします。いつも興味深く拝見しております。

おっしゃる通りですね。ただ、不要であっても、その運用成績に関わらず、保険料控除がある関係で有利になることがあることは記憶にとどめておく必要があります。

401Kでも全く同じ構造があります。あちらは解約に制限がありますが、税制面で支払・受取段階において優遇されていますから、運用成績がベンチマークを下回っていても加入したほうが有利と言うことになります。投資成績がいいのに越したことはありませんが。

投稿: NM | 2007年9月11日 (火) 09時14分

NMさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

おっしゃる点、その通りですね。保険料控除で有利となるかもしれない点もあわせて判断するべきですね。
私個人は、残される家族のために死亡保険に入っているのですが、優良体の最安ランクに属しており、保険金も最低限度に低くセットしているにもかかわらず、この死亡保険だけで年間の保険料控除の上限を超してしまっているので、もう保険料控除は完全に考慮の想定外でした。
たぶん、若い働き盛りの方は、家族のために高額の死亡保障が必要で、高齢になってくると必要死亡保障は減りますが年齢が上がるので、どちらのケースも必要保険料額は高くなり、いかにもモデル家族っぽい方は保険料控除枠を死亡保険以外に活用することは、かなり困難なのではないでしょうか。

上記の点はともかく、個人的には、節税の観点で金融商品を選ぶという考え方には、かなり懐疑的なスタンスでいます。

経験上、節税をうたう商品の大半が、お国に払う税金を節約できる代わりに、保険会社等、民間金融機関に多額のお金を払わなければいけない形になっていたように思います。

また、一番問題だと思うのが、今回の例でも当てはまるように、税金を節約することに目がくらむと、本当に大事なことをおもいきり見失ってしまいがちなことです。

運用可能な余裕資金は、自身のリスク許容度に応じて、継続的、長期的に賢くリスクテイクしていくことにより、経済原理にしたがって圧倒的に高確率で十二分な見返りが得られる世の中になっているにもかかわらず、税金を節約することに目を奪われると、自身の運用可能資金全体と自身のリスク許容度、運用可能期間等を見据え、適切なリスクが取り続けられるように、自身のリスクポートフォリオを能動的にコントロールし続けるという大事な考え方を見失ってしまいます。(今回の例では、保険会社に100%コントロールされるがまま、投資可能資金を毎月強制的に日本債券にアロケートされることになります。払い込み満了まで全く動かせなくてもOKな資金なら、良く考えれば、実際もっとリスクの取れる性質の資金であるかもしれないのに。)

いかにも個人的な意見ですが、金融機関のばらまく、一見おいしそうなえさ(節税効果)につられて、それに食いついてしまうことにより失うもの(大事な考え方)はとても大きいと考えています。

たしか、有名な日本人のウォール街ファンドマネージャーの大竹愼一氏も、以前書籍で似たようなことを述べられていたと思います。

まあ、ある意味、極端な考え方だとは思いますが、一片の真理を含んでいる意見だと思います。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: VMax | 2007年9月11日 (火) 21時51分

いつも非常に参考にさせていただいてます
本日もプルデンシャルを税理士から薦められたのでこちらのブログを見せつけたところ、赤面していました、保険ていたいどうなの?と疑問を抱き続けていたのでこちらのブログで文字にして表現してもらえた感じです.証券会社や保険会社に自分の考えを伝えられるようになると思います.
別件でアドバイスいただければ幸いなのですが.
年金代わりにと思いETFを購入しようかと思いますが長期に運用する場合オススメの商品は有るでしょうか又楽天のETF商品で事たるでしょうか.もしくは香港の証券会社でとも考えています運用額は1000万円ほどの予定です.証券会社が「ETFなどよりも国際分散型などのファンドの方が成績が良く昔のようにインデッックスに負けることはないですよ」と言われたのですが.真実はどうなのでしょうか.AICの臆病者の本も読んだのですが.今ひとつピンときません.又海外でのオフショアファンドなども検討しているのですがどちらを選択すべきか迷っています.宜しくお願いいたします

投稿: tak dc | 2007年9月12日 (水) 12時00分

tak dcさん、はじめまして。

いただいたご質問について、回答が長くなりますので、別のエントリーを立てて回答させていただきたいと思います。

お手数ですが、別エントリーをご参照いただければと思います。

以上、よろしくお願いいたします。

投稿: VMax | 2007年9月12日 (水) 21時36分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 意味ない保険:

» 郵便局の定額貯金 [郵便局の定額貯金]
郵便局の定額貯金に関心をもち、郵便局の定額貯金の知識を少しずつをつけて、情報も集めるようにした。 [続きを読む]

受信: 2007年9月12日 (水) 11時59分

« インフレの芽?(おまけ) | トップページ | ETF関連質問の回答 »