投資信託

2008年6月25日 (水)

力が抜けるニュース

大証でロシア、南アフリカのETF(ETN?)が上場されるようで。こちらのブログで紹介されています。

http://401k.sblo.jp/article/16358727.html

組成は野村らしいです。(裏はとれませんが)

とことん、日本の投資家を失望させるような展開ですね。おそらく少し遅れて、日興と大和が追随という、お決まりのパターンかと推測します。

情報と推測が正しければ、中国A株ETNで日本の投資家をバカにし、かつバブル資産を見事に天井掴みさせた野村が、また日本の投資家をバカにするような一手を打ってきたように思います。

大丈夫かな。もうそろそろ、日本のインデックス投資家の暴動が起こりそうですね。

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2008年6月19日 (木)

様々な雑感

とりあえず、様々な雑感をつらつらと。

昨日、今月の追加投資資金を米国証券口座で投資しておきました。今月はさっさと今月支払い分の住民税を支払った関係で、その分投資可能額が減ってしまったのですが、これからもしっかりと投資可能金額を無駄遣いせず、追加投資し続けていこうと思います。

今回もそうですが、割安に思える米国と欧州に追加投資しておきました。ここしばらくは、サブプライムの本源地に近いところに投資して、新興国比率が下がるように追加投資行動しているのですが、資源のある新興国群が比較的強い状況が継続しているので、なかなか新興国比率が下がっていない感じです。まあ、当方は時価総額比率にこだわらないでバリュー視点で投資しているので、ポートフォリオが割高になってしまわない限りは、世界指数の時価総額で見た地域比率と自身のポートフォリオが大きく異なっていても気にしないでいようと思います。

当ブログでも、中国本土株バブルウォッチャーとして中国本土株にはずっと注目し続けてきましたが、最近は香港市場中国株といった中国関連のポジションがほぼ皆無に近い状態がもう半年以上も続いているため、ウォッチャーとしては半ば興味を失っている状態が続いてはいるのですが、ふと気付くと、中国本土株がなかなかにむごい状態になっている感じです。今日もA株は6.5%も下落したみたいです。

http://stock.searchina.ne.jp/data/chart.cgi?span=90&asi=1&code=SSEA

通常、「半値八掛け2割引」ということわざもある通り、バブル崩壊は半値にやられたくらいでは止まらないものだと思いますが、もう半値はとうに割ってしまいましたね。さて、どこまで下落するのか。

この間、「エネルギー危機からの脱出」という本を読んでいると当ブログでも書きましたが、この本では、エネルギー関連の価格の上昇と、地球温暖化、社会の低炭素化の必要性等の現象は同じカードの裏表であるという主旨の主張が書かれていました。私も十分同意したくなる内容です。

うなぎのぼりの新興国需要を含む石油等の将来需要予測を満たす供給をこの地球が提供し続けることはもはや不可能であり、地球に存在する地下資源を地球の長い歴史からするとあっという間に燃やしてしまうことによる環境悪化に、人類がもはや耐えられないかもしれないことは、現在の人類の生活構造、経済行動を持続していくという選択が、すでに人類として取り得ない選択であるかもしれないということを示しているのではないかと考えられます。資源価格等のうなぎのぼりの上昇は、単なるバブルである可能性もありますが、そうではなく、人類に対してこのままではいけないということを示す市場のメッセージなのかもしれないと、私も思います。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32336520080619

こういった状況では、上記記事で触れられているように、自国の利益を優先し、エゴまるだしで資源の権限争い等に、戦争その他争いを含めてうつつを抜かし続けるよりも、再生可能エネルギーで社会が維持可能なように社会を最適化させていく国が、長期的には勝者になっていくのかもしれません。

その姿は、日本国内でいうと、所詮砂上の楼閣である既得利益にしがみつき、現行の年金、医療、介護を維持しようと無駄な努力を続ければ続けるほど、日本国全体が疲弊し、既得利益にしがみつくしかない側が結果的に困るような将来の国の状態になるだろうことと良く似ていると思います。

自国だけはエネルギーをふんだんに使い続けて成長したいという身勝手な発想は、再生不可能なエネルギーに高度に依存したまま、どんどん高額になっていくエネルギー価格に疲弊し続け、最終的には国内の社会経済が崩壊する事態にまで突き進むことになるかもしれないリスクにつながります。

ここでも、自身のみ繁栄したいという身勝手な発想は、その自らを滅ぼすような事態を生み出すのだろうと思います。

世界が、おそらくは今、そのことに気付き始めているのだろうなと考えています。

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2008年6月14日 (土)

エネルギー危機からの脱出

表題の本を買って読んでいます。

まだ、ご紹介するに足る本かどうか判明しませんが、第一章だけ読めば、石油とその他関連エネルギー資源の現状と問題点がさくっと書いてあり、簡単にこの関連の知識を得るにはよい本なのではないかと思います。

この関連の書籍等を読まれたりして知識のある方にとっては、ごく当たり前の知識の数々なのかもしれませんが、原油関連相場を単なるバブルとしてしか見たことのない方にとっては、もしかしたら今まで知らなかった衝撃の話が書かれているかもしれません。

だからといって、将来どうなるという話でもないですし(私にはわかりません)、石油関連ETFを買いましょうという話でもないのですが(現に私は昔から石油株ETFを保有し続けていますが、石油ETFは保有していません)、さすがにNY原油相場を単なるバブルと見るのも、この本が示すような将来の需要と供給予測の劇的なギャップや直近の将来に控えていると予測されているピークオイルのタイミング予測、次々と実際にピークを越す各国の石油生産量などを踏まえれば、かなり楽観的に偏りすぎていないかなと思うのです。

私がこの本を買ったのは、この第一章の知識を得るためではなく、第二章以降の、「ではどうするか」のところに興味があったからです。間違いなく、「ではどうするか」といった解決策に世界は向かう必要があって、確実にその方向に世の中は進んでいくのではと考えていて、その方向性と将来の姿に興味があります。

まだ殆ど読めていませんが、もしここでご紹介したいところがあれば、また取り上げたいと思います。

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2008年6月 6日 (金)

IBのマニュアル本

AIC(海外投資を楽しむ会)で、IB(Interactive Brokers LLC)のマニュアル本を、今年の秋頃に発売する予定のようです。AIC会員の方なら、AIC会員専用掲示板で確認できますので、ご確認ください。

世界中の、株、債券、先物、オプション、FX他といった、多彩な取引機能を持つ口座ですから、きっと全く知らなかったIBの使い方が発見できるに違いありません。実際に使用するかどうかは別として、そのような、口座は持っていても全く使用しなかった使い方の新たな可能性を発見できるに違いないことは、今からとても楽しみです。

また、これからIBの口座開設を目指す方にとっても、便利で重宝する一冊になるのではと推測しています。

とりあえず、ご紹介まで。

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2008年6月 4日 (水)

住民税の通知(2008)

また住民税の通知が今年もやってきました。

例年のことながら、重税感を感じるイベントです。

これからしばらくは、手持ち資金から定期的に税金支払いをすることになりますので、また新規投資しにくい時期に入ります。

しかし、なんで税金ってこんなに多いんでしょうね。

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2008年5月31日 (土)

BRICs概観(その2)

前にBRICsの直近パフォーマンスについて以下の通りエントリーしましたが、そのときの傾向は今もまだ続いている感じです。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/brics_c68a.html

BRICsの本命の中国、インドがあいかわらず低迷し続け、ブラジル、ロシアがとても好調な推移を続けています。

とりあえず、直近のグラフを載せておきます。

http://finance.yahoo.com/charts#chart13:symbol=fxi;range=20080102,20080530;compare=ewz+rsx+inp+ifn;indicator=volume;charttype=line;crosshair=on;logscale=on;source=undefined

http://finance.yahoo.com/charts#chart11:symbol=fxi;range=20071031,20080530;compare=ewz+rsx+inp+ifn;indicator=volume;charttype=line;crosshair=on;logscale=on;source=undefined

http://finance.yahoo.com/charts#chart18:symbol=fxi;range=20070507,20080530;compare=ewz+rsx+inp+ifn;indicator=volume;charttype=line;crosshair=on;logscale=on;source=undefined

最初が、今年のパフォーマンス、次が昨年10月末からのパフォーマンス、3番目がRSXが取引開始された2007年5月7日からのパフォーマンスです。

資源を持つ国と持たざる国の差でしょうか。ほんと、極端ですね。

長年投資していると何度も何度も、いやというほど経験することですけど、こうして見ると、ちょっと前のサブプライム問題もものともせずに破竹の勢いで上昇して、「これからは中国、インドの時代だ」と言わんばかりの過去の市場展開がウソのようです。中国、インドの時代にいずれ本当になるとしても、それらの国の株式市場からは、容易に痛い目に遭ってしまう可能性も大いにあるのが、投資の難しいところだと思います。(まさに成長の罠ですね。)

中国(香港市場中国株)に、また投資するときがいつか来るでしょうか。PERが一桁に近くなってバリュー視点で魅力的に感じるようになったら、私も喜んでまた投資することになるかもしれませんが、それも果たしていつになることやら。

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2008年5月30日 (金)

古今東西変わらぬ性質

投資信託のネット流入金額が最低になったとか、大手投信で集計するとネットで資金流出になったとかというニュースが目に付きます。

このような、相場の低迷時にリスク資産から逃げ出す傾向は、決して日本だけの傾向では無いようです。私の手に入る情報では、米国でも2008年1Qで、やはり株式系資産から固定金利資産へのシフトがあったように見えます。

折りしも、米国の長期金利も上がってきていて、長期固定金利ビークルに避難した投資家は、今まさに時価下落に見舞われているところだと思います。

このような現象は、古今東西あいも変わらず繰り返されてきたことで、これからも飽きもせず繰り返され続けるだろうことは想像に難くありません。

最近では、日本の投資信託会社が商品系の投資信託を設定する例が目に付くような気がします。商品系が高値を取る相場つきがいつまで続くかについては、個人的にさっぱりわかりませんが、高値を更新しているような資産クラスの投資信託をわざわざ設定して、日本の投資家に高値掴みさせる日本の金融機関の傾向も、過去も現在も変わらぬ普遍的傾向だと思います。

こういった人間心理がもたらすパフォーマンス悪化の可能性をしっかり腹に落として、オーバーセルフコンフィデンスに陥ることなく、このような罠に落ちないように行動出来るかどうかで、投資の生涯リターンは劇的に変わり得ると思います。

人の振り見て我が振り直せだと思います。私も重々気をつけたいことです。

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2008年5月24日 (土)

典型的な現象

「月光!マネー学」という本を読んで見たら、面白い記述がありました。

日本の(おそらく日本だけでなく、普遍的な)投資信託のある現象の話です。

それは、アクティブ運用の投資信託は上昇相場に強く、下落相場に弱い傾向にあるという現象です。

この本では、日本株アクティブファンドと新興国アクティブファンドの、相場上昇時と下落時に期間を区切って、ベンチマークと比べたパフォーマンス比較をしています。

結果は以下の通りでした。

「日本株アクティブファンドの場合」

2000年3月~2003年4月の「下落」期間

⇒TOPIXを上回ったアクティブファンドは4ファンド、下回ったのは12ファンド

2003年5月~2007年6月の「上昇」期間

⇒TOPIXを上回ったアクティブファンドは14ファンド、下回ったのは2ファンド

2007年7月~2008年1月の「下落」期間

⇒TOPIXを上回ったアクティブファンドは2ファンド、下回ったのは14ファンド

上昇相場で、アクティブファンドの多くがベンチマークを上回り、下落相場で多くのアクティブファンドがベンチマークを下回る傾向が、はっきりと確認できます。こうやって、ジグザクしながら、長期においては、過半数のアクティブファンドが、ベンチマークに負けていくわけです。(当該書籍には、その統計結果も掲載されています。)

興味深いのは、この傾向が、日本の新興国アクティブファンドでも観測されていることです。当該書籍では、以下のような、ある意味すごい統計結果が掲載されています。

「新興国アクティブファンドの場合」

2006年7月~2007年10月の「上昇」期間

⇒MSCI(ベンチマーク)を上回ったアクティブファンドは7ファンド、下回ったファンドは無し

2007年11月~2008年1月の「下落」期間

⇒MSCI(ベンチマーク)を上回ったアクティブファンドは無し、下回ったのは7ファンド

ある意味、やっぱりなという統計結果です。このような傾向は、先進国、新興国問わず、普遍的に現れるのだろうと思います。

以前も、当ブログで取り上げていますが、

・市場上昇期間の統計だけを取り上げて、「過半数のアクティブファンドがベンチマークを上回っている(だからアクティブファンドが有利)」

・非効率な新興国や新興市場では、アクティブファンドが有利

という主張を見かけたら、眉にツバをつけて聞いたほうが良いと思います。

しかし、バックミラーを見て、上昇相場の天井でアクティブファンドに投資したら、高確率で、市場下落と対ベンチマークのやられという、痛いダブルパンチを食らってしまいます。本当に怖い話です。

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2008年5月23日 (金)

日本国債金利

日本国債の金利が上がってきてますね。

今日の日経新聞の夕刊にも記事が出てました。今日の終値は10年物が1.74%、30年物が2.57%のようです。

http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html

いろいろ考えさせられます。

・国債金利とインフレ、資源、穀物価格の関係。またそれがもたらす新興国と先進国の将来について。特に既に今も顕在化している、資源を持つ国と持たざる国の差。

・日本にとっても良い金利上昇ではないこと。将来インフレ見込みにより市場が要求する高金利がもたらす日本国の財政バランスのより急速な悪化。資源価格の上昇による日本の貿易黒字の減少(これも最近、記事にありました)。悪化する財政バランスと貿易収支の悪化がもたらすかもしれない日本国債務に求められるリスクプレミアム上昇は、より長期金利の上昇を加速させる力学を発生させるかも。景気が良いわけでもないのに、市場の長期金利が上昇していくと、日本経済の将来への悪影響も当然かなりあるものと思います。

構造上、どこかにかならず折り返し地点はあるはずと思いながらも、それがどこなのか、当然ながらさっぱりわかりません。あいかわらず、資源や石油関連株とそれ以外の株、資源を持つ国とそうでない国といった両方のエクスポージャーを持ち続けながら、その臨界点を眺め続けることになりそうです。

これからも、頭の体操の材料には事欠きそうにないですね。かといって、長期投資なので、ポジションをばたばたさせる気はさらさら無いのですが。

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2008年5月17日 (土)

日本人とおカネ

金曜日の日経新聞の一面の「日本人とおカネ」のコラムの内容で、いくつか興味深い内容がありました。そのポイントについて、つらつら感想を書いてみようと思います。

まず、コラムの冒頭の部分から。

(以下、引用)

「月1回の楽しみをしばらく控えます」。神奈川県の主婦・嶋田英子(仮名、53)は肩を落とす。毎月、小遣いのように配当を受け取れる分配型投資信託を購入したのが2年前。以来、そのお金で毎月、家族で高級レストラン巡りをしていたが、今年に入って基準価格が急落。購入時から受け取ってきた分配金の合計を損失が上回ったためだ。

(引用、ここまで)

これ、実在の話かどうかは不明(記事のための創作である可能性もあり)ですが、グロソブのようなファンドの分配金を単純なプラスアルファのリターンであるかのごとく認知して行動するパターンは、かなり一般的な認知の歪みのようなもので、だからこそグロソブのようなファンドが大ヒットになるのだと思います。要は、超低金利の日本で、年率で4%とか6%もの金利が得られるということは、「信用リスク、為替リスクその他、何らかの元本毀損のリスクを負っているはず」という、資産運用の世界の初歩の初歩である常識をきちんと腹に落とすことなく、運用商品を買っている人がいかに多いかということを物語っているのだと思います。

次は、コラムの中ほどの部分です。

(以下、引用)

野村アセットマネージメントなど投信の大手運用会社十社の4月の販売動向によると、解約額が新規の販売額を約670億円上回った。「資金流出」と呼ばれる現象だ。投信市場全体では資金流入となったが、4年6ヶ月ぶりの低水準にとどまった。

(引用、ここまで)

これ、資本主義社会が、飽きもせずバブルとバブル崩壊を何度でも繰り返しているのと同じく、投資信託の世界で飽きもせず何度でも繰り返されているパターンです。REITが上がっているとなれば、REITのファンドが設定されて、天井圏で山ほど投資信託が販売され、暴落の後、集まった資金は散り散りに。そのころには、中国、インドがサブプライム問題にかかわらず堅調で資金を集め、その後、また暴落して、それら資金はまたもや散り散りに。市場全体が低迷すれば、今回の引用記事のように、投資信託全体で資金流出の憂き目を見るわけです。

投資家が天井圏でテーマ性に基づき加熱した市場への投資行動を起こし、下落した後で逃げ出す行動を取るので、投資信託のリターンに比べて、その投資信託に投資した投資家の平均リターンは明らかに劣る結果になることが多いようです。おそらくは、「上がってるから買いましょう」方式の営業で捌かれる日本の投資信託の場合、投資家リターンは投資信託の原リターンに比べると、劇的に低いのではないでしょうか。私は日本の投資信託のこの手の統計を実際に見たことがないので、実際の数字は把握していませんが、実際の投資信託の残高の動き等を見れば、高値で資金が集まって下落で資金が散っていくパターンはほんと良く見られますから、上記の結果がありありと想像できます。

要は、自分の感情に踊らされた投資行動を取ると、投資のリターンは投資信託等のビークルのリターンを劇的に下回ってしまうことになり、これは人間心理から言うと、ある意味必然に近い結果なわけです。

「投資は長期でやるもので、下がったからといって売らない」と決めている人は、ただそれだけで、上記のような感情にまかせた行動を取る多数の市場参加者の結果を、労せずして上回ってしまいます。

もう、サブプライムによる市場波乱の底値からかなり上がってしまいました。まさに、「市場は懐疑の中で育つ」です。最も怖いところでの、「安心感が持てるまで、いったん市場を離れていよう」という行動のもたらすツケは本当に高く付きます。

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2008年5月13日 (火)

楽天証券のPowersharesETF取り扱い

楽天証券がPowersharesのETFの取り扱いを始めるようです。

http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/topinfo/20080513_01_us_01.html

さっそく、こちらのブログで取り上げられています。

http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-485.html

http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-667.html

とりあえず、ノーティスのみということで。

これが、WisdomTreeなら、当方の反応もかなり変わったと思うのですが。イメージだけですが、個人的にPowersharesのETFは、全般的にどうも胡散臭い感じがして・・・

(先入観で書いてしまって申し訳ありません。購入を検討される方は、このような他人の先入観に惑わされずに、よく調べて自身で投資判断されることをお勧めします。)

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2008年5月 4日 (日)

シンセティック・リプリケーション

この間楽天証券で取り扱いがアナウンスされたリクソーETFの指数追随のための運用の仕方で特徴的なのが、シンセティック・リプリケーションと呼ばれる手法だと思います。

ところどころで話題になっているようですね。今回はこれについて、完全なる個人的私見を書いて見ようと思います。(間違いなく、素人個人投資家の戯言的内容だと思うので、以下読まれる方はそのつもりでお読みいただけると幸いです。)

確か、この間欧州市場のETFを覗いてみたときのXSFR(フロンティアETF)その他にも似たような仕組みが書いてあったような気がします。要は、現物保有のみによる指数追随を目指す運用方法ではなく、非上場の相対形式のデリバティブ取引を組み合わせて指数との乖離を補充していくような運用をする方法です。

この方式を使う理由には様々なものがあると思います。例えば、訳あってインデックス構成銘柄の一部にアクセスできないとか、アクセスできるが手間やコストがかかりすぎるとか、市場が小さすぎて価格が動きすぎるだとか、当該国の制度としてそもそも外国投資家の株式資産保有が不可能とか、様々なケースが想定されると思います。

ちなみにリクソーのWorldETFのOTCスワップのカウンターパーティはソシエテ・ジェネラルみたいですね。ETFのルール上は、OTCスワップは資産の10%以内に制限されているようです。

当然の帰結になると思いますが、この相対デリバティブ取引にはカウンターパーティリスクが存在すると思います。つまりソシエテ・ジェネラルが倒産して、ETF内原資産ポートフォリオのパフォーマンスとインデックスの差分の支払いが滞ってしまうリスクは少なくとも明らかに存在しているはずです。決済方式がわからない(調べればわかるのかもしれませんが)ので、何とも言えませんが、取引保全のためのコラテラルの仕組み等でこのリスクはもしかしたら極小化されているかもしれません。

もうひとつ指摘したいのは、スワップのカウンターパーティも慈善事業ではないので、不完全なポートフォリオ資産のパフォーマンスとインデックスとの差分を提供する代わりに、それ相応の見返りプレミアムを取っているのではないかということです。つまり、もし、カウンターパーティがそのスワップ取引のリスクを完全にヘッジできるとしたら、そのデリバティブ取引でヘッジ後確定利益が残るように、完全ヘッジが不可能であれば(だいたいにおいてこのケースだと思いますが)その残存リスクを取る見返りとしてより大きな期待利益が見込めるように、十二分な超過プレミアムが、そのスワップ取引のプライシング中に込められているのではないかと思うのです。すなわち、リクソーWorldETFの実質の信託報酬は0.45%では到底収まらず、スワップカウンターパーティのデリバティブ取引の期待リターンの分だけ、このETFに投資した投資家のリターンは追加で削られるのではないでしょうか。

この追加コストの水準は、もしかしたら、十分長期のこのETFのトラックレコードを調べれば、だいたいあたりがつくかもしれません。(正しく読めているかどうか定かではありませんが、リクソーWorldETFの2007年3月末から9月末までのたった半年のトラックレコードで、ベンチマークに軽く1%以上やられているように、以下のPDF(7ページ)からは読めます。この認識が正しいとしたら、怖いですね。ソシエテ・ジェネラル、儲けすぎかも。)

http://www.lyxoretf.com.hk/admins/files/lyxoretf/hk/files/181.pdf

それぞれのETFの運用状況によって、このスワップの使用状況は異なるのだろうと思いますし、ETFによってはこのデリバティブの使用割合が十分無視できる程度であるような状況もあるかと思いますが、その程度を一生懸命調べたり、投資している間モニターする等しなければならないのも面倒な話ではあります。

自分が購入するつもりがさらさらないので、どうも真剣に調べる意欲が湧いてきません。また、真剣に調べてもそのメリットとデメリットを正確につかむことなどできそうにないので(デリバティブ取引の内容を完全に掴み、かつそのメリットとデメリットを的確に評価し、総合的に結論を出すのは、素人には不可能だと思いますし、プロでも情報不足で困難を極めるのではないでしょうか)完全法や抽出法により同一市場に投資するETFがあるなら、私はそちらの方を優先して選びたいです。

個人投資家ですので、プラスにもマイナスにもなり得る、およそ期待値0に近いと思われるトラッキングエラーを防ぐために確定損失を許容するのは、とても合理的な選択には思えないのです。

ちなみに、こちらのブログでもこの話題が取り上げられています。(私も参考にさせていただきました。)

http://401k.sblo.jp/article/14585674.html

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2008年4月30日 (水)

楽天のリクソーETF取り扱い

楽天証券が、香港市場で上場しているリクソーの7つのETFを5月2日から取り扱うようです。くわしくは以下のリンクをご覧ください。

http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/topinfo/20080430_01_china_01.html

おそらくは、すぐに楽天ETFヘビーユーザーの方々のブログ等でより詳しく解説されることと思います。なので、当方は、ノーティスのみということで。

楽天証券、あいかわらずがんばっていますね。

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2008年4月29日 (火)

信用リスクスプレッド

思い返せば、当方がサブプライム関連によるマーケット動乱の初動を感じたのは、米国Treasury金利の動きからでした。コメントで宿題をいただいてから分析検討した結果、IEFとHYGの資産価格の差の広がりから信用リスクスプレッドの広がりを知覚し、米国Tresury金利の下落は質への逃避なのではないかと感じて、サブプライムローンの影響ではないかとエントリーしたのが以下の一連のブログです。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_c2df.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_7d88.html

あのときから、HYGとIEFのスプレッドはどうなったでしょうか。

以下が現在の両者のグラフです。

http://finance.yahoo.com/charts#chart3:symbol=hyg;range=20070427,20080425;compare=ief;indicator=volume;charttype=line;crosshair=on;ohlcvalues=0;logscale=on;source=undefined

信用リスクスプレッドも、最悪に広がった時期を過ぎて、すでにかなり縮小に向かっているように見えます。何が何でも質への逃避というヒステリーなマーケット状況のフェーズは過ぎ去って、債券市場も合理性を取り戻しつつあるように思えます。

世界の株式市場のここ最近の戻りと、米国債券市場の正常化への動きは同調しているかのようです。

動乱の時を過ぎて、平穏な時がやってくるのかもしれないですね。

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2008年4月27日 (日)

ガソリンを入れてきました。

今日、ガソリンを入れてきました。レギュラーで121円でした。数台程度の行列でしたが、通常はあまり行列に並んで入れた記憶はないので、やはり駆け込み効果はあったようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080427-00000002-yom-bus_all

私の場合、街乗りで家族で買い物等にしか使っていないので、これでおそらく何ヶ月も持つと思います。

しかし、原油相場の上昇も止まりませんね。1バレル=120ドル水準になってしまっています。果たして、どこまで行くのやら。

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2008年4月25日 (金)

インフレの足音

いよいよその足音がはっきり聞こえてきましたね。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/commodity_price/?1209094752

以前より、インフレの芽?シリーズでこの手の話題を当ブログでも取り上げてきましたが、とうとう国の統計上でも明らかになってきたようです。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_cc57.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_0e51.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_9e18.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_438c.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_a889.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_bdae.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_809f.html

このニュースが原因でしょうか。日本国債の金利が跳ね上がっています。この間まで10年物国債の金利は1.25~1.35%あたりをうろうろしていたように記憶していますが、今日は、とうとう1.61%まで上がったようです。

http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html

いよいよ、本格的なインフレの時代かもしれません。輸入物価も上がって日本の貿易黒字も減っているようですし、『貿易で稼げない国、日本』となるならば、大借金の日本国通貨も、いずれはやばい状況になるかもしれません。日本国と日本国民にとっての国際分散投資の必要性も火急なものとなってくるかも。

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2008年4月20日 (日)

株式投資の新しい考え方 行動ファイナンスを超えて

ひさしぶりに、本の紹介です。

簡単に言うと、バリュー効果を説明する本です。読んで見たら、まるごと自分の投資スタンスのバックグラウンドを説明してくれる本でした。古今東西、長きの間バリュー効果が存在していて、それがこれからも存在し続ける蓋然性が高そうであるという主張が、様々な実証統計に基づき展開されています。

この著書では、バリュー効果が発生する理由は、バリューファクターの元になる追加的リスクに対する見返りのプレミアムにあるのではなく、まさに成長の罠というべき市場要素にあることが実証統計を元に述べられています。すなわち、実際は過去の成長と将来の成長にはほとんどというか全くといってよいほど相関がないことが統計上示されているにもかかわらず、市場は、過去継続して目覚しい利益成長を遂げた企業に対し、あたかもそのような市場平均を大きく上回る成長が永続するかのごとく高値をつけてしまうせいであるとしています。

かくして、高値を付けられた株は、利益成長が市場平均に収斂していく過程でのネガティブサプライズによって株価を下落させ、逆に安値に放置された株は、その利益成長が市場平均に戻っていく過程でのポジティブサプライズによって株価を上昇させていく構造が示されています。

ひさしぶりに、自分の投資スタンスのルーツに再会したような本でした。

おすすめです。ご興味ある方は読んで見てください。

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2008年4月19日 (土)

アンケートに参加してきました。

以下で行われている日本市場上場ETFに関するアンケートに答えてきました。

皆様も、よろしかったらぜひどうぞ。

http://enq-maker.com/39jIOll

こういった1つ1つの動きが日本の投資環境の向上につながるといいですね。

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2008年4月18日 (金)

上がっちゃってますね。

なんか、今日は欧州市場も米国市場も、いやに力強く上がってしまってますね。

なんか本格的にバブル崩壊っぽくなってきている、昼間の上海市場は完全に無視という感じです。

今日は、今月の投資資金を投資しようと思っていたのですが、さすがにこの勢いでは、買いを入れにくいですね。最近は、毎月の投資資金を投入するときは、いつものように波乱が起こっていて、お安い価格で買うのに全く苦労が要らなかったので、ぐんと上がっている最中に買うのにどうも抵抗を感じるようになってしまいました。

数日様子を見て、下がらないようならスパッと買うしかないですかね。

早く起きて、米国市場の引けの様子も見てみようと思います。

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2008年4月13日 (日)

時価評価

最近、バーナンキさんやら、G7等で、時価評価の一時棚上げが話題になっているようですね。

この分野も私は素人ですが、資産評価の問題は本当に難しい問題だと思います。市場は上にも下にも行き過ぎるのが常だと思いますので、流動性に欠ける資産が市場クラッシュ時にOTCで一瞬ついた暴落価格も、バブルの頂点に楽観の極みで一瞬タッチした天井価格も、市場価格に間違いありません。でも両方の価格とも、通常の市場環境で再現される可能性は非常に低く、またその資産が将来生み出す実際価値とは乖離した異常価格であって、そんな価格で時価評価してしまえば企業価値もまた異常値になってしまうわけです。

バブル発生と暴落を繰り返す市場に対して、市場のつける価格は常に正しく、将来の事象の現在価値をいつも正確に反映しているという、市場原理主義の考え方もちょっと行き過ぎだと思います。かといって、では時価以外に何を頼りにして企業価値を測るべきなのかと問われれば、これもおそらくは解なしといったところではないかと思います。

ここでの目的は、この難題に対して何らかの私見を示したいとか、大それたものではありません。ただ、こういった話題を目にするたびに、投資資産の一瞬の時価評価価値をもって誰か他人に投資をストップさせられたりしない、個人の大いなる強みを感じるわけです。

内外金融機関等が、このサブプライム関連その他の動乱で息の根が止まりそうになったり、大幅損失を計上したりといった、七転八倒の苦しみを受ける中、個人投資家は、市場がつける感情的なヒステリー価格での決済を迫られるわけでもなく、そのヒステリーな評価現在価値とは確実に異なるであろう、長期の将来に渡って企業群が実際に生み出す価値での払い戻しを受けることが可能なわけです。

この個人ならではの強みを最大限に活かしたいですね。だからこそ、個人的には、「投資金額を超えたレバレッジ投資はしない」という戒律にこだわっているわけです。せっかくのこの個人の強みを捨て、証券会社に投資行動を強制的に終わらせられてしまうリスクを取るのは、市場がつける一瞬の価格でもって投資成果の払い戻しを受けるつもりがない投資態度の人間にとっては矛盾する行動ですから。

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2008年4月11日 (金)

ヨーロッパ市場

せっかくIBを使っていて、世界中の株式市場にアクセスできるのだからと、この間欧州株式市場のETFを覗いてみました。もし、魅力的なETFがあれば、欧州市場で買ってみるのもおもしろいかなと。4月になって、市場がだいぶもどってしまったイメージがあって、4月の投資資金で買いたいもののイメージがいまだ沸かないので、それを探す意味もありました。

どうせなら、米国市場では買えないETFを調べて見ようと、XSFR(S&P Select Frontier ETF)を調べて見ました。IBではXetra(ドイツ市場)で買える様で、市場での取引水準を覗いてみたのですが、とても取引に厚みがなく、買っても良いと思える安心感はありませんでした。それで、結局、このETFの購入は断念しました。

ちなみにIWRD(世界株ETF)などは、活発に取引がなされていたようで、このようなメジャーなETFやヨーロッパ株式ETF等の利用であれば、欧州市場の利用にも意味があるのかもしれません。でも、米国市場でもACWIが買えるようになりましたし、どうしても欧州市場のIWRDという状況ではなくなってきてますね。

ということで、欧州市場でのETF購入はとりあえずお預けとしました。

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2008年4月 6日 (日)

団塊の世代はどこへ

ふと思い出すに、2007年度は、団塊の世代の退職が始まる年で、日本の金融機関はこぞってこの世代の退職金等をターゲットにして、ビジネスを展開しようとしていたはずです。

最近、この「団塊の世代」のキーワード自体、全くといってよいほど聞かれなくなってきているような気がします。

ここで、このテーマ(特に金融方面)に関する個人的雑感を書いてみようと思います。なお、以下の記述は、その多くを個人的感覚、悪くいうとフィーリングに基づいており、統計等のきちんとした根拠に基づいていないことをあらかじめご了承ください。

なぜ、今、「団塊の世代」のキーワードが、特に金融の世界で全く聞かれなくなっているのかという疑問を抱くと、当然のことながら、「金融ビジネスの世界では、団塊世代ビジネスは思いっきり空振りに終わっているからではないか」という仮説がすぐに思い浮かびます。

私の非常に限られた知識の範囲で、金融商品と団塊の世代の関連を紐解いていくと、以下のようになると思います。

銀行や証券会社をはじめとする金融機関は、団塊の世代の退職金等を取り込むための策を講じたが、その主軸は、例えば期間限定、団塊限定の高金利預金(or仕組預金)+投資信託といった抱き合わせ商品であったように思います。

主に、金融商品やフリーランチのない金融の世界を学ぶ機会の無かった多くの団塊の世代の人々に、このような抱き合わせ商品(一種のはめ込み商品)は、実際に「目先の高金利に釣られて、自らの予想もしなかった損失を突きつけられたり」、「目先の高金利が、トータルで見るとぜんぜんお徳でもなんでもないことに気付いたり」といった、強烈な反面教師的な効果を発揮したのではないかと容易に想像されます。

金融知識のない退職者に売る最初の商品が、抱き合わせのはめ込み商品では、「羹に懲りて膾を吹く」、すなわち、「銀行や証券会社の言うままに大事な虎の子(退職金)を預けては、だまされてとんでもない目に遭う。もう絶対に銀行や証券会社は信用しないぞ。」という典型的な反応を引き出すのではないでしょうか。

金融の世界で「団塊の世代」のキーワードが聞かれなくなるのも、いかにももっともな展開です。これも、金融機関が「今、自分さえ儲かれば良い」という身勝手な態度でいるからだと思います。自らの儲けは市場から生まれること。市場に生かされるためには、お客との長期的Win-Win関係を築かなければならないこと。そのためには、近視眼的に短期的な利益を狙うのではなく、お客を教育しながら市場を育てて大きくしていく必要があり、お客の効率的な資産成長が見込める経済合理的なアプローチと商品でビジネスを構築する必要があること。このような、ごくごく当たり前のことが、日本の金融機関の腑には落ちていないものと思われます。

また、売れ筋商品が、グロソブをはじめとする毎月配当ソブリン債ファンドから、世界バランスファンドへ移行し、金融商品取引法が適用されてからは、説明のしやすさ(金融機関の手間の少なさ)のため海外債券ファンドに逆戻りといったお客不在の展開も目につきます。ここにも、お客のWinと自身のWinを結びつけるために知恵を絞る金融機関の姿は見えず、身勝手な自身だけのWinを押し付けて市場を荒廃させてしまいそうな金融機関行動が見て取れます。

サブプライム等の金融世界の動乱を割り引いて考える必要がありますが、日本の金融機関が巨額の個人金融資産をリスク資産市場に賢く導くことに失敗していると、日本の未来も良いものになりにくいですね。この巨額の個人の資本が今の日本の最大の強みになってきており、これを賢く生かすかどうかで日本の将来はがらりと変わってきそうですので。

市場の力、市場原理を信じて、日本の金融世界の推移をなおも見続けていき、これからもはなはだ微力ながら個人的に必要だと思う警鐘を鳴らしていきたいと思います。

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2008年4月 2日 (水)

稲妻のきらめき

夜のヨーロッパ市場とUS市場は、まさに稲妻のきらめきのような上げという感じでしたね。

詳細に情報を追ってはいませんが、大元はUBSの大幅追加損失とさらなる巨額増資、サブプライム関連のエクスポージャーの大幅な削減だったように思います。

上げの本質的な理由もよくわかりませんが、一種の打ち止め感ですかね。局面が違えば、大幅下落の理由にもなり得る材料だと思います。

これだから、相場モノは難しいですね。後講釈では何でもいえますけれども、その能力では、稲妻のきらめきを捕まえられる確証がどこにもない。

個人的には、4月も投資資金があるので、まだ低迷してもらった方が都合が良いのですが、まあ上記の通り、相場モノは個人の思惑とは全く関係なく動きますので、上げ下げ関係なく淡々と追加投資し続けようと思います。

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2008年3月28日 (金)

バークレーズの新しい5つのETF

バークレーズから5つの新しいETFが出るようです。

http://seekingalpha.com/article/70346-ishares-launching-5-new-international-etfs-including-israel-thailand-and-turkey?source=feed

世界株(新興国を含む)、US除く世界株(新興国を含む)、イスラエル株、タイ株、トルコ株の5つのETFのようです。

それぞれ、使い道のありそうなETFですね。

もしかすると今日のUS市場で取引できるかもしれません。(3月28日前後から取り扱いとのことです。)

リンク記事にもありますが、もしかするとUSのタイ株やトルコ株等のクローズドエンドファンドの役割はこれで終わったかもしれないですね。これらの国に投資してみたくなったら、真っ先にこのETFを検討したいと思います。

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2008年3月23日 (日)

日興の中国A株ETF上場のニュースに思うこと

日興が野村の中国A株ETFに対抗して、東証で中国A株ETFを出すようです。すでにいろいろなところで、話題になっていますね。

正直、個人的には利用可能性ゼロの商品で、何の興味も無いので詳細に調べておらず、その内容を全く把握していません。なので、本当の状況はまるでわかりませんが、この間の大証での中国A株ETF(ETN)のように、市場の自由な裁定が効かず、日興側の恣意的な裁定しか効かない仕組みで、大幅なプレミアム/ディスカウントになってしまう可能性を内包する怪しい商品でないことを祈ります。

今回は、この視点ではなく、別の視点で個人的に思うことを書いてみようと思います。

これは、全くの個人的な推測でしかありませんが、まさにバフェット氏が言う「横並びの強制力」という現象ではないかと思います。これを、私の言葉で説明すれば、「世の中の多くの企業は、商品開発、事業戦略、買収などなど、競合企業が行った行動は、たとえそれがどんなに愚かな行動であっても、横並びでモノマネに走る一般的習性を持っており、この愚かな企業行動を横並びの強制力と言う。」となると思います。企業を見る確かな目をもつ偉大な投資家は、そんな愚かな「横並びの強制力」という病に罹った企業には投資しないわけです。

今回は、日興と東証が、その内容をきちんと精査することなく、野村と大証がやったことを、「ライバルがやったのだから、一刻も早く俺たちも」と追随したのだと思います。やることが、護送船団金融行政だった時代と全く変わっていないように見えます。

クレイジーな水準にまで買い上げられた後、バブルが崩壊したことが疑われる、また情報開示その他の投資対象としての条件が著しく悪条件な中国本土株など、マネーゲームの対象にしかならないでしょうし、もし空売りが自由にできなければ、マネーゲームの対象にすらならないかもしれません。日本の証券会社や証券取引所が、将来の日本の投資家に資するために、それはすなわち自らが将来繁栄していくために提供する商品として、真摯に考えた上で出てくる商品ではないと思います。業界のリーダーが既得利益温存しか考えずに、こんな商品を率先して開発して、業界2番手3番手がそのような愚かな手に追随する、まさにこうやって日本の証券業界と証券取引所は斜陽化していくのだろうなと、その将来を推測させる典型的な現象です。

これだから、ジャパンパッシングな態度になってしまうわけです。

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2008年3月21日 (金)

中国チベット関連

こんなニュースが当方の目を引きました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080320-00000090-san-int

インターネットと携帯の時代には、情報統制など何の意味も成さず、国家が自国に有利な国内世論誘導を有効に行うことも、世界に事実を隠し続けることも、非常に困難になっていると感じます。

仮想敵国や悪い外国を作り上げて国内不満を散らそうとする国家戦略が機能しなくなってきています。

中国も、この先進技術によって、自らの姿を足し引きすることなく、まるで鏡に正確に映し出すがごとく突きつけられつつあると思います。自らが絶対的善であり、外に悪が存在するという、政府が作る幻想が打ち破られていくとすれば、この国はこれからどういった軌跡をたどるのでしょうか。

中国本土市場も、香港中国株式市場であるH株指数等も、既にバブル崩壊と表現してもあながちおかしくないほどの高値からの下落幅を示し始めています。H株など、だんだん他国対比でも割高とは言えない水準にまで到達してきていると思います。

しかしながら、個人的には、中国ギョウザ事件しかり、このチベット関連しかり、とても中国に投資したい気になれません。

これからも、中国に投資すべきか否かで悩み続けることと思いますが、少なくとも当面は、中国を外した国際分散投資で行こうと思っています。

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2008年3月20日 (木)

US除く世界インフレ連動国債ETF

US除く世界インフレ連動国債ETFがUS市場で取り扱い開始されたようです。

http://seekingalpha.com/article/69269-first-global-tips-etf-hits-u-s

さっそく、こちらのサイトでも紹介されています。

http://401k.sblo.jp/article/12819332.html

当ブログでも、SEC申請段階のときに、一度ご紹介したETFです。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/ustipsetf_1f64.html

ティッカーシンボルはWIPとのことです。

当ETFは、個人的にはぜひ、楽天証券やイートレード証券に取り扱い要望を出した方が良いETFだと思います。

世界の先進国や一部新興国政府がインフレ連動を保証する、インフレ抵抗力があり、保証のカウンターパーティを世界の国々の政府に分散することができる投資ツールです。USのインフレ連動国債ETFであるTIPと合わせてポートフォリオに組み込めば、インフレ抵抗力のある世界債券ポートフォリオを構築できます。

以前のブログでも書きましたが、理論的に筋が通っていて、通好みの投資ビークルだと思います。世界を又にかけた資産ポートフォリオを構築する際には、ぜひ存在して欲しい投資ビークルだと思います。

当ブログで以前インフレ連動債と、インフレ連動債ETFについて解説していますので、このあたりを詳しく知りたい方は以下をご参照ください。