様々な雑感
とりあえず、様々な雑感をつらつらと。
昨日、今月の追加投資資金を米国証券口座で投資しておきました。今月はさっさと今月支払い分の住民税を支払った関係で、その分投資可能額が減ってしまったのですが、これからもしっかりと投資可能金額を無駄遣いせず、追加投資し続けていこうと思います。
今回もそうですが、割安に思える米国と欧州に追加投資しておきました。ここしばらくは、サブプライムの本源地に近いところに投資して、新興国比率が下がるように追加投資行動しているのですが、資源のある新興国群が比較的強い状況が継続しているので、なかなか新興国比率が下がっていない感じです。まあ、当方は時価総額比率にこだわらないでバリュー視点で投資しているので、ポートフォリオが割高になってしまわない限りは、世界指数の時価総額で見た地域比率と自身のポートフォリオが大きく異なっていても気にしないでいようと思います。
当ブログでも、中国本土株バブルウォッチャーとして中国本土株にはずっと注目し続けてきましたが、最近は香港市場中国株といった中国関連のポジションがほぼ皆無に近い状態がもう半年以上も続いているため、ウォッチャーとしては半ば興味を失っている状態が続いてはいるのですが、ふと気付くと、中国本土株がなかなかにむごい状態になっている感じです。今日もA株は6.5%も下落したみたいです。
http://stock.searchina.ne.jp/data/chart.cgi?span=90&asi=1&code=SSEA
通常、「半値八掛け2割引」ということわざもある通り、バブル崩壊は半値にやられたくらいでは止まらないものだと思いますが、もう半値はとうに割ってしまいましたね。さて、どこまで下落するのか。
この間、「エネルギー危機からの脱出」という本を読んでいると当ブログでも書きましたが、この本では、エネルギー関連の価格の上昇と、地球温暖化、社会の低炭素化の必要性等の現象は同じカードの裏表であるという主旨の主張が書かれていました。私も十分同意したくなる内容です。
うなぎのぼりの新興国需要を含む石油等の将来需要予測を満たす供給をこの地球が提供し続けることはもはや不可能であり、地球に存在する地下資源を地球の長い歴史からするとあっという間に燃やしてしまうことによる環境悪化に、人類がもはや耐えられないかもしれないことは、現在の人類の生活構造、経済行動を持続していくという選択が、すでに人類として取り得ない選択であるかもしれないということを示しているのではないかと考えられます。資源価格等のうなぎのぼりの上昇は、単なるバブルである可能性もありますが、そうではなく、人類に対してこのままではいけないということを示す市場のメッセージなのかもしれないと、私も思います。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32336520080619
こういった状況では、上記記事で触れられているように、自国の利益を優先し、エゴまるだしで資源の権限争い等に、戦争その他争いを含めてうつつを抜かし続けるよりも、再生可能エネルギーで社会が維持可能なように社会を最適化させていく国が、長期的には勝者になっていくのかもしれません。
その姿は、日本国内でいうと、所詮砂上の楼閣である既得利益にしがみつき、現行の年金、医療、介護を維持しようと無駄な努力を続ければ続けるほど、日本国全体が疲弊し、既得利益にしがみつくしかない側が結果的に困るような将来の国の状態になるだろうことと良く似ていると思います。
自国だけはエネルギーをふんだんに使い続けて成長したいという身勝手な発想は、再生不可能なエネルギーに高度に依存したまま、どんどん高額になっていくエネルギー価格に疲弊し続け、最終的には国内の社会経済が崩壊する事態にまで突き進むことになるかもしれないリスクにつながります。
ここでも、自身のみ繁栄したいという身勝手な発想は、その自らを滅ぼすような事態を生み出すのだろうと思います。
世界が、おそらくは今、そのことに気付き始めているのだろうなと考えています。
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コメント
決めた投資方針をきちんと守って投資を持続できているのがすごいですね。
そうですね。自分勝手な国々や人々は滅びるでしょうね。
そして、ユーロ圏の国々が生き残っていく気がします。
投稿: シーゲル | 2008年6月19日 (木) 23時19分
昨日の日本経済新聞によると、東証で「金現物出資による金ETF」が誕生するとの広告がありました。それ以上の情報は書いてありませんでしたが、大証の金ETNを金ETFと言い張っているまがい物でないかどうか、情報をお持ちでしたら、解説をお願いできないでしょうか。
投稿: 与太郎 | 2008年6月20日 (金) 08時37分
与太郎さん、どうもです。
お問い合わせの件、わたしも特段の情報を持っているわけでもなく、詳細な調査もしていませんが、過去の経緯から言って、大証のETNとは異なり、現物の裏づけがあるETFのしくみではないかと思います。
金は穀物のように腐るわけでもなく、長期現物保管が可能なのですから、投資家に無用のリスクを背負わせるETNのしくみではなく、ETFのしくみにすべきだと思いますし、やっとそんな常識的なしくみで商品を提供することが日本でも可能になったという、いかにも金融後進国的な現象だと私は理解しています。
投稿: VMax | 2008年6月20日 (金) 20時17分