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2008年3月23日 (日)

日興の中国A株ETF上場のニュースに思うこと

日興が野村の中国A株ETFに対抗して、東証で中国A株ETFを出すようです。すでにいろいろなところで、話題になっていますね。

正直、個人的には利用可能性ゼロの商品で、何の興味も無いので詳細に調べておらず、その内容を全く把握していません。なので、本当の状況はまるでわかりませんが、この間の大証での中国A株ETF(ETN)のように、市場の自由な裁定が効かず、日興側の恣意的な裁定しか効かない仕組みで、大幅なプレミアム/ディスカウントになってしまう可能性を内包する怪しい商品でないことを祈ります。

今回は、この視点ではなく、別の視点で個人的に思うことを書いてみようと思います。

これは、全くの個人的な推測でしかありませんが、まさにバフェット氏が言う「横並びの強制力」という現象ではないかと思います。これを、私の言葉で説明すれば、「世の中の多くの企業は、商品開発、事業戦略、買収などなど、競合企業が行った行動は、たとえそれがどんなに愚かな行動であっても、横並びでモノマネに走る一般的習性を持っており、この愚かな企業行動を横並びの強制力と言う。」となると思います。企業を見る確かな目をもつ偉大な投資家は、そんな愚かな「横並びの強制力」という病に罹った企業には投資しないわけです。

今回は、日興と東証が、その内容をきちんと精査することなく、野村と大証がやったことを、「ライバルがやったのだから、一刻も早く俺たちも」と追随したのだと思います。やることが、護送船団金融行政だった時代と全く変わっていないように見えます。

クレイジーな水準にまで買い上げられた後、バブルが崩壊したことが疑われる、また情報開示その他の投資対象としての条件が著しく悪条件な中国本土株など、マネーゲームの対象にしかならないでしょうし、もし空売りが自由にできなければ、マネーゲームの対象にすらならないかもしれません。日本の証券会社や証券取引所が、将来の日本の投資家に資するために、それはすなわち自らが将来繁栄していくために提供する商品として、真摯に考えた上で出てくる商品ではないと思います。業界のリーダーが既得利益温存しか考えずに、こんな商品を率先して開発して、業界2番手3番手がそのような愚かな手に追随する、まさにこうやって日本の証券業界と証券取引所は斜陽化していくのだろうなと、その将来を推測させる典型的な現象です。

これだから、ジャパンパッシングな態度になってしまうわけです。

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コメント

今時どこの業界でも重視されている「顧客のニーズ」は、いったいどこへ…?(^^;

投稿: 水瀬 ケンイチ | 2008年3月23日 (日) 22時54分

日本の金融業界って、ほんと普通じゃない気がします・・・

投稿: VMax | 2008年3月24日 (月) 22時21分

やな話かもしれませんが・・・・・これが顧客ニーズというのもあながち笑えないかと。(博打の弾にはもってこいなんでしょう)

グロソブを筆頭とした外債ファンド・バランスファンド群の資産規模と、インデックスファンド群の資産規模を比べると比較すること自体が間違ってると思ってしまうほど差がありますから・・・・・・

株式ー投信ーETFへの道のりはまだまだ長そうです。

投稿: ROM人 | 2008年3月25日 (火) 00時30分

ROM人さん、どうもです。

確かに、証券会社は「どうせお客は賢い投資になど見向きもしない、愚かな集団なので、マネーゲームビークルの方が儲かる」と思っているかもしれませんね。

でも、いつも思うのですが、この方向の嗅覚もセンスも、証券会社は持ってないと思います。この激減した出来高がそれを如実に示していると思います。

http://quote.yahoo.co.jp/q?s=1309.o&d=c&k=c3&z=m&h=on

ここから参入する会社がいるなんて、ほんとに寒い・・・

投稿: VMax | 2008年3月25日 (火) 07時48分

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