楽天証券のPowersharesETF取り扱い
楽天証券がPowersharesのETFの取り扱いを始めるようです。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/topinfo/20080513_01_us_01.html
さっそく、こちらのブログで取り上げられています。
http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-485.html
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-667.html
とりあえず、ノーティスのみということで。
これが、WisdomTreeなら、当方の反応もかなり変わったと思うのですが。イメージだけですが、個人的にPowersharesのETFは、全般的にどうも胡散臭い感じがして・・・
(先入観で書いてしまって申し訳ありません。購入を検討される方は、このような他人の先入観に惑わされずに、よく調べて自身で投資判断されることをお勧めします。)
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コメント
胡散臭いの、実例や気になる部分等もうちょっとだけ参考になりそうなことがありましたら、教えてください。少し関心があるもので。
投稿: レバレッジ君 | 2008年5月14日 (水) 06時56分
レバレッジ君さん、どうもです。
非常に言葉にしづらいご質問、ご要望ですね。
個人的には、あちこちから怪しさがプンプン感じられるのですが、ほんとこの手の話は表現しづらいです。
当方の解釈、理解能力不足の問題でないとも決して言いきれませんし、この手の話は論証して証明することが不可能に近いだけに非常にやっかいです。
なので、以下は一素人のたわごととして受け止めていただけるという前提で、書きたいと思います。
PFA(Dynamic Developed International Opportunities Portfolio)のドキュメントを読むと、Index Methodologyのところで、以下のような文章が書かれています。
The Methodology evaluates companies quarterly, using a proprietary multi-factor model on the following measures of expected out performance: "balance sheet strength","capital structure","leverage","earnings growth","earnings quality" and "price momentum" and then ranks and sorts them based on their cumulative scores.
(""は私が付け加えました。)
これを読んで、このETFがどんな投資をしたいのかわかる人はいるのでしょうか?少なくとも私はさっぱりわかりません。成長株投資なのかバリュー投資なのか、はたまたトレンドフォローのテクニカル投資がやりたいのか、理解に苦しむ各要素の組み合わせです。
この一貫性の無さは何故なのでしょうか。
下手したら、過去のバックテストの結果を良くするためだけで、将来の有効性が非常に怪しい、スタイルドリフトのサブルールが潜んでいそうな感じさえします。(もっと調べればどこかに書いてあるのかもしれませんが)
FTSE RAFIシリーズの方は、どうもバリュー投資がしたいようだとわかるだけましだと思いますが。
WisdomTreeのファンダメンタルインデックスがそのページの最初に、インデックス構成方法が明確に記載、公開されていて、材料さえあれば誰でも指数の構成を再現できそうなくらいの明確さであるのと比べると、まさに雲泥の差です。またその簡明さから、その仕組み自体、古今東西の資本主義市場で観測されているバリュー効果をとらえてくれそうな見込みが簡単にたつのともえらい違いです。
金融商品の場合、わかりにくさや情報のアクセスのしにくさ、情報非公開等には、それ相応の(わかりにくくしたり、非公開にしておきたい)理由が相手方にあるケースが非常に多く、そのような商品を時間をかけて調査、理解しようとすることは、ほとんど時間の無駄だと思っています。なので、個人的には、怪しさを感じる商品には時間を出来るだけ費やさないで避けるようにしています。
再度付け加えますが、上記記述には調査不足や個人的な能力不足等による、不適切な記述がある可能性が多々あります。ご自身の投資判断のために、ご自身で納得いくまで調査され、他人の無責任な意見を鵜呑みにすることの無いよう、ご注意いただければと思います。
投稿: VMax | 2008年5月14日 (水) 21時32分
軽い質問に対ししっかりとした回答ありがとうございます。
VMaxさんのバックグランドがなんだかわかる様なご説明ですね。
金融関係の方と推察しました(反応は不要です)。
今後ともいろいろ教えてください。
投稿: レバレッジ君 | 2008年5月20日 (火) 22時25分
はじめまして、古琳斗(こりんと)と申します。
AERAマネーの記事を拝見して、こちらにたどり着きました。読みやすく、色調もやさしくて、すっかり気に入ってしまいました。
ところでご指摘されていた Powershares の ETF ですが、私も何となく違和感を感じました。ETF を購入する人の多くは、著名なインデックスに追従するファンドを安いコストで購入することを目的にしていると思っているのですが、この ETF はアクティブ・ファンドのルールをインデックス化して(インデックスと称して)ETF にしたような印象を受けました。
このような手法の ETF を一概に否定することは出来ませんが、ちょっと違和感を覚えますね。まぁ「信託報酬の安いアクティブファンド」と解釈できなくもないと思いますので、しばらくは「お試しくらいの金額にとどめておく」のが無難かも知れません。あるいはバフェットのように「理解できないものは所有しない」のが、よりベータかも知れませんね。
投稿: 古琳斗 | 2008年5月25日 (日) 23時10分
古琳斗さん、はじめまして。コメントと感想をいただき、ありがとうございます。
当ブログを概観いただいて、既に把握されているかもしれませんが、当方は実証統計等、裏づけとなる確証のあるものに出来るだけ基づいた投資行動を取るようにしています。なので、なぜベンチマークを上回れるのか、その仕組みがさっぱり理解できないものには必然的に手が出ません。
私がこのようなETFに危険を感じるのは、数多くの説明変数を用意して、過去最高のパフォーマンスを生み出すルールを作り出すこと自体は、高性能のコンピュータが存在する現在、誰にでもできる所業だろうと思うからです。でも、そうすればするほど、過去の偶然の相関を抽出してしまい、将来に通用しないルールになってしまうリスクは高まります。
端的に言って、「このETF、できの悪い(カーブフィッティング満載の)システム運用になってないだろうか?」というのが、私の懸念のもっとも大きな部分です。運用スタイルが見えず、脈絡の感じられない、上のコメントで取り上げたmulti-factorの組み合わせが、いかにもこの懸念を抱かせます。
というわけで、当方は、「理解できないものは所有しない」で行こうと思います。
また、余計なことを書きました。全部、素人のたわごとですので、ご注意ください。
では、今後ともよろしくお願いします。
投稿: VMax | 2008年5月26日 (月) 01時05分