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2011年2月

2011年2月26日 (土)

スマートフォンに見るマーケティング(その2)

以前のエントリーで書いたとおり、ipod touchをうっかり買ってしまったために、Appleが行っているビジネスの価値がわかり、またその周辺で起こっているマーケティング的な内容について注目するようになりました。

これは、見れば見るほど、どの業界でも観察される、ある意味普遍的なマーケティング的事象と思えます。

というわけで、せっかくなので、個人的に興味を持って見ていて引っかかった記事や情報等を、ある意味好き勝手にエントリーに書いてみようと思います。

例によって、一素人のたわごとでしかありませんので、以下を読まれたり、以下で得られた情報等を投資判断等に利用されたりする場合が(万が一にも)ありましたら、当内容は一素人のたわごとであることを踏まえてご利用いただければと思います。

どちらかというと最近の記事になりますが、USでVerizonがiphoneを販売開始するというニュースがありました。

http://www.businessweek.com/news/2011-01-11/verizon-to-sell-iphone-feb-10-ending-at-t-exclusive.html

人によってはいわずもがなの内容ですが、簡単に当方が理解しているこのニュースの背景を説明しますと以下の通りとなります。

・Appleはiphoneを各国で排他的に通信業者に対して商品供給してきており、例えば日本ではソフトバンクだけがiphoneを販売していて、NTTドコモやau等はiphoneを販売していない。

・なので、タッチパネル式スマートフォンの市場を作った先駆者Appleのiphoneを独占的に扱うことのできるメリットを、各国のiphone取り扱い通信業者は享受しており、例えば、日本ではソフトバンクの快進撃の源となっている。(ソフトバンクは日本で携帯純増第一位を継続している。)

・この動きは、本家USをはじめとして、各国の下位通信業者が上位通信業者をやっつけていき、各国の通信業者携帯シェアが変動する原因となっており、最近では、iphoneを擁して上位通信業者を攻め込む下位通信業者と、それをGoogleのAndroid携帯で防衛しようとする上位通信業者という構図になっている。(GoogleのAndroid携帯は、マーケティング的に簡単に言うと、タッチパネル式スマートフォンの市場を新しく創造したAppleのiphoneに対する、後続追随会社のMeToo商品。ビジネス的には垂直統合orNotとかいろいろあるのですが、ここではとりあえず省略します。)

・本家USでは、先発キラー商品iphoneを擁してシェアを奪還していく2番手AT&Tと、それを防衛しようとして、MeToo商品を開発したGoogle(OS)+世界のその他の携帯製造会社のAndroid携帯を強力に推進してきた1番手Verizonの争いになっていた。

・この構造により、2番手AT&Tと1番手Verizonのシェアが拮抗し、またUSでのiphone独占契約が切れたことから、2番手の快進撃の源である武器を無効化するために、1番手Verizonが今までのコピー商品Androidの強力推進の方針を翻して、iphone採用&販売に動いた。

というのが、上記のリンク記事の背景として当方が理解している内容です。

ここで、当方がいかにもマーケティング的現象だなあと思う事象を、また箇条書きで書いてみます。

・先駆者が市場を作って、その市場の価値が認められると、その市場は山ほどのMeToo業者であふれ、活気づく。(iphoneを追随する、Android(Google)+世界の携帯端末製造業者等)

・しかしながら、その数多くのMeToo業者のほとんどは、市場がとれないか、全く利益が上げられないという苦難に直面し、数多くのMeToo業者であふれればあふれるほど、得てして先駆者のみが儲かるという構造になる。(携帯製造業者の生み出す利益のおよそ半分はApple1社のみで生み出しているらしい)

・世界の最先端市場で起こった事象は、一定のタイムラグを置いて、その他の地域、市場で類似の形で起こることが多い。

上記については、それぞれソースがあるのですが、以下では、上記に挙げた3番目の現象についての現在進行形のみを記事で示すことにしたいと思います。

上記のVerizon記事の現象が発生したことを知った時に、上記の3番目のマーケティング的パターンを知っていれば、この動きは他国でもいずれ起こるかもとすぐにピンときます。

調べてみれば、日本も韓国も、そして世界最大の市場の中国でも、下位通信業者が上位通信業者をiphoneで追撃する構図になっていることがすぐにわかります。(その他、この件に関しては、通信方式の違いといった要素もあったりするのですが、ここでは説明を省きます)

ここまで確認すれば、このVerizonのiphone販売と同様の動きが、世界各国でこれからどんどん起こってくるかもという予想が、確信に変わるわけです。実際、

(韓国)

http://www.reuters.com/article/2011/02/25/sktelecom-iphone-idUSSEL00321620110225?feedType=RSS&feedName=hotStocksNews&rpc=43

(中国)

http://www.digitalone.com.sg/news/article/14748

http://www.streetinsider.com/Corporate+News/China+Mobile+%28CHL%29+Pushing+to+be+Next+Apple+%28AAPL%29+iPhone+Dealer/6237140.html

のように、iphoneを擁して上位通信業者を追撃する下位通信業者の猛攻から身を守るために、韓国でも中国でも、実際に上位通信業者がiphone採用へ動いている様子がニュースで届きはじめています。

ここまで確認して、さてこの動きは、最終的に日本でも起こるのかどうかが次の注目ポイントですが、私は起こると予想しています。また、このまま放っておくと、いずれ携帯シェアでソフトバンクに逆転されて第3位に転落するだろうauが、最終的にはiphone採用に動かざるを得なくなるのではと予想しています。

http://voices.allthingsd.com/20110225/verizon-wireless-ceo-says-iphone-sales-strong/?reflink=ATD_yahoo_ticker

上記記事、Verizonはやっとほっと一息つけたといったところでしょうか。

もう1つ、当方の注目点はipadです。ipadについては、iphoneの1周周回遅れで同じマーケットサイクルをたどっているように、当方には見えます。つまり、「先駆者が市場を作って、その市場の価値が認められると、その市場は山ほどのMeToo業者であふれ、活気づく。」の「その市場の価値が認められ、山ほどのMeToo業者であふれて活気づく。」フェーズが今年なのだろうなと思っています。正直、いくつかのWindowsソフト資産で行わなければならないことが存在しなければ、当方もパソコンではなくipadを毎日常用したいと思います。いままでもパソコンのライトユーザーのニーズをipadが奪ってきているようですが、さもありなんという感じです。

ほんと、どこの業界もマーケティングの世界で起こることは一緒ですね。

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2011年2月24日 (木)

ひさしぶりの調整

ひさしぶりに株式市場に本格的な調整の季節がやってきた感じですね。どこまで下がるか「神のみぞ知る」だと思いますが、今回もしっかりと買い下がりながら、追加投資をしていこうと考えています。

ところでどうでもよい話ではありますが、以下のリンクの記事を読んで、個人的に大いにひっかかりました。

(NHK会長、テレビとネット同時配信検討 民放反発も)

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819696E0E6E296858DE0E6E2E0E0E2E3E38698E2E2E2E2

最初は、NHKも”企業努力”のようなものをやっていくという、好ましい記事かと思いきや、最後まで記事を読むと、海外の事例をまねることにより、「テレビはなくても、ネットは利用してるでしょ。ネットでも同時配信なのだから、受信料払え。」といえる状態に持っていくのが真の目的か?と思わせる記事内容で、がっくり。

商品を押しつけて金を払えという商売はいいかげんなんとかしてほしいです。その商品がいらない人には、むりやり押しつけられずに済む手段を作ってほしいと心から思います。(厳密な法令解釈は別にしても、これ、倫理的には犯罪じゃないかと思ってしまいます。)

ひさしぶりに、力の抜ける記事でした。

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2011年2月10日 (木)

スマートフォンに見るマーケティング

以前の記事でAudibleにハマっていることをすでに書きましたが、Audibleが聞けてかつ倍速再生の音が奇麗に聴けるMP3プレイヤーを探す旅の終着駅がOlympusのUS市場機種であったことは、個人的に非常に考えさせられる事例でした。

USで成り立っているAudiobookの市場において、日本人の当方を満足させる倍速再生の機能を最高に満たす機種が日本の会社のものであったこと、そしてこのような技術力で段違いのハイレベルな力を見せつけてくれるOlympusやSonyが世界のMP3プレイヤーの分野で全く主流になれないこと、またこれらの技術力では両社の足元にも及ばないだろうと思われるAppleのipod touchが、圧倒的な楽しさで間違いなくこの世界の勝者になるだろうと(個人的に)思えること。これらすべてが自分にとって非常に考えさせられる事例となりました。

Audibleを快適に聴ける機種を探す中でうっかり買ってしまったipod touchは、その目的では当方は全く使っておらず、前出の通り、当該目的では私はOlympusのUS機種を使って毎日Audibleを堪能しています。しかしながら、ipod touchは使用してみると、それ以外の目的でもマルチに使える非常に便利な道具であることを思い知りました。私が今、ipod touchで使っている機能等を挙げると以下の通りになります。

・映画のレンタル・購入

・USTVドラマやアニメのレンタル・購入

・世界株式市場等のチェック

・面白いポッドキャストを探す

・電子書籍を読む

・ゲーム(主に子供が活用してますが)

・YouTubeを見る

・その他便利なアプリの利用

一言で言って、「使って楽しい」道具です。また、便利な数多くのアプリで使う人の数だけ違う携帯便利マシンに変身します。これは単なるMP3プレーヤーではなく、全く別の1カテゴリーを占める商品だと思います。

私はiphoneは持っていませんし、これからも買うつもりもないですが、iphoneが売れる理由は、ipod touchを持ったことでいやというほどわかりました。

また、今、巷をしきりに騒がせているスマートフォンの市場競争が、単なる端末販売競争ではなく、実際はプラットフォームをめぐる争いなのだろうというふうに私は見ています。アプリ、ゲーム、映画、TVドラマ、Audiobook、電子書籍といった将来市場を制覇する会社が、将来の端末販売のハード収入をはじめとして、その他付随してくるさまざまな市場からの収入により繁栄していくのだろうと、私は予想しています。少なくとも、Appleはそのことをおもいっきり意識した上で行動していると感じますし、また、この観点では今のところ、AppleはGoogleをはじめとする競合他社のはるか先を行っていると思っています。

こういう観点でスマートフォンに関係するニュースを毎日見ていると、これは生きたマーケティング教材だなとつくづく思います。

また、この観点で考えると、最近のスマートフォンのOSシェアの各社占率を取り上げている新聞記事はある意味本質をはずしていて、この市場の競争が、さまざまなコンテンツを提供するためのプラットフォーム競争だと思えば、当然のことながらApple機種で考えればiphone+ipod touch+ipadが市場シェアを考えるときの基準になるだろうと思います。また、ノキアのシンビアンがいまだこの携帯OSシェアNo1であったとしても、現在および将来のお客が当該OSを、さまざまなコンテンツを入手、消費するためのプラットフォームとして認識しないのであれば、当該OSをiOSやAndroid等と競合する同列のOSとして考えること自体が、ある意味筋違いなのではと考えます。

上記は、単なる一素人のつぶやきにすぎず、投資等の参考にするには耐えられないものだと思いますので、読まれた方は話半分以下と思っていただければと思います。

ただ、個人的には、上記の認識に1年前や2年前にたどりついていたとしたら、間違いなくその時点でAppleの株式を大量購入していたと思います。何度考えても、残念でならないです。後から悔んでもしょうがないので、毎日ipod touchを使い倒して楽しむことで良しとしておきましょうか。

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