金融

2008年6月14日 (土)

エネルギー危機からの脱出

表題の本を買って読んでいます。

まだ、ご紹介するに足る本かどうか判明しませんが、第一章だけ読めば、石油とその他関連エネルギー資源の現状と問題点がさくっと書いてあり、簡単にこの関連の知識を得るにはよい本なのではないかと思います。

この関連の書籍等を読まれたりして知識のある方にとっては、ごく当たり前の知識の数々なのかもしれませんが、原油関連相場を単なるバブルとしてしか見たことのない方にとっては、もしかしたら今まで知らなかった衝撃の話が書かれているかもしれません。

だからといって、将来どうなるという話でもないですし(私にはわかりません)、石油関連ETFを買いましょうという話でもないのですが(現に私は昔から石油株ETFを保有し続けていますが、石油ETFは保有していません)、さすがにNY原油相場を単なるバブルと見るのも、この本が示すような将来の需要と供給予測の劇的なギャップや直近の将来に控えていると予測されているピークオイルのタイミング予測、次々と実際にピークを越す各国の石油生産量などを踏まえれば、かなり楽観的に偏りすぎていないかなと思うのです。

私がこの本を買ったのは、この第一章の知識を得るためではなく、第二章以降の、「ではどうするか」のところに興味があったからです。間違いなく、「ではどうするか」といった解決策に世界は向かう必要があって、確実にその方向に世の中は進んでいくのではと考えていて、その方向性と将来の姿に興味があります。

まだ殆ど読めていませんが、もしここでご紹介したいところがあれば、また取り上げたいと思います。

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2008年6月 8日 (日)

石油関連に見る経済原理

日経新聞の日経プラス1に、昨今のガソリン代値上がり傾向を踏まえ、「ガソリン200円ならマイカー手放す?」という特集がありました。

この間、ガソリンにかかる税金が一時的にかからなくなった4月にガソリンを入れてから、ほんの数回しか車に乗ってなく、今もガソリン満タンに近い状態です。もともと、街乗りでしか使っておらず、ほとんど車を使わずに過ごす生活が身についてしまっています。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_2459.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_0d34.html

どこかの書籍にも書いてあったと思いますが、ガソリン代が上がってガソリン利用者の経済的負担が高まれば、そのガソリンを使用して行う行動の生み出す付加価値と、負担するコストの比較により、より生み出す付加価値の低いガソリン利用行動が抑制されるという、至極当たり前の経済原理が働きます。経済学の需要と供給の法則の世界です。

この日経プラス1の記事でも、ガソリン値上がりと反比例するように、都内の首都高速道路交通量の対前年比がマイナスになってきていることが取り上げられています。

その一方で、昨日のNY時間中に、NY原油先物価格が10ドル以上も急騰したみたいですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080607-00000004-maip-brf

いかにも、マネーゲームで強烈なショートカバーが起こったかのような急激な動きです。実態経済で今も着々と起こっているだろう経済行動との対比が、ほんと象徴的です。

最近は面白いように、資源関連ビークルとその他ビークルの逆相関が、ポートフォリオのボラティリティを互いに減殺している感じです。

個人的には、資源価格が上がってもよし、下がってもよしと納得できるポートフォリオを構築していて、投資資産の本源的価値の上昇によるものではないマーケットボラティリティによるゲインを得るために、短期のマネーゲームをやるつもりがさらさらないので、資源関連テーマのマネーゲームに参加することもなく、ただただポートフォリオを保有して眺めているだけです。

その長期投資目的から、良好な分散効果を得ながらポートフォリオを保有し続け、長期の投資ビークルの生み出す本源的価値が手に入ればそれで十分OKなわけです。これからも、石油をはじめとする資源価格がどこまで行くのか、高みの見物です。

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2008年4月29日 (火)

信用リスクスプレッド

思い返せば、当方がサブプライム関連によるマーケット動乱の初動を感じたのは、米国Treasury金利の動きからでした。コメントで宿題をいただいてから分析検討した結果、IEFとHYGの資産価格の差の広がりから信用リスクスプレッドの広がりを知覚し、米国Tresury金利の下落は質への逃避なのではないかと感じて、サブプライムローンの影響ではないかとエントリーしたのが以下の一連のブログです。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_c2df.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_7d88.html

あのときから、HYGとIEFのスプレッドはどうなったでしょうか。

以下が現在の両者のグラフです。

http://finance.yahoo.com/charts#chart3:symbol=hyg;range=20070427,20080425;compare=ief;indicator=volume;charttype=line;crosshair=on;ohlcvalues=0;logscale=on;source=undefined

信用リスクスプレッドも、最悪に広がった時期を過ぎて、すでにかなり縮小に向かっているように見えます。何が何でも質への逃避というヒステリーなマーケット状況のフェーズは過ぎ去って、債券市場も合理性を取り戻しつつあるように思えます。

世界の株式市場のここ最近の戻りと、米国債券市場の正常化への動きは同調しているかのようです。

動乱の時を過ぎて、平穏な時がやってくるのかもしれないですね。

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2008年4月25日 (金)

インフレの足音

いよいよその足音がはっきり聞こえてきましたね。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/commodity_price/?1209094752

以前より、インフレの芽?シリーズでこの手の話題を当ブログでも取り上げてきましたが、とうとう国の統計上でも明らかになってきたようです。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_cc57.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_0e51.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_9e18.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_438c.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_a889.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_bdae.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_809f.html

このニュースが原因でしょうか。日本国債の金利が跳ね上がっています。この間まで10年物国債の金利は1.25~1.35%あたりをうろうろしていたように記憶していますが、今日は、とうとう1.61%まで上がったようです。

http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html

いよいよ、本格的なインフレの時代かもしれません。輸入物価も上がって日本の貿易黒字も減っているようですし、『貿易で稼げない国、日本』となるならば、大借金の日本国通貨も、いずれはやばい状況になるかもしれません。日本国と日本国民にとっての国際分散投資の必要性も火急なものとなってくるかも。

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2008年3月23日 (日)

日興の中国A株ETF上場のニュースに思うこと

日興が野村の中国A株ETFに対抗して、東証で中国A株ETFを出すようです。すでにいろいろなところで、話題になっていますね。

正直、個人的には利用可能性ゼロの商品で、何の興味も無いので詳細に調べておらず、その内容を全く把握していません。なので、本当の状況はまるでわかりませんが、この間の大証での中国A株ETF(ETN)のように、市場の自由な裁定が効かず、日興側の恣意的な裁定しか効かない仕組みで、大幅なプレミアム/ディスカウントになってしまう可能性を内包する怪しい商品でないことを祈ります。

今回は、この視点ではなく、別の視点で個人的に思うことを書いてみようと思います。

これは、全くの個人的な推測でしかありませんが、まさにバフェット氏が言う「横並びの強制力」という現象ではないかと思います。これを、私の言葉で説明すれば、「世の中の多くの企業は、商品開発、事業戦略、買収などなど、競合企業が行った行動は、たとえそれがどんなに愚かな行動であっても、横並びでモノマネに走る一般的習性を持っており、この愚かな企業行動を横並びの強制力と言う。」となると思います。企業を見る確かな目をもつ偉大な投資家は、そんな愚かな「横並びの強制力」という病に罹った企業には投資しないわけです。

今回は、日興と東証が、その内容をきちんと精査することなく、野村と大証がやったことを、「ライバルがやったのだから、一刻も早く俺たちも」と追随したのだと思います。やることが、護送船団金融行政だった時代と全く変わっていないように見えます。

クレイジーな水準にまで買い上げられた後、バブルが崩壊したことが疑われる、また情報開示その他の投資対象としての条件が著しく悪条件な中国本土株など、マネーゲームの対象にしかならないでしょうし、もし空売りが自由にできなければ、マネーゲームの対象にすらならないかもしれません。日本の証券会社や証券取引所が、将来の日本の投資家に資するために、それはすなわち自らが将来繁栄していくために提供する商品として、真摯に考えた上で出てくる商品ではないと思います。業界のリーダーが既得利益温存しか考えずに、こんな商品を率先して開発して、業界2番手3番手がそのような愚かな手に追随する、まさにこうやって日本の証券業界と証券取引所は斜陽化していくのだろうなと、その将来を推測させる典型的な現象です。

これだから、ジャパンパッシングな態度になってしまうわけです。

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2008年2月28日 (木)

ノックイン投信

今日の日経新聞朝刊の「日本人とおカネ」で、ノックイン投信のことが書かれていました。

ノックイン投信が相場かく乱の原因となり、自身もノックインして不利な状態になってしまったという事例紹介で取り上げられたものと思います。

以前に当ブログでも取り上げましたタイプの商品の話です。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_e5fb.html

ちょっと、本日の日経新聞のコラムから引用してみます。

日本人とおカネ-第2部 自立を阻むもの(1)

アジア、欧州から日本へと株安が連鎖した1月22日。栃木県大田原市に住む主婦、朝岡和子(仮名、41)に証券会社から一本の電話が入った。「購入していただいた投資信託に元本割れの可能性が発生しました」

昨年7月に百万円で買ったのは「ノックイン投信」と呼ばれ、一定の条件付で元本と高利回りを保証する。その条件は日経平均株価が1万2700円台を下回らないこと。その日の株価下落で、元本保証はなくなった。「予想外。いくらになって戻ってくるのか」。朝岡は途方に暮れている。

(中略)

実は、朝岡が買ったノックイン投信は2010年の償還まで待てば、元本以上に値上がりしている可能性もある。ある程度の資産運用の知識を備えていれば、あわてる必要はない。本当のリスクはノックイン投信の仕組みではなく、それを知らずに投資することだ。

(以下省略、引用終わり)

最近は、ノックインの可能性が高まった段階で、電話連絡したりするんですね。予想される激しいクレームに対する予防策でしょうか。

「ある程度の資産運用の知識を備えていれば、あわてる必要はない。本当のリスクはノックイン投信の仕組みではなく、それを知らずに投資することだ。」

とありますが、この手の商品では、いったんノックインしたら、その後当初元本を大きく上回ることがあっても、元本を上回った部分は手に入らない仕組みのものがあります。見かけの高金利をより高くするためには、そのような運の悪いときにはとことんひどい条件が待っているしくみになりがちです。少なくとも私がこの間当ブログで取り上げたときに見た商品はそうでした。

「ある程度の資産運用の知識を備えていれば、あわてる必要はない。」というのは、正しくない表現かと思います。ノックインしたときに、資産運用の知識を備えていたとしたら、その救いようの無い不利な期待値のリスクポジションを嘆く以外、もうなにもできないというのが正しい表現だと思います。

おそらくは、最悪、「運良く2010年までに30%以上上がって原点復帰して償還すれば今の評価損は消えるが、いくらそれ以上上がっても、株式投資とは違ってゲインはない。もし、原点復帰するまで上がらなければ損が待っていて、その損には限度がなく、下がれば下がるだけ損が増える。」という状態でしょうから。

期待値が大幅マイナスのリスク資産投資など、悪夢のようなものです。

私が適切に感じるように文章を変えるとすれば、「ある程度の資産運用の知識を備えていれば、あわてる必要はない。」ではなく、「ある程度の資産運用の知識を備えていたなら、決してこんな商品は買わなかった。」となります。

「この世の中にはフリーランチはない。」ことを腑に落としていれば、このような商品にも、決して引っかかることはないはずです。本当のリスクは、商品のしくみを理解せずに投資することではなく、それ以前の話として、投資の世界に踏み出すための基礎知識を身に付けないまま、投資の世界に踏み込んでしまうことだと思います。それでは、見た目の高金利などのまき餌につられてしまう危険性大だと思います。

市場の金利、国債の金利を知り、それらよりもかなり高い金利がついている商品があれば、その追加金利スプレッドに見合った(あるいはそれを大幅に上回る)不利なリスクがセットになってついてきているはずと考えるべきです。

しかし、商品を作る側、売る側に、金融のプロフェッショナルとしての誇りはないのでしょうか?

この国がもっとまともな金融商品で健全な市場発展を遂げることを望みます。

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2008年2月15日 (金)

新手の仕組預金

また、新手の仕組預金商品が開発されているみたいですね。

名前と会社は伏せますが、以前の仕組預金は、満期をお客ではなく販売会社が選択できる(すなわち、事後的な市場金利環境を踏まえ、お客に損になるように、満期を伸ばしたり、縮めたりすることのできる権利を販売会社が得て、そのオプション価値の一部(オプションプレミアム)を金利で還元する)しくみの商品でしたが、今回私が目にしたのは、満期時の償還元本を支払う通貨を、販売会社が選ぶことが出来る(すなわち、お客が最も損になる通貨を、満期償還時に販売会社が選ぶことになる)しくみの商品です。

この、償還時にお客にとって不利になるしくみの代わりに、その販売側にとって価値あるオプション価値が、期間中の金利に上乗せされていてしかるべきですが、私が見たその商品では、運用期間中の金利水準は、償還時に適用されるかもしれない通貨の債券に投資していれば、普通に得られるであろう金利水準でしかありませんでした。

つまり、外貨に投資していれば得られるかもしれない、円安時の為替利益を放棄して、円高時の為替損失の側だけ引き受けることになるにもかかわらず、その価値あるオプション売りのプレミアムが、期間中の金利にまるで乗っていないように見えるのです。

こんな商品に投資するなら、素直に対象通貨の外貨MMFにでも投資しておいたほうが、同程度の金利が得られて、かつ円安時に為替による超過利益が得られるだけ、有利だと思います。ていうか、こんなお金をドブに捨てるような商品には、決してつかまってはいけないと思います。

こんな商品につかまっていては、一生、フィナンシャルフリーダムには手が届かないこと請け合いです。ご注意ください。

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2008年1月24日 (木)

元本保証相次ぎ外れる

23日の日経新聞朝刊の記事です。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080123AT2C2203I22012008.html

いわゆるデリバティブ内包型の投資信託で、ある一定条件を満たした場合に、高金利と元本の保証が同時に得られるタイプの商品です。通常は、日経平均等の有名な指数の動きにしたがってペイオフが決まる形になっています。

典型的なのが、日経平均といった指定する参照指数が、特定期間中一度も30%等の一定率以上下がらなかった場合に、高金利と償還時の元本償還を保証するタイプだと思います。

たぶん、目を見張る高金利に釣られて買うパターンが多いのではと思います。でもその高金利は、通常、オプションの売りポジションのプレミアムであることが理解できている買い手は一体どれだけいるでしょうか?

上記記事のように、参照する日経平均が期間中一度でも大きく下がってしまうと、償還時の元本保証が外れ、通常はいわゆるプットオプションの売りポジションになって、あろうことか、期間中の日経平均指数の下げの損失だけをまるまる引き受けなければならなくなります。(指数の上げの利益はもらえないのに!)

見かけ上の高金利は、このような不利な状況になって大きな損失を出す可能性を引き受ける対価(オプション料)なのです。

しかし、この手の商品が出回りだすと、その後決まって日経平均が大きく下落して元本保証が外れるプライスにヒットしてしまうことが多いように思うのですが、気のせいでしょうか。

否、たぶん、直近の何年もの間、非常に日本株が良い時代が続き、30%等の下落が現実に起こり得るのものと思えなくなっている状況で、このような商品が良く売れる素地ができあがり、それに乗じて金融機関がこの手の商品をはめ込んで手数料収入を荒稼ぎして、その後、日本株不調の時代がやってきて、多くのお客が見事にはまるという典型的なパターンが、幾度と無く繰り返されているように思えてなりません。

プットオプションの売りはロングポジションの一種ですが、以前も書いたとおり、このような金融機関が個人のための商品で組成するデリバティブは、圧倒的に個人に不利なように出来ているのが通常です。この手の商品は自分でちゃんと計算したことはないですが、当方が知っている事例から推測して、おそらく理論的に得られるべきオプション料の3分の2以下くらいしか貰えていないケースがほとんどだろうと思います。(購入者にとっては、明示的に徴収される手数料のほかに、そのような差分が、実質的な追加手数料になっているわけです。)

ここでも、「金融商品は複雑な商品ほど不利な商品であるケースが多い」とか「バックミラー投資行動の罠」のような教訓が得られます。

しかし、相変わらずの焼き畑農業系のビジネスですね。「はめられた!」と後から地団太踏むことにならないように、いかにもおいしそうな金融商品を見たら、「世の中にはフリーランチはない」という至極真っ当な言葉を思い出し、その落とし穴を調べるか、あるいはそのような商品は全て怪しい商品として、はなっから近づかないことをお勧めします。

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2008年1月23日 (水)

FF利下げ他

米0.75%利下げがありましたね。

各国の株式市場が一日で5%とか10%下げる暴落の後、US市場だけが、市場が開く前の利下げで何とか暴落を回避したような感じです。

さて、これから、どうなりますか。

個人的には、この機を利用して今月の投資可能資金で投資してしまったので、また一ヶ月は放置というか、ただ見て楽しむことになります。

将来の自分がこのエントリーを読み返すことによって、当時どんな状況だったのかわかるように書いています。

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2008年1月 8日 (火)

世界で下から2番目の日本株

これも、もう耳タコな話ですが、表題のような毎日新聞記事がありましたので、リンクしておきます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080107-00000113-mai-brf

毎度のことですが、国際分散投資をしていて本当に良かったと思う記事ですね。昨年は、

『世界52カ国・地域の主要株価の年間騰落率を比較した調査で、日本は昨年6.55%の下落となり、下から2番目の51位だったことが分かった。』

『世界平均は9.57%の上昇で、先進国全体では7.11%、新興国全体は38.76%の上昇だった。』

とのことです。

近視眼的な見方、感じ方をしてしまうと、サブプライム関連の動乱で世界市場で一様にお寒いパフォーマンスであったような気がしてしまいますが、実際は、世界の多くの市場では昨年も相変わらず良好なパフォーマンスであったことになります。

『日本は過去10年間の平均でも最下位から2番目(5.15%増)と伸び悩んでおり、S&Pは「投資家の日本離れを裏付ける結果だ」と分析している。』

ということで、以前のエントリーでご紹介したような、

>以前、ご紹介しました「日本経済のリスク・プレミアム」の書籍では、近年の日本株式市場のファンダメンタルリターンはとてつもなく低く、地を這っていることがわかります。そして、日本の株式市場の実際のリターンは超長期で、ファンダメンタルリターンにきれいに収束していることも…

ということが、超長期で確実に実現しているのではないかということが疑われます。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_0de5.html

(今回のエントリーには関係ありませんが、このエントリーで書いた新興国ディスカウントはかなりの部分、昨年中にあっという間に解消されてしまった感がありますね。)

投資の偉人たちが繰り返し言っている、

「株価は、長期的には企業価値の精巧なメジャーであって、長期においては、本源的な価値(企業価値)に収束する」

という主旨の言葉の意味を、あらためてかみしめたいですね。

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2007年12月12日 (水)

Fed Rate Decision

さて、今夜(US時間11日午後)に、米国が金利を引き下げるかどうか、また引き下げ幅が25bpsか50bpsかが判明します。

どうなりますかね。早起きして確認しようと思います。

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2007年12月11日 (火)

MSCIコクサイ連動ETFについて思うこと

米バークレーズがMSCIコクサイ株式指数に連動するETFをUSで上場し、楽天証券でさっそくこのETFの取扱いを開始するようです。

http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/topinfo/20071211_01_us_01.html

すでに様々なブログ等で取り上げられているようなので、個人的な感想を中心に書いてみようと思います。

これで、日本の投資信託会社の海外株式インデックスファンドも、おそらく海外株式アクティブファンドも、役目を終えた気がします。

日本の投資信託会社も、海外株式インデックスファンドを自前で運用するよりも、ファンド内でこのTOKというETFを買った方が、パフォーマンスもコストも断然よいかもしれません。(カストディコスト等も含めた総合的判断での話です。信託報酬のみがコストではないことにご注意ください。)

以前の当ブログでの以下のエントリーを参照していただくと、そのことがよくわかると思います。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_5273.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_16aa.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/usetf_b23b.html

個人的に、このような日本人の自然なニーズ、すなわち、『15年以上も低迷し続けるお粗末な国内株式市場だけでなく、海外の市場に投資して、効果的な分散投資機会を手にしたい。ついては、日本株を除く世界株式市場に安価で効率的にアクセスしたい。(上記のブログで触れているように、世界の株式市場への投資の実質リターンが大きく毀損するような、お粗末なビークルではなく、もっとちゃんと世界株式市場のリターンをきれいに獲得できるビークルが欲しい。)』といった、ごくまっとうなニーズに応えたのが、日本の大手証券会社組成の日本株式市場への上場ビークルではなく、米国の企業が組成し米国市場へ上場するビークルであることに、驚きを感じ、また何か重大なものを感じます。

私は、バークレーズや日本の証券取引所等の細かな事情は全く知りませんが、日本人が世界に投資したいというときに、日本人固有の、また日本人の特殊なニーズ、かゆいところに手が届く商品を用意した企業と市場が、日本ではなく、米国であったのです。

市場の方を向いておらず、市場のニーズに応えようとしない業界やマーケットは、衰退の一途をたどると思います。

これからも、米国企業と米国市場が、日本の1500兆円の個人金融資産が発展、増大していくためのニーズをかなえ続け、日本の大手証券会社や証券取引所は、硬直化して既得利益温存に汲々としている間に、米国企業と米国市場に日本マーケットをかっさらわれて、気付いたら日本の証券取引所も日本の大手証券会社も、日本人にとって必要のない存在になってしまいかねないと思います。(これも、まさに、日本の投資家のジャパンパッシングかもしれません。)

果たして、日本の金融市場関係者は、このニュースを見て、その可能性に戦慄を覚えているのか、それともゆっくりと茹でられるカエルのように何も感じないのか。もし後者ならば、日本の証券業界にもう将来はないかもしれません。

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2007年12月 5日 (水)

いかにもという感じ

カン・チュンドさんの書かれた、銀行の押し売り姿勢に関する以下のブログが、今のこの業界の性質を如実に表していると思います。

http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-416.html

お客の口座内の資金移動に関する個人情報について、ファイアーウォールがなく、投資信託や変額年金の営業に横流しされているという銀行の実態が良くわかりますね。しかし、これ、法的に問題ないのでしょうか?

銀行はどうも、どこかで道を踏み外してしまった気がします。バブル崩壊による窮地が、このような倫理観の無い方向に走らせてしまったのでしょうか。

皆さんも、くれぐれもご注意ください。銀行があなたの口座の大きな資金変動を抜け目無く把握して、その資金を食い物にしようと狙っています。フィナンシャルフリーダムのためには、投資資金を食い物にしようとする業者や相手につかまらないことは必須の最低条件だと思います。

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2007年11月18日 (日)

金融商品取引法に思うこと

10月からでしたか、金融商品取引法が金融機関に適用されて、金融機関、特に銀行での投資信託の販売が、がた落ちになっているというニュースや記事を最近よく目にします。

これについて、主に投資信託の販売が落ちて手数料収入が減少している、銀行をはじめとする金融機関からでしょうが、恨み節もちらほら混ざっているような気がします。

今日は、このテーマについて、個人的に思うことを書いてみたいと思います。

個人的には、この金融商品取引法の適用で、手数料収入や販売高が激減した金融機関が、この法律や金融当局に文句を言うのは、筋違いではないかと思います。

というのは、こんな規制が出来た原因は、金融機関自身にあると私は思うからです。

「火の無いところに煙は立たない」と言いますが、今回の場合も、規制の必要のないところに無駄な規制ができたわけではないと思います。

例えば、グロソブを、年4.8%の金利が保証された預金のようなものと誤解して、定期預金資金を当てて購入したお年寄り等、世の中にたくさんいるのではないかと思います。「有利な預金商品だと思って購入した。」「元本割れの可能性があるなんて聞いていなかった。」などという事例が、おそらくは山のようにあるのではないでしょうか。

それ以外にも、仕組預金やら、デュアルカレンシー債やら、日経平均リンク債など、最近の銀行の所業は、証券会社も真っ青という感じがします。これは、金融知識の劣る個人を狙った、金融情報格差と金融リテラシー格差をついた、ある種詐欺的な商法だと、私は考えています。

というのは、以前にもさんざんこの手の商品の手口を当ブログで触れていますが、「わかりやすい高金利等のメリットをうたい、その代わりに生じるオプション性の確率的で不利な仕組みをわかりにくい形で混入させ、その有利性と不利性のトレードオフの判断のつかない一般消費者を、その有利性の側を強調することで釣るという手口が、上記に挙げた商品群の共通する一般形だからです。

昔から、証券会社はこのような仕組みの商品、すなわち不利な部分はオプションで仕組んで、その不利性をお客に定量的につかませないように設計するのは得意だったと思います。その結果が、長期においては、自らの行動によりお客を失い、商売が立ち行かなくなり、行き詰る結果につながったものと思います。

ずいぶん昔に、確か日興が、「これからは資産管理ビジネスを指向します。お客を食い物にして栄える、回転売買ビジネスは止めます。」なんてキャンペーンを大々的にやったように思いますが、お客を食い物にするビジネスはたいてい、最後にはどんなだまし商品を売りつけようとしても、その金融機関の商品であるというだけで、だれも見向きもしてくれなくなって行き詰ります。

銀行も、昔の証券会社のたどった道と同じ道をたどっていると思います。その究極な到達点にまでたどり着くのかどうかはわかりませんが、銀行をはじめとする金融機関が、自らで自らを律することができず、お客をはめ込む商売を競ってやっているから、金融当局が新たな規制をはめ込むのだと思います。

およそ規制というものは必要悪で、無ければ無いに越したことはないのですが、それがなければ、金融知識弱者、金融情報弱者なお客が一方的に搾取されるという不利益が生じ、それがそのような規制が新たに生み出す不利益よりも重要だからこそ、その前者の不利益を解消するための法的なしくみとしての規制が必要となるのだと思います。

また、放っておけば、この手のビジネスは、市場自体が金融商品のだましの手口に慣れてくるため、どんどんその手口が高度化していく宿命にあります。つまり、そのような高度化される手口にあわせ、そのような新たな形でだまされることのないように、あらかじめ金融機関が説明しなければならないポイントやその方法等が、変化したり追加されたりしていくのが必然だと思います。

すなわち、金融商品販売において、説明しなければならないことが増えていくだろうことも、あらかじめ説明しなければならないポイントが法令上、完全にクリアになっていないだろうことも、そういった規制の隙間狙いでお客の錯誤を狙った商売をしている限り、必然的に起こる結果だと思います。

要は、「金融機関は自分で自分の足かせを生じさせたのにもかかわらず、それに文句を言っている」ように私には感じられます。

こういうことは、日本のみで起こっているわけではなく、海外の先進国でも、自業自得で銀行ががんじがらめの規制を受け、かつ銀行から金融商品を買うものではない(だまされるから)という、国民のコンセンサスがある国も存在しているようです。

結局、お客が錯誤しても、損しても、自分さえ儲かればよい、今売上や手数料が稼げれば、後のことは知ったことじゃないという金融機関が、自ら将来の困難を招いているのだと思います。

銀行をはじめとする金融機関は、金融商品取引法を、どこか外部から降ってきた不運と考えることなく、自らのやってきたことを十分省みた上で、これからの自身の商売の方向性をきちんと定めていって欲しいものです。「銀行からは金融商品は買わないのが常識」などという国民のコンセンサスが出来上がる前に。

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2007年11月 9日 (金)

気になる上海

中国本土株市場が気になります。(あくまで、中国バブルウォッチャーとしてですが)

昨日の状況で、9月27日あたりの安値と同水準にまで下落しています。

http://yahoo.searchina.ne.jp/data/chart.cgi?span=90&asi=0&code=SSEA

http://yahoo.searchina.ne.jp/data/chart.cgi?span=90&asi=0&code=SZSA

ここ最近ずっと、ずるずる沈む深センに対して、何とか粘り腰を見せていた上海A株市場ですが、とうとう耐え切れず、2ヶ月来安値に合わせに行っている感じです。

ペトロチャイナの巨額IPOを、市場がどうにも支えきれていない感じがします。本当のところは、私にはわかりませんが。

気になるのが、中国投資家の質です。ただただ、上がるから買うという集団の歯車が逆向きに向かい始め、皆が出口に殺到するような展開にならなければ良いのだがと思って見ていますが、さて、どうなりますか。

相場は群集の感情が動かしているものと思いますので、いったん火がつくと、上にも下にもとことん突き進む傾向があると思います。その感情のゲームに参加し、群集心理に翻弄されると、得てして株式の超過リターン期待値を吐き出してしまい、ハイリスクローリターン、ハイリスクマイナスリターンのゲームになってしまいます。

そのような不利なゲームに参加しないこと、すなわち、本源的な価値をはるかに超えた価格で取引されている市場に近寄らないこと、市場の楽観悲観に合わせて、高値に飛びつき、安値で狼狽売りする人間一般の行動パターンを回避する策を立てることが重要だと考えます。

いずれにせよ、長期投資は退屈でもあり、個人的には取り立ててやることもあまりないので、単なる野次馬根性でしかないのですが、中国本土株バブルが起こす推移を、これからも高みの見物で見ていこうと思います。

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2007年11月 1日 (木)

FOMC

もう少しで、バーナンキさんが追加利下げするか否かがわかりますね。

US市場の午後、結果がわかるようです。

順当に行けば、0.25%下げでしょうか。

長期投資家にとっては、どちらになっても対して変わりはしないのですが、市場の反応も含めて、金融ショーを眺めて楽しもうと思います。

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2007年10月 4日 (木)

インフレの芽?(その6)

さらに、目に付いた値上げ関連のニュースを挙げておきます。

<食品の値上げ続く・日水やプリマハムなど、原料高でコスト増>

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071002AT1D0108O01102007.html

<日本製粉、業務用小麦粉を値上げ・11月から>

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070926AT1J2600526092007.html

<コクヨS&T、紙製品15%値上げ・原料高転嫁>

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070925AT1D2507E25092007.html

<明星食品、即席めんを10%値上げ・原材料の価格高騰>

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070925AT1D2506125092007.html

値上げの原因は、ほんと、判で押したように同じですね。

ついでに、以下は今までなかなか値上げできずに、食品会社が苦しんでいたことがわかるニュースです。

<日清食<2897.T>売り気配、営業益18%減との報道>

http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK003118220071003

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2007年9月30日 (日)

本源的な価値を見据えること

今日の日経新聞の朝刊一面に「日本株出遅れ」という記事で、世界の主要市場で日本株の今年のパフォーマンスが20国中、19位であることを取り上げています。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070930AT2D2900429092007.html

以前、日経新聞が7月に同様な比較記事を書いたときに、当ブログでそれを取り上げ、実は通貨を揃えれば日本のパフォーマンスは最下位であること、投資家の手取りのリターンを考えるときには、通貨を揃えて比較しないと全く意味がないことに触れました。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/test.html

このポイントは、今回の比較記事でも生きています。

例えば、米国市場ETFで各国市場ETFのパフォーマンスの比較を年初来で行うと以下のようになり、今回も日本は圧倒的な最下位です。

http://finance.yahoo.com/charts#chart10:symbol=ewj;range=20070103,20070928;compare=fxi+ewy+ewh+ewz+inp+ews;charttype=line;crosshair=on;logscale=on;source=undefined

http://finance.yahoo.com/charts#chart23:symbol=ewj;range=20070103,20070928;compare=ewt+eza+ewg+ewa+ivv+ewc+ewn;charttype=line;crosshair=on;logscale=on;source=undefined

http://finance.yahoo.com/charts#chart36:symbol=ewj;range=20070103,20070928;compare=ewd+ewu+ewq+ewp+ewl+ewi;charttype=line;crosshair=on;logscale=on;source=undefined

(最初のグラフが、記事の1位~6位、二番目が記事の7位から13位、3番目が14位から20位の国のパフォーマンスを日本のそれと比べています。なお、この比較では中国本土株の代わりに、香港市場上場中国株であるFXIを用いています。)

今も、年初に目をつぶって今年の投資国を選べば、そのリターンは日本株よりはるかに良かったという状態は継続しているわけです。

これは、日経新聞が言うように、日本株が「出遅れ」なのでしょうか?

例えば、日本株出遅れの要因の1つとして囁かれている、郵政の日本株売り(そして、10月民営化後からの日本株買い期待)があります。

10年~30年といった長期投資、そしてバイアンドホールドの国際分散投資を指向している場合は、ある意見や情報が、その株式の本源的な価値にかかわる情報か、そうではなく市場のセンチメント(市場の割高割安)にかかる情報でしかないのかというのは、しっかりと見極める必要があると思います。

なぜなら、市場は時に割安に売り叩かれ、また割高に買い上げられたりしますが、超長期の継続保有においては、その市場のアップダウン要因は投資成果にはまったくといってよいほど影響を与えないからです。(このポイントは最近のJ.ボーグル氏の著書にも書かれていたようですね。)

超長期の運用においては、そのような市場のセンチメントの上げ下げ要因はきれいに消え、その国の市場のそれぞれの企業群が利益を上げたその能力に株式市場パフォーマンス結果は近似します。

100円しか価値のないりんごが1000円で取引されるようなバブル状態も、逆に10円でしか取引されない恐慌状態も、長続きはしないわけです。

そこで、今回は、長期投資家にとっての本源的な価値に着目する目的のために、USのisharesのETFサイトにいって、8月末のデータからUS市場の各国市場ETFのROEをざっくり計算してみました。ROEはおおまかに表現して、株主資本を毎年どれだけの率で回しているかという指標になります。例えば、ROEが20%で回っているのに、株式が-10%のリターンを示し続ければ、あっというまに株主資本が株価を超えてしまいますので、合理的な取引市場では、長期的にはそのような状態は継続できません。逆にいうと、長期的に見れば、その国の株式の実現するROEリターンは株式リターンの源泉となっているとも言えると思います。ROEがその国の株式群の本源的な価値を測る指標になっているものと考えられるわけです。

その計算結果は以下の通りでした。

香港上場中国株:18.3%

韓国:14.0%

香港:25.8%

シンガポール:19.0%

台湾:18.5%

南アフリカ:25.3%

ドイツ:14.4%

オーストラリア:23.0%

アメリカ:20.6%

カナダ:15.8%

オランダ:21.6%

スウェーデン:29.3%

英国:25.6%

フランス:14.5%

スペイン:25.0%

スイス:21.0%

イタリア:15.3%

日本:9.8%

(ブラジル株ETFはデータが無かったため、またインドはisharesがUS市場でインド株ETFを販売していないため、その計算結果を載せていません。)

日本のEWJのETFのROEだけが一桁の値で、あとの全ての国のETFのROEが軽く二桁(全ての国が14%以上)になっています。

本源的価値に着目すれば、もし、日本とその他各国の長期の株式市場の企業群の実力が、この足元のROEの計算結果通りの傾向であったとしたら、日本株の長期のパフォーマンスが対各国比で優れないのも、ある意味妥当な結果なのではないかと思います。

マーケットタイミングというゼロサムに賭ける投資家はともかく、そのゼロサムゲームに参加しない意志を貫こうとする長期投資家にとっては、本源的な価値に関係することと、関係しないことをきちんとより分けていく姿勢が、その投資目的を貫徹させるためには、重要なことだと思います。

個人的には、今の足元の日本の株式会社群の出力(ROE)が、不景気その他の要因で、実力を大きく下回った異常値を示しているとは思えません。

したがって、日経新聞の記述に対する上記分析からの当方意見は、「日本株は出遅れているのではなく、実力通りのパフォーマンスを、今年も各国対比で示しているにすぎない可能性が高い。」というものになります。

やっと、結論にたどり着きました。今後、郵政が日本株を狂ったように買い上げようとも、全ての株はいずれ本源的価値に収束するのですから、ゼロサムゲーム(実際はコスト分だけマイナスサムゲーム)に参加することを止めた長期投資家である当方は、今までと同じく、本源的な価値のあやしい日本株に自身の資産の多くを割り当てることはないと思います。

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2007年9月26日 (水)

食糧争奪

商品関連のエントリーが続いていますが、表題の本を今、読んでいます。

新興国の経済発展と原油価格の関係、原油価格と穀物との関係、穀物と食用肉との関係、新興国等の水と工業、農業との関係といった様々な密接な関係をあらためて整理できた気がします。

別エントリーのコメントにも書きましたが、商品関連ビークルにも、理論的にきちんと明確にされていないリターンスプレッドが存在しているようです。分散効果の高さと合わせ、商品関連への分散投資の有効性も、過去の統計からは認められるようです。

しかし、投資は本当に奥が深いですね。いくら勉強しても終わりがなさそうです。個人的な投資ポートフォリオに商品のエクスポージャーを加えるべきか否かといった単純なテーマですが、ずっと昔から考え続けており、これからもまだまだ勉強が必要のようです。

個人的には、インフレ対応ビークルとしてインフレ連動債ETFを想定しており、将来この資産割合を徐々に増やしていこうと考えていたのですが、現状の日本での次々と報道される値上げのニュースから始まり、実はインフレ連動債ETFよりも商品ETFのほうが優れているのでは?というところから、今回の検討が始まっています。

勉強すればするほど、その思いは強くなっていきます。

今は、新興国が世界の株式市場で気を吐いて(高パフォーマンスを示して)いる市場環境のように思いますが、原油、鉱産資源や水、穀物、食用肉等は特に将来の新興国群のアキレス腱となる可能性が高いと思うんですよね。それだけに、この方向の検討は、個人的にきちんとやっておくべきだと思ってやっています。

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2007年9月23日 (日)

インフレの芽?(その5)

値上げのニュースはひたすら続きます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070921-00000113-yom-bus_all

その原因としては、石油関連と小麦等の農業品が元となっている場合が多いですね。(飼料高は肉類の値上げにもつながるでしょうし。)

新興国の発展⇒石油⇒農業品⇒肉類への波及といった値上げの流れは、そのストーリーがかなり明確なようにも思えますし。

うーん、やはりこれだけ明確だと、DBAあたりに投資しておけと執拗に言われているような気がします。石油関連株はすでにポートフォリオに十分ありますし。観念して、商品への投資へ踏み込んでしまうかもしれません。

この原因のはっきりとした物価値上げ傾向(しかも、ピンポイント)のヘッジには、DBAとDBE(特にエネルギー関連に既存エクスポージャーのあまりない方)のようなETFは確かにベストフィットだと思います。これは、本当に悩みます。さて、どうしますか。

この方面、さらに勉学に励んで決めたいと思います。

以下は、おまけです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070922-00000056-jij-bus_all

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2007年9月20日 (木)

インフレの芽?(その4)

値上げのニュースは続きますね。目に付いた記事を挙げておきます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070919-00000048-mai-bus_all

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070919-00000111-mai-bus_all

<「値上げ候補商品」全リスト>

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/yw/yw07072901.htm

どうも、これはしっかりとした流れになりそうな気がしますね。正直、気になります。

この方面、さらにもっと勉強してみようかと思っています。

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2007年9月19日 (水)

FRB(その2)

FFレート0.5%下げだそうです。市場コンセンサスの幅の中で最良だったようです。市場が素直に好感していますね。

http://biz.yahoo.com/ap/070918/fed_interest_rates.html?.v=26

http://biz.yahoo.com/ap/070918/wall_street.html?.v=53

リーマンの第3Qも、市場予想よりも良かったみたいです。

http://biz.yahoo.com/ap/070918/earns_lehman.html?.v=9

ついでに原油も、新高値をとっているようです。

http://biz.yahoo.com/ap/070918/oil_prices.html?.v=22

為替も、とりあえず、円安方向へ大きな動きを見せています。

外国為替
レート
日本円
---
米国
4:40
豪州
4:39

英国
4:39

カナダ
4:40
スイス
4:39
ユーロ
4:39
日本円1 116.260000 98.995390 234.043006 114.587029 98.317125 162.368716

今日は、派手なお祭りでしたね。

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2007年9月18日 (火)

FRB

いよいよ今日の夜中(3時15分)にFRBが利下げをするか否かが明らかになります。

http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-27926820070918

市場コンセンサスは利下げは既に半ば確定で、利下げ幅が0.25%に留まるのか、0.5%にまで踏み込むのかに注目されているようです。

また0.5%幅催促相場かと思いきや、今(10時)の欧州市場は、上げ(全面高)に転じていますね。

リーマン・ブラザーズの四半期結果も、発表されるようです。

注目ですね。

予見を持たずに、事態の推移を眺めて、楽しもうと思っています。

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2007年9月11日 (火)

意味ない保険

意味ない保険が、また開発されているようですね。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070905AT2C2802504092007.html

行動ファイナンスが言う、確か「心の会計」という概念を悪用しているかもしれません。「保険に費やす分の財布に入れたお金でも、損したくない」という心理に付け込むわけです。

実際は、払い込み保険料を将来返すために、それに必要な原資の分だけ保険料を上げて、それを運用して将来返すだけの商品です。最悪なのが、今の洗練された保険会社は資産と負債のアンマッチリスクをとりませんから、この原資は間違いなく「日本債券」で運用されるだろうことです。この将来返される原資には、ごみのような金利しかつかないわけです。

保険に入るのに、余計に毎月お金を払い、「保障で余った分は日本債券で運用してくれ、そこから保険会社の事業費と販売関係の手数料をぼったくってよいから。それであまった分を将来返してくれ。」とお墨付きを与えているようなものです。

「保険の財布に入れたお金でも損したくない。」という「心の会計の罠」にはまる人は、こうやって自身の資産運用の効率を極端に落とし、フィナンシャルフリーダムを自分自身で夢のまた夢にしてしまうわけです。

保険は、十分に吟味し、掛け捨てで小額の保険料で多額の保険金が得られる、保険として意味ある形のもので、必要なもののみを十分厳選して利用されるとよいと思います。保険は、ライフプラン上、家、車の次に多額な出費です。不必要な保険はフィナンシャルフリーダムの大きな障害になりますので、保険会社にだまされないよう、くれぐれもご注意ください。

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2007年9月 9日 (日)

インフレの芽?(おまけ)

表題に関し、投資勉強小僧さんから、以下のコメントとご質問をいただきましたので、このエントリーでお答えしようと思います。

『数ヶ月前から拝読させていただいてます。「インフレの芽?」もとても興味深いです。さわかみ氏ははっきりと「これからインフレになるから、今は株を買うべし。」とレポートで断言調。

初心者質問で恐縮ですが、まだら模様でインフレとなると、物価連動国債ファンドはどのように捉えたらよろしいのでしょうか。分散候補の一つに「未来予想」というファンドもどうかと考えていたのですが・・。宜しくお願いします。』

物価連動国債は、庶民の必要生活物資の物価だけを捕らえることはできず、全体の物価しか捕らえられないと思いますので、このようなまだら模様のインフレをヘッジすることは残念ながらできないと思います。

また、日本国の発行する物価連動国債は、元本保証がない、すなわち、発行時よりも償還時のCPIが小さくなっていると、償還金が元本を割ってしまうという、他の先進各国のインフレ連動国債にはない、不利な特徴があります。

澤上氏の想定されているかもしれない、全体物価が明らかに上昇していくようなはっきりした将来インフレであれば、そんな心配をする必要はないと思いますが、現状のCPIはゼロ近辺を這っている状況だと思いますので、今のところはなかなか日本の物価連動国債ファンドは妙味が薄いのではと、個人的には感じます。

ただし、今起こっている物価値上げは、主に石油価格や資源、穀物など原材料価格の上昇が起因となっているように見えます。日本企業も売上減少につながりそうでずっと値上げができずにがまんしていたのが、とうとう耐えられずに次々と値上げに走り始めているように見えます。

もともとが、主に中国やその他の新興国の台頭によってこれら価格上昇がもたらされており、またこれからは、これら新興国は経済力の高まった新興消費国としても台頭してくるものと思います。このような背景を考えると、物価上昇の流れはこれからも止まらず、広範囲に広がり、加速していく可能性が十分あり得ると思います。

内外株式を少しでも含んだポートフォリオを構築し、長期に持続する、伝統的なインフレヘッジのための