株式投資

2016年3月 6日 (日)

現在、自身にとって最適と思えるフィナンシャルフリーダムポートフォリオ

タイトルの通り、現在の自身にとって最も心地よいフィナンシャルフリーダム達成後のポートフォリオのイメージについて書いてみようと思います。

これは、多分に個人の好みとか、得意不得意、あるいは個人的な経験に基づく安心感のようなものや先入観等も含まれており、他の方に当てはまる普遍性は全くないものと承知しています。なので、単なるフィナンシャルフリーダム後の最終形に関する個人的嗜好とでも捉えていただくのが良いかと思います。
まずベースのフィナンシャルフリーダムを維持するためのエンジンとして、過去、このブログでの主軸の投資商品であり続けた、高配当株ETFを据えたいと思います。理想としては、世界的に分散された高配当株ETFの配当で、年間のベーシックな生活費は全てまかなえるのが個人的理想です。
このアプローチの利点は主に2つあるかと思います。
まず1点目は非常にありふれたものですが、フィナンシャルフリーダム達成後は、生活のためには働かないことが前提ですので、毎月、毎年、生活に必要な金額が概ねキャッシュで入ってくることが主に人間心理的な観点からはかなり重要なことになってくるかと思います。多くの人がリタイア後の収入として、株式よりも投資用不動産を重視する人間心理に相通ずるものがあると思います。
また、この安定的なキャッシュを求める心理からすれば、株式投資の時価は人間心理的に考えて非常に不安定なものに映ります。市場が勝手に決める価格をベースにした時点で、今はバブルではないのか?これからの恐慌により時価が何分の一になったりはしないのか?この資産はフィナンシャルフリーダムを支えるのに本当に十分なものなのか?といったことを判断するのがかなり困難になってきます。それはどんなに多額の市場時価を有する株式であっても、例えばそれがPERが何十倍のETFや何百倍の株式であった時点で、その市場価格を支えるのは企業の今の稼ぐ力ではなく、その企業の力の将来の大幅な成長力等に関する市場評価等という、なんともあやふやなものを頼りにすることになってしまうからです。このアプローチでは、いつも市場の割高、割安と、将来の成長性や景気の回復等に関する、全くつかみどころのない市場認知の傾向に気配りし続けなければならなくなります。
これはとてもじゃないが、やってられないです。

他方、企業が自らの稼ぎの中から生み出す配当を基礎に考えれば、企業がその年に生み出した利益のうちの、企業が継続的に事業を行うための必要な再投資額を除いたフリーキャッシュの一部が配当に回ってくることはある意味自明なことかと思います。これは、よく分からない将来のビジネス状況に関する市場の評価に比べたら、ずっと確かで信頼できるものです。たとえこれ自体、景気やビジネスの好不調等に伴い変動する性質のものであったとしても、市場のパーセプションの変化によってPER一桁から極端なケースでは100倍近くまで変化し得る市場価格に比べれば、圧倒的に安定していて信頼できる指標となります。
この1点目の理由によって、今もコアの資産として投資している高配当株ETFについて、その配当受け取り額を気にすることはあっても、そのETFの市場価格を計算したり、その市場価格の上下を気にかけたりすることは全く無くなっています。この点は昔からそうで、かなり昔にもそのことを当ブログに書いたような気がします。
2点目としては、高配当株投資は一種のバリュー株投資で、一定程度学術的にその優位性が認められている数少ない投資アプローチであることが挙げられます。これも、当ブログでさんざん主張してきた点であります。

こういった理由によって、フィナンシャルフリーダムを達成した後の生活を支えるコア資産として私は高配当株ETFをメインに据えたいと思います。

当然のことながら、上で記述した通り、確実に実現された企業利益(企業活動により生み出したキャッシュによって裏付けられたもの)を基礎としているのが配当ではありますが、企業のビジネスの好不調や景気の良し悪し等で、この配当の水準も将来増減し得ます。なので、そのリスクを踏まえた上で、将来想定されるライフイベントによって想定される支出額を超えて、このリスクに備えたキャッシュを確保することを目指します。

この必要キャッシュの考え方には幾つもアプローチがあり得ると思います。例えば、最悪ケースとして配当の水準がたとえ半分になったとしても、国の年金がもらえる時点まで、保有キャッシュからの補填により生活費がまかなえることを目標にしても良いと思います。また所詮、最悪の事態は恐慌のような事象だと考えて、国の年金がもらえる時までに1回くらい至上最悪の恐慌が来ることを想定して、その間の資金をまかなえるキャッシュを有するという考え方でも良いかと思います。

ここで個人的に国の年金がもらえないことは想定していないことがお分かりかと思います。個人的には、年金をもらう側と支える側の比率の変化を踏まえた非常に保守的な年金開始時の想定や年金額の想定を置く必要はありますが、年金がもらえないという極端な前提に立つ必要はないのではと考えています。人口動態統計はよく言われる、いわば「すでに起こった未来」ともいうべきもので、何十年も先までかなり正確に予期ができる部類の話だからです。

また、フィナンシャルフリーダム達成後は、極端な話、世界中のどこに住んでも自由であり、職場から近くなければならないという制約からも完全にフリーになることを意味するわけですから、将来の不確定事象に対応する手段は、全く信頼できない自身のマーケットタイミングの能力に置くのではなく、足元の状況に対応して、どこに住むか、どんなライフスタイルで生活するかといった、支出、コストの方をコントロールしていくことをイメージしています。

こんな感じで、フィナンシャルフリーダム達成後の個人的な理想のポートフォリオは、世界分散高配当株ETF+セーフティキャッシュの組み合わせと考えています。
読まれる方の何らかの参考、ヒントになりましたら幸いです。

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2013年3月24日 (日)

Wisdomtree四半期配当

また配当金再投資の季節です。WisdomtreeのETFにも配当が出ています。

http://www.wisdomtree.com/about/pdf/2013/WisdomTree-ETFs-Declare-Distributions-985.pdf

US市場が投資対象のものは毎月配当に変わっているみたいですね。

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2012年12月26日 (水)

WisdomtreeETF 四半期配当

また、四半期配当の季節がやってきました。WisdomTreeETFも配当が出ています。

http://www.wisdomtree.com/about/pdf/WisdomTree-WisdomTree-ETFs-Declare-Distributions-899.pdf

また、しっかりと配当金再投資を行っておきます。

ところで、最近、為替の動きが気になります。政治や金融政策の方はさておき、日本の貿易収支、経常収支の方に着目しています。このまま赤字トレンドが定着していくと、為替、金利等、どうなっていくのか。見逃せないと思って注目しています。

それでは、今年も良い年末をお過ごしください。

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2012年9月25日 (火)

WisdomtreeETF 四半期配当

また、四半期配当の季節です。あやうく忘れるところでした。

http://www.wisdomtree.com/about/pdf/WisdomTree--875.pdf

また、しっかりと配当再投資を行っておきます。

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2012年6月26日 (火)

WisdomTreeETFの四半期配当

また、四半期配当の季節がやってきました。WisdomTreeのETF群も配当が出ています。

http://www.wisdomtree.com/about/pdf/WisdomTree-ETFs_DeclareQuarterly_Distributions-850.pdf

また、例によってしっかり再投資しておきます。

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2012年5月 4日 (金)

アマゾンのタブレットビジネス(たぶん最終)その他

ゴールデンウィーク真っ最中です。また、日本はお休みの真っ最中に、ある意味非常に興味深く、また個人的にはある意味かなり残念なニュースがUSでありました。

http://finance.yahoo.com/news/amazons-kindle-fire-shipments-slump-194956206.html

アマゾンのKindle Fireの直近四半期売り上げシェアが、4Qの17%弱から1Qは4%へガタ落ちとのことです。アマゾンは公式にはKindle Fire等の売上台数を公開していないので、どのような調査ベースの数字なのかわかりませんが、記事を読む限り、信憑性はありそうです。

数字上、このアマゾンのKindle Fire減がそのままAppleのiPadのタブレット内シェア上昇につながっている格好です。

これだけでも、事実は小説より奇なりという話だと思いますが、以下の記事もそれに負けず劣らずインパクトがあります。

http://seekingalpha.com/article/557151-kindle-sales-plunge-made-amazon-com-s-gross-margin-look-better?source=yahoo

アマゾンのKindle E-ReaderのE Inkスクリーンの発注情報からは、アマゾンのKindle E-Readerの売り上げのガタ落ちが推察されるとの記事です。アマゾンの4Qでのスクリーン発注が結果的に多すぎて、次Qである1Q以降の4カ月間で全く発注がなかったということのようです。

この2つの記事と情報がおおむね正しいとすれば、アマゾンに起こったことは、下記のような感じかと想像します。
1.昨年の4QでKindle Fireを引っ提げてクリスマスシーズンの販売に臨んだが、アマゾンの経営陣の想定を大きく逸脱するKindle FireとKindle E-Readerのカニバリで、まずKindle E-Readerの売り上げがガタ落ちとなった。
2.4QのKindle E-Readerの売れ残り分は翌年1Q分の販売に回されたが、1Q以降にスクリーン発注が再開されなかったことから、売れ残り分は販売減少後の四半期売上水準に比してかなり多そう。
3.それだけではなく、1QではKindle E-Readerと売上がカニばっているはずのKindle Fireの売上もガタ落ちになった。

もし、Kindle E-Readerを買っていた顧客が4QではKindle Fireを買っていたのに、1Q以降ではKindle Fireを買わなくなったとすれば、もともとのKindle E-Readerのニーズが今は社外流出している可能性が高いと思います。

なので上記の情報がある程度正しいとすると、今足元のアマゾンのKindle Fire+Kindle E-Readerの売り上げは、もしかすると、Kindle E-Readerのみを販売していたときより却って減少しているかもしれません。

Kindle FireがKindle E-Readerを殺し、そのKindle Fireがたった3カ月で急激に失速するとは、アマゾンにとってこれ以上ない最悪のシナリオです。どこまでこの姿が正しいかは不明ですが、どう転んでも間違いなく経営上は、良い状態ではないと思います。

タブレットがE-Readerを食う姿は、スマートフォンがミュージックプレーヤーやデジカメを食う姿に似て、ある意味必然かもしれませんので、これ自体はいたしかたないと思いますが、E-Readerを食って大きく成長していくはずのKindle Fireタブレットが急失速しているとしたら、アマゾンはただただ、自身でE-Reader市場の死期を早めただけになってしまいます。

もともとが、AppleやGoogleに新しいタブレットデバイスを制されて、将来の有望市場である電子書籍、ミュージック、ビデオ、クラウドといった各市場を牛耳られてしまうことに懸念があって踏みこんだタブレットの世界だったのだろうに、ここまで経営判断が裏目に出るとは。

まさに、事実は小説より奇なりを地でいくような話です。

タブレット市場に話を戻すと、Kindle Fireがたった3カ月でシェアが17%から4%に落ちてしまうほど、急激に売れなくなってしまっているとしたら、この商品の将来性は疑問どころか、ほとんど希望を見いだせないと思います。製造原価を割り込んでの販売で、早くも需要側の天井がやってきたわけですから、マーケットの需要の弱さは深刻です。単純にかつ乱暴に表現して、250ドルかけないと作れないものが、200ドルで販売されていても、もはや客が集まらないとすれば、これまでの販売済みのお客はこれを50ドル(あるいはそれ以上)の得と考えたのに、これから直面する多くの客はこれを付加価値マイナスの行為、すなわち損失と考えることを意味するのだろうと思いますので、アマゾンが作り出したKindle Fire商品でのプロポジションがいかにニーズの小さい商品だったのかということになると思います。

例えば3Gをつけたり、画面を10インチにしたりといった単純な改善策で事態が改善するなら良いのですが、そういう端末をも擁するモトローラ、サムソン、ソニーといったその他の企業群がタブレット販売全般で一様に苦しんでいるのですから、これらの単純な策が解決策になる可能性は低く、アマゾン経営陣にとって事態はかなり深刻である可能性が高いと思います。

ここまで、アマゾンのタブレットビジネスを注目してきましたが、そこで考慮したアマゾンの資本制約すら心配の必要がないほど、売上が立たない状況に急速に直面している感じです。コンピュータの専門会社ではないアマゾンがこの事態を改善させる有効な策、例えば商品のカスタマーエクスペリエンス向上等といった手立てをどれだけ有効に行えるかはかなり個人的には疑問に思っていますので、上記の状況に間違いなければ、当面はタブレット市場発展のキーとしてのアマゾンの重要性は落ちたと判断します。

これら一連の要素のおかげで、すなわちKindle E-ReaderもKindle Fireも売れなかったため、初期負担が少なく、直近のアマゾンの四半期決算での内容は投資家予想より良かった可能性が高く、これはある意味とても皮肉な結果です。アマゾンが見た、将来の自身のビジネス展開に必要なビークルにおいての戦略的なムーブメントが見事に失敗に陥っており、このままではアマゾン経営陣が忌避し、回避しようとした未来がやってくる可能性が著しく高くなってしまっているのですから。

今アマゾンの株価は実績PERにして190倍とか、とんでもない水準で取引されており、なおかつ直近四半期決算での投資家予想を上回る利益で、Kindle Fireをはじめとする端末販売によるコンテンツ売上増をはやしてか、足元で株価上昇しています。しかしながら、上のような情報が事実をある程度的確にとらえているとしたら、コンテンツ販売増どころか、何百億かのタブレット初期投資が回収できるかどうかが暗礁に乗り上げているのみならず、将来端末エコシステムを牛耳られる他社の顔色をうかがいながらのコンテンツ販売を強いられることとなるアマゾンの将来はお先真っ暗というリスク満載の足元状況かと思います。

この状況でPER190倍とか買い上げられる投資家の神経は、少なくとも私には全く理解不能ですが、素直に、わからないものには近づかないようにしておこうと思います。

今、アマゾンKindle Fire対抗商品でサムソンをはじめ、Androidお膝元Googleまでもが、格安タブレットで勝負しようとやっきになっているところでこの事態です。各社、どうするのでしょうか?もはや、いきなりニーズの底が見えたカテゴリーでも、車は急には止まれず、Android各社入り混じった泥仕合がここからも見られるのでしょうか?

上記のアマゾンに関する情報は、また例によって連休中のため、日本語の記事を私はまだ目にしておらず、連休後に翻訳され日本に紹介されるホットな情報ではないかと思います。(たぶん2番目の記事のような、裏で本当に起こっているかもしれないことに触る記事は日本では出現しないだろうと思いますが。)前もそうでしたが、この手のパターン、多いですね。

また、会社が積極的に売上台数等の情報開示しないケースにおいては、いかにそこに悪い情報が隠されていることが多いかということを改めて強く認識させる事例です。ほんと、何の売上情報も出さず、好調です、経営陣は満足してますって言う会社、多いですから。

他の話題ですが、昨日、サムソンが次世代スマートフォンの発表を行ったようで、記事を斜め読みしたところでは、AppleがiPhone4S等で導入した、Siri, iTunes Match, iCloudに相当する機能を有するとのこと。外観ではなく、今度はソフトの分野でのMeTooコピーがこの業界で進行しているようです。

この手の追随会社の無批判にも思えるレミングのような追随行動は、どこの市場でも見られる姿かと思います。このブログで散々見てきた投資商品系の世界でも、グロソブ、2重通貨建預金、ブラジル通貨ヘッジ等をはじめとする、山ほどのはやりの商品形が、レミングのように行列を成して各社に追随され、一方向に業界商品が流れていく姿がまだ記憶に新しいことと思います。

で、結局最初に新しい市場を確立した先駆者しかまともに利益が出せないパターンも、まるで一緒かと思います。

マーケットは人間が作り出すものであるだけに、どの業界でも似たようなパターンになるのでしょうね。

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2012年4月 2日 (月)

WisdomTreeETFの四半期配当

ちょっと出遅れましたが、また四半期配当の季節です。
WisdomTreeのETFも直近、配当が出ていますね。
http://www.wisdomtree.com/about/pdf/WisdomTree-ETFs_Declare_Quarterly_Distributions_3_23_12-823.pdf
また、配当金再投資をしておきます。

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2012年3月18日 (日)

レバレッジETF取り扱い-東京証券取引所

東証で4月からレバレッジ型のETFを取り扱うそうです。

http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/yomiuri-20120318-00246/1.htm

US市場ではとくに目新しいものでもないので、日本での取り扱い開始について特にコメントは無いですが、このタイプの商品や投資について注意事項等を探している方は、当ブログの過去エントリーへの以下のリンクが役に立つのではないかと思います。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-391f.html

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/ultrashortetf-c.html

ご参考まで。

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2012年3月17日 (土)

The new iPad他

iPad2のときも、日本での発売日に購入しましたが、今回も世界での発売初日である昨日、さっそく、New iPadを購入してきました。今回も、初日に買えなければまた数週間待ちだろうと思っていましたので、4Gバージョンの予約開始日にプランを確認することもなく予約してしまいました。今回は4Gバージョンだったので、お金を払って終わりというわけにはいかず、だいぶ時間がかかってしまいましたが、無事購入できました。

公式販売開始前の記事等の記述に違わず、非常に精細なレティナディスプレーは感動もので、今回のiPadはじっくり新聞やHP記事等を読むのにやはり最適と感じました。今は、電車のグリーン席等で長時間過ごす機会が日常的にかなりあるので、これからはそういった時間がほんと楽しみです。

ディスプレーの表現力が前バージョンと段違いなので、旧iPadはランドスケープモード(横置き)で固定して使うことが多かったのですが、新iPadは使い始めてすぐにポートレートモード(縦置き)で固定して使うようになりました。要は、文字が小さくてもくっきり見えるので、大きく拡大する必要がなく、一画面にたくさんの行を表示することができて前より捗るようになったのです。

今となっては会社の会議にまで登場するiPadですが、そのような仕事のときにいつも感じるのが、「画面がもっと大きければいいのに」というものでしたが、これも新iPadになれば感じ方が変わるかもしれません。精細表示により一画面により多くの情報が表示できれば、端末をもっと大きくする必要を感じなくなると思います。拡大しなくても、スクロールしなくても、資料内容の確認が簡単にできるようになりますから。

1点残念なのが、Siriが今回のNew iPadには実装されず、実装されたのが音声入力部分だけだったところです。ただ、今のところ、日本語のSiri自体がレストランやアミューズメントプレイス等の旅行時に必須の部分への対応がなされていないので、まだ日本語部分の使い勝手が整備されているとは言えず、iPad対応がなされてもまだフルに使える状態ではありません。このポイントは、将来の楽しみにとっておきましょう。

それでも、将来予定している海外旅行には、この新iPadを連れていく予定です。たぶん、旅を100%満喫するのにフルに活躍してくれるものと期待しています。

例によって、購入直後の休日である今は新iPadは家族に取られ、なかなか自身でとことん使うことができない状況です。なので、今日は電気屋に行って、ポートレートモードで使うのに適したスタンドを物色してきました。私が今日行った店では、もう新iPadは売り切れていて、予約受付に移行しているようでした。アップルのオンラインストアのインターネット注文でも、もう世界的に2~3週間待ちになっているようですから、前回のときと同じく、しばらくは品薄の状況が続きそうです。

今回の新iPad発表のときも、前回のiPhone4Sのときに、「5ではなく4とほとんど変わらずディスプレイも大きくならずただ性能がアップしただけ」と酷評した一部マスコミと同じく、「革新的要素が無い」等と酷評する一部マスコミが今回も日米マスコミに現れましたが、ほんと何度こっぴどく曲がれば気が済むのか、そのはずしっぷりがあまりにも毎回見事すぎて驚きます。

たぶん、仕事関係等で、iPad万歳のスタンスには決して立てない事情があるのでしょう。何度も同じミスをしても、その見立ての悪さを改善する策を講じる様子もなさそうで、これらの記事の書き手はおそらくはもっとずっと重要な何かを背負った人たちに違いありません。

一消費者であれば、商品のカスタマーエクスペリエンスが優れていれば、何の制約もなく、日々が便利に快適にまたより楽しくなることを喜べます。そしてそういう商品を生み出す会社がより発展していき、利益も挙げていくだろうし、また株価が非常に割安で将来、利益を株主配当や自社株買いで株主還元するだろうことが見えていれば、市場でスペキュレーションをしなくても、株を持っているだけで報われていくことになりますから、その株はおそらくは下がるよりは上がる可能性が圧倒的に高いだろうことも簡単にわかります。

どうも、最近の記事を見ると、様々なファンドが今アップル株を買っているとか。その理由が、買わないとベンチマークに負けるからとか運用成果が劣るからという理由だそうで。今やこの会社の時価総額が世界一になってしまってますので、ファンドが裏目を引いたときの対市場比の負のインパクトは大きそうです。

職業投資家は何かと不自由ですね。恐ろしく割安な時は、配当してないので買えないとか、株価が上がったら、逆に有無を言わさず買わないといけないとか。

週末のUSの日本時間の夜中のニュースで、ある有名なUSのポッドキャストで、Appleの商品を製造する台湾の会社の中国工場での労働環境を報じた1月の放送に少なからずでっち上げがあったようで、USでは各ニュース記事で取り上げられています。有名な新聞社もこのポッドキャストの内容を引用したApple叩き記事を書いていて、その記事がこの出来事の後、削除されたとか。

しかしながら、日本では私が知る範囲ではまだ全くどこでも報道されていません。経験上、このパターン、非常に多いように思います。月~木曜日に発生した出来事であれば、比較的早くに翻訳記事が出回るので、せいぜい半日遅れ程度ですが、週末に起こった世界の出来事は、狭い日本の新聞記事に載らないものは得てして翌週のウィークデーにならないと翻訳記事にならず、英語で情報を得ていないとこのパターンのときは情報取得の遅れが激しくなります。

モトローラやサムソンの標準特許によるアップル商品差し止め請求と、これら企業群の独禁法違反のEU等調査開始も、上のアップル商品の中国工場の労働環境を問題として取り上げる動きも、根っこに同じ要因が存在していると私は見ています。両方とも、マーケティング的に新しい市場を作った先発企業の独り勝ち状況を何とかしようという無理筋の動きに見えます。

当然のことながら、先発企業が新機軸の商品を出した時には、「こんなの売れない」と嘲笑し、まんまと巨大な市場を創造されて、模倣商品を出さなければやっていけない状況になったときには時すでに遅しで、後発会社は模倣商品では利益を出すことすら困難な状況に陥っているのが、マーケティング的には定番の話です。当然のことながら、後発会社は先発の模倣ですから、先発会社の新市場創造の基になったアイディアに関連した、先発企業に対して対抗できる特許などあるはずもなく、上記の会社群は誰に対しても公平にライセンスすることを自ら宣言して標準として業界に採用された標準特許を使って、先発企業の独走を止めようという暴挙に走っています。これが、EUをはじめとする当局から独禁法違反の罪で罰せられるだろうことは火を見るより明らかで、こんな愚かなことをやらなければならなくなるほど、後発企業は追い詰められてしまうということだと思います。

アップル商品の中国工場に関する最近のマスコミ関係の動きも、少なからぬでっち上げをちりばめるというリスクを冒した上で、センセーショナルにぶちあげてこの会社を叩く必要がマスコミにはあったのですから、そこにはそう行動せざるを得ない背景としての理由があると考えるのが自然です。間違いなくマーケティング上での独り勝ち先発企業に対して対抗できる真っ当な手段が後発にはたいてい見つからないのですから、またそれでは飯のタネに困る人たちもあちこちに多いのですから、上記の後発の特許分野での無理やりな行動と全く同じく、無理やりにでも、先発企業を叩く方法やネタを見つけようとなるのが自然です。

この手のマスコミの動きに乗せられて消費者運動をやってしまう一部消費者は、純朴なのかわかってやっているのかわかりませんが、これらのマスコミの動きや主張に合理性が無いのはよく考えれば明らかですから、純朴なのであれば思慮が足りず、意図的ならば偽善といわれても仕方がないと個人的に思います。

当方は、このマーケットを完全にマーケティング視線で見ているので、余計、そう思えるのかもしれませんが、これらの複数の出来事を、先発企業があふれるほどの後発企業群に囲まれてなお、独り勝ちを強めていく典型的なマーケティング現象の中で必然的に発生してくる現象として見ています。

今回は特に取りとめのない話になりましたが、しかし、良い時代に生まれたものです。次のイノベーションのジレンマは、どこでどんな形で起こるのかわかりませんが、今はこのイノベーションが起こしてくれる圧倒的な楽しさを、思う存分享受したいと思います(マーケティング関連事象も含めて)。S.ジョブス氏にあらためて感謝です。

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2012年3月 3日 (土)

TD AmeriTradeのiPad用アプリを試す

TD AmeriTradeのHPを見ていたら、この会社のiPad用のアプリがあることに気づき、さっそくAppStoreに行ってダウンロードし、使ってみました。

問題なくログイン出来て、注文を出すところまではしていませんが、それも問題なく出来そうな感じでした。iPadなのでインターネット上の通常のHPからログインして証券口座にアクセスすることもできるのですが、このアプリ経由のやりとりもiPadに最適化されているので、iPadから証券口座にアクセスするときどちらを使うか、迷うところです。

一点気づいたのが、HP経由のときのセキュリティ目的の追加の質問回答入力プロセスが、今のところこのアプリ経由では存在しないようです。これも、将来装備されるかもしれません。

自分が使用しないので国内事情は非常に疎いのですが、銀行や証券等のタブレット対応も着実に進んでいるのでしょうね。以前のエントリーで書いたことがどんどん現実の姿として目の前に現れてきます。

http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/ibaccountmanage.html

来週、正式な発表があると予想されているiPad3ですが、事前の下馬評では、レティナディスプレーなのは固そうです。最近、日経新聞のiPad用アプリが出来て、新聞をまるまる持ち出せるようになりましたので、iPad3が販売開始されたら今度は3Gバージョンを購入して、外で思う存分、新聞を読みたいと考えています。視認性の高い9.7インチタブレットと非常に精細なディスプレイ表示のレティナの組み合わせは、このような使い方に完全フィットしそうで、今から楽しみです。

もう紙の新聞はいらない感じです。良い時代に生まれたものです。

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