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2022年10月

2022年10月 7日 (金)

久しぶりにいいと思ったETF(Wisdomtreeの中国を除く新興国ETF)

長い間ご無沙汰しています。

 

ここには書いていませんでしたが、もうとっくの昔にフィナンシャルフリーダムは達成していて、労働者を卒業して日々気ままに過ごす毎日を送っております。なので、ここに書く情報等も持ち合わせていなかったのですが、最近のコロナ禍、中国不動産市場崩壊、ロシアのウクライナ侵略等、世の中は足元で激動しています。その中で、正直何とかならないかと思っていたところに最近Wisdomtreeが出したETFがその個人的ニーズにまさにドンピシャだったので、久しぶりにこのブログでその情報について書いてみようと思います。

 

まず、その商品から。

 

ティッカーシンボルはXC。正式名称はWisdomtree Emerging Markets ex-China Fundです。おそらくは出たばかりなので、米国証券口座を持っていないと投資できないビークルなのではないかと推測します。ちょっと調べてみたところ、わかりにくいのですが、おそらくは新興国の指数から、国の支配率が一定以上の株式を除いた指数を作り、そこから中国株を除いた指数を作り、この指数に追随するETFを作ったのがこの商品のように私には読めました。しかしながら、非常に記述が難しくて私が正しく読めているかは不明ですので、興味を持たれた方はこの点は是非ご自身で確認されてください。まだまだローンチしたばかりで数十億円規模の商品だったように思いましたので、まだ待ちの態度でも良い商品と思いますし、似たようなコンセプトのETF商品も既に何個かあるようです。最大手の商品は既に100億円規模にまで育っているものもあるようです。そちらの方を検討するのも一考かと。

 

私がこの商品をとてもよいと思った理由は、昨今のロシアのウクライナ侵略と中国の不動産崩壊に続く一連の騒ぎに関係しています。ロシアがウクライナ侵略を開始してから、ロシアのとあるエネルギー企業が突然配当を停止しました。どうも戦費調達のために、ロシア政府がエネルギー企業が生み出した利益をごっそり徴収することになったために配当できなくなったからのようです。中国ではここ最近、一部銀行の預金凍結や不動産の完成が見込めないためのローン者の支払い拒否等の不動産関連のバブル崩壊のきしみがしきりに聞こえてきます。私は新興国市場に主にWisdomtreeのDEMに投資しているのですが、このETFは中国比率も中国大手銀行等の中国不動産に関連する企業比率も非常に高い。これから、中国の不動産バブル崩壊が起こればこのETFはその影響を大きく受けるだろうことは想像に難くない。その時、ロシア国家の戦時の傍若無人な振る舞いを見てれば、投資家の権利など中国は平気で踏みにじる可能性があることも容易に想像できます。

 

純粋なインデックス投資家なら、こう言ったいわゆる予見に類するものは完全に機能しない排除すべきものとして、こういうものを含んだ全世界ポートフォリオを持つのが王道なのかもしれません。しかしながら、個人的にはその立場は今現在取れないと考えています。現実に今のロシアや中国等の独裁国家を見て、投資家の権利が将来ちゃんと守られるとはとても思えない。運良く、中国の不動産バブル崩壊が大した影響を与えることもなく、台湾侵攻で中国が世界に迷惑をかけることもなく、中国のポートフォリオから大きなリターンを得る将来もあるかもしれませんが、それを逃したところで個人的に将来困ることもないだろうことが分かりきっていると思うので、ポートフォリオ上の潜在的なリスクは外しておく手しかないと考えています。

 

そうは言ってもポジション変更には、多額の利益を出す必要があってその利益にかかる税金もばかにならないですので、将来、暴落があって利益が殆ど出ない状況が来ないかと期待していて、そう言った局面でこういうETFに切り替えていきたいと思っています。

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