バックミラー
マーケットが波乱のクライマックスに向かっている感じがひしひしとしますね。
まあ、このサイトの投資方針だと、やはりなんにもすることがなくて、ただ金融ショーを見て楽しむだけなのですが。最近は波乱のネタがずっと同じなので、だんだん飽きてきた気もします。
ここで、今回の下げについて、ETFでグラフをつくって見ました。(10月末から昨日までのリターングラフ)
BRICsと米国、欧州パシフィックと日本のETFのグラフを作って見ましたが、やっぱり香港市場中国株の下げが破格ですね。あらためて振り返って見てみると、香港市場中国株を除くと、他のETFはみんな▲5%程度のところに収斂しているのですね。そう考えると、特定市場につかまっていなければ、そうたいした下げではないとも思えます。
香港市場中国株については、中国本土投資家の資金流入期待の異常な盛り上がりで、8月のサブプライムローンクラッシュからびっくりするほど上がりましたから、異常な期待が剥げてきている分、他の市場と比較にならないほど下がった格好です。
改めて、バックミラーを見て投資することの怖さ、経済合理性を無視した高値の市場に参入する怖さを思い知らされます。中国本土市場も十分下がっていますから、個人的には中国が、一生懸命本国投資家に対し香港に投資できるようにする必要など、当面はさらさらなくなってきているように思います。
バリューの視点で高くなった香港市場中国株をアンダーウェイトにしてきて本当に良かったと思います。バフェット氏のPTR処分も我々にとってバリュー投資のいい手本になりました。こうやって、一貫して経済合理的に行動して、バリューの観点で高すぎる状態の株を外すから、ミスターマーケットの非合理的な上げが取れる一方で下げは回避でき、彼のような天才のリターンはより破格なものになるのだろうなと思ってしまいました。
ほんと、あやかりたいですね。並みの人間の私には氏のレベルの投資は到底無理な話ではありますが、今後もインデックス投資を基本にしながら、経済合理性を無視した高値になっていると自身で判断する株式ビークル等は外し、そのような市場には近づかないという投資行動を貫徹する、意思の強さだけは努力してずっと維持していきたいと思います。
さて、今夜のショーはどうなりますか。開場間近です。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント