日本国債金利
日本国債の金利が上がってきてますね。
今日の日経新聞の夕刊にも記事が出てました。今日の終値は10年物が1.74%、30年物が2.57%のようです。
http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html
いろいろ考えさせられます。
・国債金利とインフレ、資源、穀物価格の関係。またそれがもたらす新興国と先進国の将来について。特に既に今も顕在化している、資源を持つ国と持たざる国の差。
・日本にとっても良い金利上昇ではないこと。将来インフレ見込みにより市場が要求する高金利がもたらす日本国の財政バランスのより急速な悪化。資源価格の上昇による日本の貿易黒字の減少(これも最近、記事にありました)。悪化する財政バランスと貿易収支の悪化がもたらすかもしれない日本国債務に求められるリスクプレミアム上昇は、より長期金利の上昇を加速させる力学を発生させるかも。景気が良いわけでもないのに、市場の長期金利が上昇していくと、日本経済の将来への悪影響も当然かなりあるものと思います。
構造上、どこかにかならず折り返し地点はあるはずと思いながらも、それがどこなのか、当然ながらさっぱりわかりません。あいかわらず、資源や石油関連株とそれ以外の株、資源を持つ国とそうでない国といった両方のエクスポージャーを持ち続けながら、その臨界点を眺め続けることになりそうです。
これからも、頭の体操の材料には事欠きそうにないですね。かといって、長期投資なので、ポジションをばたばたさせる気はさらさら無いのですが。
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コメント
国債を新発債である程度まとまった金額買うこと検討中。
金利少し上がってくればうれしい。
制約条件いっぱいですから、大変ですが。
投稿: はなまち | 2008年5月24日 (土) 18時33分