以前、Firstradeについて丁寧に紹介しているサイトを当ブログで下記の通りご紹介いたしました。
http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/firstrade_d789.html
http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/firstrade_902b.html
今回は、Firstradeと並んで日本の個人投資家が簡単に口座を開くことができるInteractive Brokers LLC証券会社をご紹介しようと思います。
下記のリンクの下の方のInteractive Brokers(IB)に関する説明をご参照ください。
http://www.panrolling.com/seminar/070324.html
上記は商業サイトですが、IBの特徴をわかりやすく示しているのでリンクしました。(パンローリングやその商品と当方は何の利害関係もありませんのであしからず)
上記サイトにもかなり的確にまとめられてますが、この証券会社のメリットを個人的にまとめると以下の通りです。
・口座開設手続きのほとんどがウェブ上で済んでしまいます。パスポートコピーや住所を証明する書類(電気やガスの請求書等)はFax等で送ればOK。日本語がわかる専門の担当者がいるようで、確認に1日から数日かかることもありますが、それらの提出書類は全部日本語のもので事が済んでしまいます。
・手数料が非常に安い。例えば米国株式やETF等の売買手数料は1ドル程度。他のUS証券会社と比べても激安です。また、円をドルに換えるときの手数料は数百円で、レートのビッドアスクスプレッドはその時々によって異なりますが、たった5銭程度であることが多いです。
・IBはベースカレンシー制度を採っており、円をベースカレンシーにして円で口座に入金すれば、円をドルに換えるのをIB口座の中で出来ますので、銀行に1円ものスプレッドを取られなくて済みます。
・世界の株式市場にアクセスできます。いつからかは忘れましたが日本株式も買えるようになりました。(私は以前、実際に4桁証券コードで日本株式を発注してみたことがあり、実際に買えてしまいました。)
逆にデメリットを挙げると以下の通りになります。
・データフィーとして月額10ドルの費用がかかる。(マーケットデータを見ないで良ければ、この10ドルは必要ないかもしれません。でも指値注文したい場合は、発注画面でビッドアスクレートが自動的に拾えなくなるので発注ミスのリスクがあり、個人的には結構危ないと思います。この辺は自己責任で。)
・取引所で取引されていないオープンエンドのファンド(投資信託)は取り扱っていない。
・どちらかというと先物、オプション、商品といったデリバティブ取引等に強い証券会社なので、ツール等が本格的で、逆に言うと初心者の方にはとっつきにくいかもしれない。
IBに関するその他注意点、情報等として以下のようなものがあります。
・過去の個人的経験では、ベースカレンシーを円にして口座開設し、キャッシュ口座に設定したら、US市場のETFや株式を買うことができませんでした。IBに問い合わせしたらマージン口座に設定してくださいと言われ、設定変更した記憶があります。(ただし、US口座では、自己資金の範囲内で株式等を買っている分にはマージン利子支払いの必要はないので、マージン口座でも何の実質的な問題もデメリットもありません。また今でもこの制約があるのかどうか不明です。)
・最近、IBはトップページの日本語HPを作成しています。また日本語対応ヘルプデスクサービスも開始し始めたようで、日本人顧客獲得に積極的になっている姿勢が見えます。
http://www.interactivebrokers.com/jp/main.php(日本語TopPage)
http://www.interactivebrokers.com/en/main.php(英語TopPage)
・また近く株式公開をするようで、最近口座保有者に対し、IPO参加の案内がきています。(個人的に参加する予定はさらさらありませんが)
・他のUS証券会社と同じくSIPC保証があり、1顧客あたり$500,000(6000万円程度)の保証がかかっています。IBはさらにLloyd'sの追加保証を掛けてSIPCでカバーしきれない部分に対し追加の保険を掛けているようです。
http://www.interactivebrokers.com/en/general/education/faqs/accountProtection.php?ib_entity=llc
毎月10ドルの固定費用がかかることが嫌気されることが多いIBですが、一月に1、2回程度取引があれば、トータルの手数料は他証券会社と同等か、かえって安く上がりますので、その他にも為替や送金のコストを劇的にセーブ出来るIBを使う意味はあると思います。個人的には、日本で円をドルに換える手数料や銀行の外貨送金手数料の高さに辟易していますので、日本円でIBに送金して米ドルに換えて、他のUS証券会社へWire送金して投資信託を買ったりといった使い方もしたりします。(IBは月1回まではWire手数料は無料です。)
とここまで書いたら、なんと駒沢公園散歩人さんが、IB口座開設方法に関するブログを書かれていました。下のリンクをご参照ください。
http://komazawapark.blog99.fc2.com/
その他にもIBの賢い利用方法等が書かれており、非常に参考になります。私も勉強になりました。
(私自身、IBを使いこなせていないなあと思ってしまいました。)
最後に1点、ベースカレンシーを円にすると、日本のCITIBANKのIB名義口座に円で送金することになるのですが、もし日本のCITIBANKに口座を持っている方であれば、CITIBANKに電話して「送金したいので振込用紙送れ」とお願いして郵送でIBへの送金手続きを行うことも可能です。しかも自行内送金で手数料無料です。間違いなく、最小の手数料と労力で米国株や米国市場ETFが買える手段になっていると思います。
ご参考としてください。
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