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2009年4月16日 (木)

仕組み債の落とし穴

今日の日経新聞朝刊に、表題のコラムが書かれています。内容は、当ブログで書いている内容と同様ですが、軽く引用してみます。

(以下、引用)-----------------------

各種の債券利回りは、信用度が最も高い国債の利回りを基準にし、各発行体の信用度と償還までの期間に応じて決定される。したがって、残存期間と信用度が等しければ、特別な理由がないのに利回りが突出して高い債券はあり得ないはずである。この原理は様々な金融商品にもあてはまる。有利な投資案件を期待して金融機関のあいだを探し回っても、徒労に終わると考える方が賢明である。

ところが、証券会社や銀行は、ことさら利回りの高さを強調した金融商品を次々と登場させている。銀行の一年定期預金は概ね0.3%弱、五年国債の利回りは0.8%程度のこの時代において、2%や3%あるいはそれを超える高利回り商品を盛んに販売している。これらは仕組み債や仕組み預金と呼ばれるもので、種類も多い。しかしいずれも特約条項がセットされており、状況次第では大損をすることにもなりかねない。

(中略)

これらの金融商品にはデリバティブ(金融派生商品)が多用されるが、これも金融機関の収益源であることも含んでおく必要がある。発行体側が期限前での繰り上げ償還の権利を留保していたり、解約に多額の違約金を要したりするなど、投資家が厳しい条件を強いられることも多い。

こうした金融商品は、個人投資家だけではなく、公共団体や学校法人、公益法人など専門知識を有する投資家の間にもかなり普及しており、深刻なトラブルにまで発展している例も少なくない。このため、所管官庁が慎重な投資判断をするよう警告を発したこともあるし、政府の関係機関である国民生活センターが数年越しで消費者に注意を呼びかけてもいる。

市場の実勢からかけ離れた高い利回りの商品に出会った際には、十分に内容を確認し、真に投資に値するものか慎重に吟味する必要がある。うまい話であればあるほど、どこかに落とし穴があることが多いからである。

(以上、引用終わり)------------------

至極、真っ当なことばかりかかれています。法人も思いっきりつかまっている等、当ブログで過去取り上げて書いたことと思いっきりかぶっていたりします。最近はいそがしくて、今も日本の金融機関が一生懸命この手の商品を販売し続けているのかどうか正確に把握してはいないのですが、この手の商品は手を変え品を変え出現してくるのが常なので、本当に注意する必要があります。

このように新聞等に叩かれて一度下火になることはあっても、またいずれにょきにょきと出てくるのでしょうね。歴史的に考えても、容易に予測できることです。

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コメント

このような至極真っ当な記事が、匿名執筆者によるミニコラム「大機小機」コーナーにしかないのが、日経新聞の悲しいところです。
おかしいものはおかしいと、本編で堂々と批判すればいいのに、と思ってしまいます。

投稿: 水瀬 ケンイチ | 2009年4月16日 (木) 22時56分

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