« 行列 | トップページ | 日銀 »

2008年10月26日 (日)

グロソブモデルの終焉?

グロソブの基準価格が急落しています。

http://www.kokusai-am.co.jp/fund/pdf/weekly/148013.pdf

これも、7000円を割ったときに記事になったみたいですが、今は何と6200円台になってます。

昨日の「行列」というエントリーと同じ、本質的に直近の急激な円高が主な原因かと思いますが、解約増による純流出も発生しているらしいですね。

純資産もあっという間に4兆6千億円台まで急落しています。

この巨艦ファンドに右に倣えで、似たような毎月分配のファンドが山ほど存在していると思いますが、この形態のファンドはこれからかなりまずい状況になるのではと推測します。

世界のソブリン債に投資するファンドはこれからどんどん、各国の政策金利引下げ後の利回りが低下したソブリン債へ、償還の度ごとに乗り換えて行かなければいけなくなります。もともと蛸足であったのに、頼みの円安効果による益も無くなり、将来のクーポン収入は下がっていくことになってしまうわけです。月40円分配だと、今の基準価格では年8%近くの分配率になってしまいます。クーポン収入が減る中激しい蛸配を続けていると、あっという間に基準価格が激減してしまうので、早晩40円分配は大幅に減らさざるを得ないのではと予測します。

そもそも、このタイプのファンドは、「低金利の日本の環境でも、まとまった分配金を定期的に得たい。その効用の代わりに為替による元本毀損リスクを背負うことになるが、そこをあえて気付かない、あるいは気付かせないで売る」という、ある意味、お客と売り手の都合の良い共通幻想が根っこにあるものと思います。

円安と日本金利に対する諸外国の相対的な高金利という2つの条件が消滅してしまう時代には、急速に消滅していく共通幻想とともに、消えていくしかない恐竜のような終わり方をするかもしれないと感じます。

|

« 行列 | トップページ | 日銀 »

コメント

う~ん。私はグロソブも保有しつつ、インデックス投資を基本とする者ですけど、2003年にグロソブ(毎月配当)を購入し、ほぼ同時期にダウ連動の投信を購入しました。

現時点で、どちらが好成績かといえば、グロソブですぜ。基準価額ではなく配当込みの「評価総合収益」で比較すれば格段にグロソブのほうがマシです。ダウ連動の投信は見る影もない運用成績ですぜ。そのからくりは、早めに元本部分も配当しておくグロソブの毎月配当のほうが運用損が出なかっただけですけどね。でも少なくとも「グロソブモデルの終焉」とおっしゃるならそれ以上に現時点で運用成績の悪い「インデックス投資」こそ終焉ということになるのではないでしょうか。

 少なくとも、今の段階ではグロソブの終焉なんて言っても、それ以上にインデックス投資の方が成績が悪いのですよ。インデックス投資家にとって今は非常に都合の悪いタイミングです。安易なグロソブ批判はやめておいたほうがよろしいかと(笑)

投稿: 通りすがり | 2008年10月27日 (月) 22時22分

通りすがりさん、コメントどうもです。

ですが、うーん、いかにも通りすがりさんのコメントっぽいですね。

「結果の成績の良いファンドが良いファンド」ですかね。私は全くそうは思いません。私にとっては通りすがりさんの主張は、論点のすり替えにしか感じられません。

例えば、いくら成績が良くても、中国A株ファンド(成功報酬つき)は私にとっては最悪なファンドでした。このブログをたどっていけば、まさに天井の高みに上っているときに、当該ファンドを批判しているはずです。批判のポイントは直近までの成績ではなく、投資対象や市場の質、費用体系と水準等でした。

当エントリーも、別に「直近、グロソブが下がっているから良くないファンドだ」と主張しているようには全く読めないと思うのですが。直近の下げとクーポン収入の将来の激減が、共通幻想から多くの方の目を覚ますきっかけになるのではと言っているだけです。

論理のすり替えには注意した方が良いですよ。AだからBと主張するときには、相手がそれに反することを主張しているかどうかよく確認した方が良いです。

安易な非論理的主張はやめておいたほうがよろしいかと(笑)

それでは、今後ともよろしくお願いします。

投稿: VMax | 2008年10月28日 (火) 00時06分

>早めに元本部分も配当しておくグロソブの毎月配当のほうが運用損が出なかっただけですけどね。
 グロソブが元本部分を取り崩し配当しているという噂は各所から出ており、ご指摘のように事実のようであり、元本部分も配当をしたために(仮にそのことが事実として)配当した元本部分は基準価格が大幅に下落する前に「意に反して」解約されたと見て良いと思います。
 だから「グロソブを選んで良かった」と言って良いかどうか、ここで「よく考えて」みましょう。

 配当には25%くらいの税金が引かれていなかったでしょうか。引かれていたなら利益部分にだけ課せられる税金が、元本部分にまで課せられたのですよ。
 現在、HSBCのファンドは最高額の30%台になっているものが殆どですが、それから比べると元本は配当済みの税金分25%に加え基準価格の下がった分しか毀損がないから、基準価格が70%も毀損したHSBCのものよりましという論理は成り立つかもしれません。やがて基準価格が回復すれば元本の毀損はなくなりますが、グロソブは既に元本の一部が償還されてしまっているので、元本は小さくなっているため、他のものと同額を同時に投資しても時価評価資産は他のものより小さいのではないでしょうか。

 現在のインデックスファンドが見るも無惨な結果であっても、やがては基準価格が元に戻るでしょう。そのとき、グロソブも既に償還された元本分を補充すれば見かけ上の元本は同じです。
 でも、もう少し考えましょう。補充する元本は購入手数料がかかるのですよ。そうすると、基準価格が戻った時点でグロソブと他のものと元本が同じになるように調整したとしても、既に払った25%の税金は返還されませんし、補充した元本分に手数料がかかることを考えると、どちらがお得と言うことになるでしょうか。
 これは元本を蛸配したことに起因するものと思うのですが。
 基準価格が猛烈に下がっているこの時期、このまま元本を配当に回しているとグロソブは何れ資金不足になり本当に終焉するが、インデックスファンドは基準価格の下落だけで済むと思うのですが。

投稿: 与太郎 | 2008年10月28日 (火) 09時36分

ふたつの議論がごちゃまぜになっています。
①販売者が説明義務を果たしていない。
これは、ご指摘のとおり、あたかも低リスクな、元本&分配の確定している商品のごとく販売してきたこと。これは商品性の問題ではなく、説明義務の問題です。大問題です。

②グロソブの商品性について
とくに有利、不利はありません。複利効果を重視する方は非分配型を選べば良いし、利食い効果(&分配ニーズ)を重視する方は分配型を選べばよいだけです。ユーロ暴落により、結果としては後者(分配型)のパフォーマンスが相対的に有利だったはずです。ある意味で非分配型のほうがより積極的、分配型のほうがより保守的な運用といえるでしょう。
なお、税金は分配金でも元本部分の分配は非課税です。(特別分配金といいます)収益部分は10%課税されますが、低減税率なので今のうちに分配したほうが有利とも言えます。利益を溜め込んで、将来譲渡所得として売却したら、税率は20%となっているでしょう。
分配型の唯一の欠点は、分配金さえ出せば、特別分配金(元本部分)でも、もうかっていると勘違いして、消費してしまうことでしょうか。(商品性の問題と言えば、そうかもしれません。)

それから、株式ファンドと債券ファンドのパフォーマンスを比較しても無意味だと思います。どちらもアセットアロケーションの基礎をなす重要な資産クラスです。結果的には過去数年は債券のほうがパフォーマンスは良かったというだけです。

投稿: Stranger | 2008年10月30日 (木) 11時59分

 なるほど、蛸配部分は特別分配金と呼ばれ、非課税扱いされるとのことのようで、一通りおさらいしますと

分配金には普通分配金と特別分配金があるということはご存知かと思いますが、
・決算日の基準価額と個別元本を比較し、基準価額が個別元本を上回っている部分→ 普通分配金
・決算日の基準価額と個別元本を比較し、基準価額が個別元本を下回っている部分→ 特別分配金
となります。

例えば・・・
決算日の基準価額“10400円”
1万口当たりの収益分配金“1000円”
当初の個別元本“10000円” だとすると
普通分配金は400円、特別分配金は600円となり、その後の個別元本は9400円となります。

つまり、質問者様のケースの場合・・・
仮に収益分配金の放出以外で、基準価額の変動要因が無かったと仮定し、
決算日の基準価額:11000円(10000円+1000円)
個別元本    :11500円 
収益分配金   : 1000円 
ですので、 基準価額11000円<個別元本11500円 なので、すべて特別分配金となります。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3291094.html より、

 グロソブを持っていないので詳しくは分かりませんが、話の内容からすると、グロソブの場合は必ず収益分配金を出すようです。

 上の例の場合、客の資産時価額は基準価格11000円であり、個別元本即ち客が買った価格は11500円でありますから、損が生じているわけです。それにも係らず分配金を払っており、分配前に損をしているのに、分配金支払い後は基準価格が支払った分配金の分だけ更に下がり、損が膨らんでいるようです。

 それじゃ収益じゃなく、頼みもしないのに元本を強制的に償還しているだけでしょう。客は資産を増やそうとして高い手数料を払って投資信託を買うのですが、儲けが出ないから、収益という名前で元本を償還し、ごまかしているだけじゃないですかね。配当をするなとは言わないが、頼みもしないのに元本部分を強制的に償還するなら、投資信託の本来の目的に反するのですから、民法の善良な事務管理に反するので、購入時の手数料を返すべきでしょう。

 仮に儲けが出なくても、蛸配をしないなら返す義務はないと思うが。

 さりとて、個別元本は客によって変わるので、安い時期に買った人は収益があるから問題ないでしょうけど、高い時期に買った人は問題があると言うことになります。実質的に収益がある人だけに分配金を払うわけにもいかないから、全員に利益が出ていない場合は、全員に分配金を払わず、基準価格で操作するのが理想ではないでしょうか。

 もっとも、何も知らずに分配金を期待する人が文句を言うだろうからそれも難しいかもしれないが。

 複利云々の問題は信条の問題なのでさておき、世の中が上り坂の時期以外は分配金を払う投資信託を買ってはいけないと言うことのようですね。しかし、今の日本の投資信託では野村に聞いたところ分配金を払わないものはないようなので(シティーのものは分配金を払わないものが結構ありますが)、日本の投資信託を買ってはいけませんと言うのが結論なのでしょうか。

 そうなると今の日本の投資信託は何のためにあるのでしょう。
 まさか、客が儲かろうが、儲かるまいが、証券会社さえ儲かれば良いナンテ話はないですよね。

 管理人様
 あまりに不合理な話なので思うところをそのまま書きましたが、第三者の目で見られて不都合であれば掲載せずに没にして下さい。また、部分的に添削していただければ支障ないと言うことであれば、温厚な表現に添削していただいても結構です。

投稿: 与太郎 | 2008年10月31日 (金) 14時18分

Strangerさん、与太郎さん、

コメントありがとうございます。

この手の話は議論が尽きないですね。

与太郎さんのコメントも特に不適切とは思わなかったので、そのまま公開させていただきました。

様々な視点があってどれも間違いとは言えないと思いますが、勝手に返される蛸配分配金に対して、当初手数料が無駄になるので手数料を返還してほしいというのは、長期投資したいと思う方にとってはその通りですね。もともと定期的にキャッシュインフローが欲しい人しか手を出してはいけない商品ということかと思います。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: VMax | 2008年10月31日 (金) 19時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/202973/42900672

この記事へのトラックバック一覧です: グロソブモデルの終焉?:

» 毎月分配型の投資信託を保有している君へ、複利を信じている僕から [投資信託のブログ|ファンドの海]
個人投資家の君へ。今回の世界的な株価下落や債券価格下落、そして円高という悪条件でみんなが大きな損害を受けている中で、君の資産は、ほかの投資家のそれに比べると、相対的には少ない損害で済んでいるようですね。... [続きを読む]

受信: 2008年11月16日 (日) 18時35分

« 行列 | トップページ | 日銀 »